福島記念
レース回顧
アラタは出遅れて後方2番手を進み、大外からメンバー最速の36.3秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは2分00秒7。ウインシュクランが逃げて前半5F59.5秒、後半5F61.2秒、上がり37.2秒、ラップ12.2−12.4−12.6秒。開催2週目でも時計、上がりの掛かるタフな馬場で前半流れたことで上がりの掛かる消耗戦になった。アラタは出遅れて後方2番手でアウトかと思われたが、大外から豪快に差し切って7番人気で重賞初制覇を飾った。これで福島記念は3、3、1着。近走不振の7歳馬がトップハンデ57.5キロを背負って大外一気。想像を絶する激走だった。2走前にG2の金鯱賞で5着。G2で善戦できれば、ローカルのG3で足りるということなのだろう。今年はハンデ戦に限らず、斤量を背負った馬の激走が多い。4歳馬が弱いせいもあるか。
フェアエールングは1枠1番から12番手を進み、メンバー2位タイの36.8秒で上がって0.2秒差の2着。少しタフで時計の掛かる馬場は合っており、丹内騎手で芝2000mでは[3−1−0−1]のため、穴馬で狙ったが、6番人気で激走した。1枠1番からロスなく回れたこと、メンバー最軽量の52キロも良かったのだろう。小柄な牝馬でも勝負根性がある。これで福島では[1−1−0−0]。洋芝巧者だが、今後は福島の重賞(福島牝馬S、七夕賞)に使ってきそうだ。
ダンディズムは13番手から4コーナーで3番手に押し上げ、メンバー5位タイの37.2秒で上がって0.3秒差の3着。福島記念2着、七夕賞4着がある小回り巧者。大外を回って押し上げ、いい脚を長く使っている。三浦騎手だから仕方ないが、もう少しロスの少ないレースができれば連対できたのではないか。8歳セン馬でも衰えはなく、小回りの芝2000mでは堅実に走っている。
ドクタードリトルは8番手からメンバー7位タイの37.3秒で上がって0.6秒差の7着。今年は芝2000mでは1分58秒台走って1、4、1着。今回は開催2週目でもタフな馬場&展開になり、時計、上がりが掛かったことが堪えた。現状は小回りの忙しいレースは合わない。まずは白富士SなどOP特別か。
フライライクバードは6番手につけたが、直線で一杯になって1.1秒差の10着。輸送をクリアして馬体はキープできたが、消耗戦で上がりの掛かるレースになって持ち味を発揮できなかった。福永厩舎に転厩して馬体のバランスが良くなり馬は復調している。広くてゆったりと進めるコースなら巻き返しがある。
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