ステイヤーズS
レース回顧
シュヴァリエローズは3枠4番スタートから4番手につけ、勝負どころで2番手に押し上げるとメンバー4位の35.1秒で上がってハナ差の接戦を制した。勝ちタイムは3分46秒7。アイアンバローズが逃げて前半5F64.3秒のスローペース。後半5Fは58.9秒、上がり35.3秒、ラップは11.8−11.5−12.0秒。シュヴァリエローズは最後のシルブロンに迫られたが、際どいハナで制した。これで京都大賞典、ステイヤーズSを2連勝。ディープインパクト産駒の6歳馬が距離を延ばして本格化してきた。初めて58キロを背負い、初の芝3000m以上で勝ったことで来春は天皇賞(春)が目標になりそうだ。北村友騎手は8月以降の重賞[5−0−0−15]で5勝目。11月の重賞で1、2番人気なら[3−0−0−1]。怪我から復帰して今乗れているので注意したい。
シルブロンは中団からメンバー2位の34.8秒で上がってハナ差の惜しい2着。写真判定を見ると同着でもおかしくない差だった。昨年のダイヤモンドSで3着に入った馬が12番人気で激走した。昨年のステイヤーズSは3分46秒7で走って1.3秒差の7着だったが、今年は昨年と同じタイムで走って2着。昨年はテーオーロイヤル、マイネルウィルトス、ワープスピードがいて今年よりレベルが高かったのだろう。昨年のステイヤーズS以来となるマーカンド騎手が中団につけたことも良かったのだろう。
ダンディズムは1枠1番から5番手につけ、メンバー5位タイの35.3秒で上がって0.3秒差の3着。富田騎手、三浦騎手が後方から追い込んだり、捲ったりして善戦止まりが続いていたが、テン乗りの戸崎騎手が騎乗して好位から3着に粘らせた。昨年のステイヤーズSは3分46秒5で走って1.1秒差の6着だったが、今年は3分47秒0で走って0.3秒差の3着。馬券圏内に来たのは、メンバーレベルもあるのだろう。
アイアンバローズはハナを切って前半5F64.3秒のスローペースで逃げ、メンバー11位の35.9秒で上がって0.6秒差の8着。走破タイムは3分47秒3。昨年は前半5F63.9秒で逃げ、メンバー9位タイの35.6秒で上がって3分45秒4で優勝。ドバイ以来の長期休養明けで昨年より1キロ重い58キロを背負ったこともあるが、道中西村騎手のミクソロジーにマークされて昨年のように大逃げに持ち込めなかったことが堪えた。後続についてこられ、後半5F58.9秒(昨年は60.1秒)では厳しかった。
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