AR共和国杯
レース回顧
ハヤヤッコは最後方を進み、直線で大外からメンバー最速の34.6秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは2分29秒0。ジャンカズマが逃げて前半5F59.8秒。後半5F60.0秒、上がりは36.1秒、ラプは12.3−11.8−12.0秒。中盤に11秒台のラップが続き、先行争いが激しくなったことで消耗戦になり、差し追い込み馬が上位を独占した。ハヤヤッコはトップハンデ58.5キロを背負い、大外から豪快に差し切って22年の函館記念に続き重賞2勝目を挙げた。昨年の中日新聞杯で58.5ロを背負って後方2番手から2位の33.9秒で追い込んで0.1秒差の2着に入っていた。元々はダート馬だが、軽い馬場でガツンと切れる脚を使えるタイプ。日経賞5着、金鯱賞4着などG2で善戦した実績がある馬が10番人気で大波乱を演出した。展開が向いたとはいえ、8歳馬がトップハンデ58.5キロを背負って大外一気を決めたのだから大したもの。イケイケでジャパンCに使ってきそうだ。
クロミナンスは9番手からメンバー4位の35.3秒で上がってクビ差の2着。外から伸びてきたが、最後にハヤヤッコに切れ負けした。G2では3、2、3、2着で最後に少し甘くなるレースが続いている。勝ったハヤヤッコは8歳、2着クロミナンスは7歳。3歳馬の出走がなく、4歳は世代レベルが低いといわれている世代。今後も特に長距離戦で高齢馬は侮れない。レース中に脚を捻った模様。復帰まで少し時間が掛かりそうだ。
タイセイフェリークは10番手からメンバー3位の35.1秒で上がってクビ+頭差の3着。前走昇仙峡S(3勝C)で2着に負けた馬が6番人気で激走した。420キロ台の小柄な牝馬だが、末脚の持続力が優れており、勝負根性も兼ね備えている。ハンデ52キロとはいえ、格上挑戦、G2で3着に突っ込んだことを評価したい。持続力が問われるレースになれば、また重賞で激走しそうなタイプ。
セレシオンは7番手からメンバー7位タイの36.1秒で上がって0.6秒差の6着。3番人気に支持され、色気を出していつもより前につけて勝ちに行くレースをしたが、上がりの掛かる消耗戦になって伸び切れなかった。前2走のように後方に控えていれば直線で突っ込めたのではないか。夏に新潟に2回輸送した後の東京輸送で馬体10キロ減。そのあたりの影響もありそうだ。
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