東スポ杯2歳S
レース回顧
クロワデュノールはスタートを決めて3番手につけ、メンバー最速タイの33.3秒で抜け出してレースを制した。勝ちタイムは1分46秒8。サトノシャイニングが逃げて前半5F60.9秒。上がりは33.4秒、ラップは11.3−10.9−11.2秒。流れが緩んでラスト3Fの決め手勝負になり、人気馬3頭で決着した。クロワデュノールは先行して抜け出す正攻法のレースで快勝。同コースの新馬戦を2番手から後半5F57.3秒、4F45.4秒の好タイムで圧勝したのはダテではないことを示した。休み明けで馬体が24キロ増えて少し太かったため、次走は上積みが見込める。次走はホープフルSに向かう予定。
サトノシャイニングは大外9番枠からハナを切って前半5F60.9秒で進み、メンバー4位タイの33.5秒で上がって0.1秒差の2着。大外枠で前に馬を置けずにハナを切る形になったが、上がりを33秒台でまとめて粘り込んだ。松山騎手はスタートして3完歩目で落鉄があったとコメント。キャリア1戦のキズナ産駒が能力を示した。今年の2歳戦で杉山晴厩舎は[9−7−1−18]。デアリングタクトで牝馬3冠を達成し、今年はスプリンターズSをルガルで優勝。実績を積んで走る馬が揃ってきている。
レッドキングリーは2番手から内を突いてメンバー4位タイの33.5秒で上がって0.3秒差の3着。3、4コーナーでサトノシャイニングの後ろにつけて動かず、外からクロワデュノールに来られてスペースがなくなり、直線で荒れた内を突いたことが堪えた。クロワデュノールは社台のサンデーR。今年の重賞でルメール騎手は社台馬主の馬では[11−4−4−15]だが、非社台の馬では[0−2−1−10]で未勝利。非社台の馬で1、2番人気では[0−1−1−3]。バレないように上手く負けるので注意したい。
ファイアンクランツは6番手からメンバー3位の33.4秒で上がって0.4秒差の4着。中団から伸びてきたが、流れが緩んでレースの上がりが33.4秒では厳しかった。それでも札幌の重馬場でしか走ったことがない馬が東京で33.4秒で上がったことを評価したい。もう少しタフな馬場でタフなレースになれば変わり身が見込める。
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