チャレンジC
レース回顧

ラヴェルは9番手から4コーナーで6番手に押し上げるとメンバー2位タイの35.0秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは1分58秒2。アウスヴァールが逃げて前半5F58.4秒。後半5F59.8秒、上がり35.4秒、ラップは12.0−11.6−11.8秒。流れが速くなり、差し追い込み馬が上位を独占した。ラヴェルは中団から早めに動いて差し切り、22年アルテミスS以来約2年ぶりに制した。前走エリザベス女王杯で12番人気で2着に入ったことがプロックでないことを示した。半姉ナミュールはマイルCSを最後に引退したが、ラヴェルがここにきてパフォーマンスを引き上げている。矢作調教師はリスグラシューのようにしたいとコメント。来年はドバイターフ、大阪杯などが視野に入る。

ディープモンスターは1枠1番から12番手を進み、メンバー2位タイの35.0秒で追い込んで0.3秒差の2着。いつもより位置取りが後ろになったが、流れて差し馬向きの展開になったことで差し込めた。これで京都芝2000mは[2−1−0−2]で5着以内を確保。重賞では小倉記念3着が最高だったが、初めて連対した。休み明けは[2−2−2−4]、叩き2戦目は[1−2−0−1]。叩き2戦目で結果を出すことが多い点に注意したい。

エアファンディタは後方2番手からメンバー最速の34.8秒で追い込んで0.4秒差の3着。前2走重賞で14、14着に終わった馬が13番人気で激走した。武豊騎手はドウデュース、ボンドガール、オフトレイルなど重賞で追い込むレースで結果を出している。22年のチャレンジCは1分58秒0で走って0.5秒差の5着。そのときと同じくらいの走りで3着に入ったのは、メンバーレベルが低かったこともあるのだろう。4歳牡馬は6、12着。7歳馬が激走したのは4歳牡馬のレベルもあるか。

ボルドグフーシュは11番手から4コーナーで6番手に押し上げ、メンバー4位の35.8秒で上がって0.9秒差の4着。右前脚の屈腱の周囲炎で昨年の天皇賞(春)以来1年7ヶ月ぶりのレースで馬体が16キロ増えて少し太かったが、自分から動いて勝ちに行くレースをして今後のメドを立てた。菊花賞と有馬記念で2着に入った馬。G1で勝ち負けする能力があるだけに復活を期待したい。

セイウンハーデスは3番手から4コーナーで先頭に立ったが、直線半ばで甘くなって0.9秒差の5着。上がりはメンバー6位の36.1秒。自分から早めに動いて積極的なレースをしたが、休み明けで馬体が14キロ増えていたこともあり、直線半ばで力尽きた。それでも復帰戦として上々の内容。次走は京都記念に向かう予定。

アルビージャは好位の内につけたが、勝負どころで前に行った馬が下がってきたことで位置取りが悪くなって1、6秒差の9着。ルメール騎手は直線で諦めて追っていなかった。ルメール騎手でも3、4コーナーで前の4頭が止まって外から捲られる展開は読めなかったか。不利があって負けた馬は次走激走することが多い。次走は中山金杯、AJCCあたりか。

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