プロキオンS
レース回顧

サンデーファンデーは1枠1番からハナを切って前半5F61.3秒で逃げ、メンバー7位タイの37.3秒で後続を完封してレースを制した。勝ちタイムは1分50秒6。ラスト3Fは12.3−12.1−12.9秒。4コーナーから直線でオメガギネスに馬なりで迫られたが、鮫島駿騎手が目一杯追うとしぶとく伸びて突き放し、最後はサンライズジパングの追撃を頭差で凌ぎ切り、重賞初制覇を飾った。3月1週目で定年引退になる音無厩舎の管理馬2頭でのワンツー決着。2頭出しは人気薄という競馬の格言通りの決着になった。

前走ベテルギウスSは前半5F60.3秒で2番手から抜け出して2馬身半差で圧勝したが、今回よりも流れが速くタフなレースだった。速い流れで飛ばしても最後までしぶとく伸びるタイプ。前走ベテルギウスSで鮫島駿騎手は2着ジューンアヲニヨシに騎乗してサンデーファンデーのしぶとさを身をもって感じていたようだ。23年10月以降、ダ1800mで道中2番手以内につけたときは[4−1−0−0]。スズカコーズウェイ産駒の5歳馬が一戦ごとにパフォーマンスを引き上げて本格化した。次走はフェブラリーSに使ってくるか。

サンライズジパングはスタート後に坂井騎手が押したが先行できず8番手を進み、4コーナーで大外から押し上げるとメンバー2位の36.5秒で上がって頭差の2着。前走チャンピオンズCは前半5F60.8秒で後方から捲って1分50秒6で走り6着、今回は前半5F61.3秒で大外を回って1分50秒6で走りて2着。前走より1キロ重い57キロを背負い、流れ&コース取りを考えると強いレースをしている。昨年秋から着実にパフォーマンスを引き上げている。次走はサウジのレッドシーターフHC(G2、芝3000m)に向かう予定。

ドゥラエレーデはスタートでサンデーファンデーに寄られたが3番手につけ、3、4コーナーで内ラチ沿いを通って4コーナーから直線で外に持ち出すとメンバー4位タイの36.9秒で上がって0.1秒差の3着。川田騎手が直線で目一杯に追って最後までしぶとく伸びたが、大外から来たサンライズジパングに切れ負けした。これで中京ダ1800mは[0−0−3−0]でチャンピオンズC3、3着に続きまた3着。ダ1700〜1900m重賞で良&稍重なら[0−2−3−0]。勝ち切れないが、今回もこの条件に当て嵌まっていた。

ホウオウルーレットは内ラチ沿いの8番手を進み、直線で外に出したが進路がなく、再度内に切れ込んで最後は内ラチ沿いからメンバー3位の36.6秒で上がって0.3秒差の4着。直線で外に出した後に内に切れ込むロスがあり、岩田康騎手はイン突きが上手いだけに最初から内を突いていれば馬券圏内があったかもしれない。成績にムラはあるが、脚質に幅が増し、重賞で通用するレベルに到達している。東京大賞典を4連覇したオメガパフュームの半弟。賞金を加算して帝王賞、東京大賞典に出走して欲しい。

オメガギネスはスタートで大きく躓いた後に2番手につけ、メンバー10位の37.7秒で上がって0.6秒差の7着。4コーナーから直線で馬なりのままサンデーファンデーに迫ったが、ラスト1Fで一杯になって突き放された。稍重以上は[3−1−0−1]、良馬場は[1−2−1−2]。パサパサに乾いた馬場が影響したのかもしれないが、スタートで落馬してもおかしくないくらい躓いたことも影響したのではないか。躓いた後は脚がジンジンしてまともに走れない馬が多い。フェブラリーSに出走できて脚抜きのいい馬場なら注意したい。

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