中日新聞杯
レース回顧

デシエルトはハナを切って前半5F58.8秒で進み、メンバー7位タイの35.6秒で上がって2馬身差で圧勝した。勝ちタイムは1分58秒4。後半5F59.6秒、ラスト3Fは11.7−11.8−12.1秒。前走アンドロメダSを逃げて1分58秒6で3馬身半差で圧勝した馬が再度逃げて2馬身差で圧勝し重賞初制覇を飾った。昨年安田隆厩舎から安田翔厩舎に転厩し、ダートで詰めの甘いレースが続いたが、芝を使って高レベルの走りで連勝した。3歳時に若葉Sを逃げて2分00秒2(稍重)で3馬身差で圧勝した馬。これで芝2000mで逃げたときは3戦3勝。母は相馬眼ニュースで取り上げたアドマイヤセプター、祖母はアドマイヤグルーヴ。寒くなると走るデカ馬で10〜3月は[6−0−0−3]で6勝。逆に4〜9月は[0−0−1−4]で3着止まり。2戦連続高パフォーマンスを発揮して本格化してきた。来春は芝2000mの大阪杯が視野に入る。

ロードデルレイは中団からメンバー4位の35.1秒で上がって2馬身差の2着。前走アンドロメダSではデシエルトに3馬身半差の2着。前走より差を詰めたが、逃げ切られると思っていても差を詰められないのは、見た目よりも道中のラップが厳しいのだろう。これで芝2000mは[3−2−0−0]。オープン入りしてから白富士S1着、アンドロメダS2着、中日新聞杯2着と堅実に走っている。メンバー次第でG3はすぐに勝てそうだ。

マテンロウレオは1枠2番から中団の内につけ、メンバー3位の35.0秒で上がって0.4秒差の3着。2着とは頭差。これでG3では[1−1−1−3]で5戦で5着以内を確保。G2の京都記念でドゥデュースの2着があるようにG3では能力上位なのだろう。58.5キロを背負って復調を示した。

キングズパレスは出遅れて後方2番手を進み、大外をブン回してメンバー最速の34.3秒で上がり0.5秒差の4着。2着とは0.1秒差。松岡騎手が負傷したため、急遽Mデムーロ騎手に乗り替わったが、乗り難しい馬でテン乗りでは厳しかったか。中団につけていれば勝ち負けできたかもしれない。

コスモキュランダは14番手から向こう正面で5番手に押し上げ、メンバー7位タイの35.6秒で上がって0.7秒差の9着。横山武騎手が道中押し上げて勝ちに行ったが、直線で伸び切れなかった。モレイラ騎手が騎乗した皐月賞2着は強かったが、使い込んだことが影響しているのか勝ち切れないレースが続いている。

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