京都記念
レース回顧

ヨーホーレイクは1枠1番から内ラチ沿いの5番手につけ、3、4コーナーで1頭分外に出して追うとメンバー2位の34.2秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは2分15秒7(稍重)。バビットが逃げて前半5F62.9秒のスローペース、後半5F59.7秒、上がり34.6秒、ラップは11.4−11.3−11.9秒。中盤に13.0−12.9−13.1−13.3秒と流れが緩んで上がり勝負になった。内から3頭目までは馬場が良く、4〜6頭目が荒れている特殊な馬場状態だった。内枠から内をロスなく回ってきた5、6番人気がワンツーを決めた。

ヨーホーレイクは1枠1番からロスなく進めて岩田望騎手が持ってきた。ディープインパクト産駒の7歳馬が屈腱炎を克服して重賞3勝目を挙げた。これで1〜3月は[2−1−1−0]。休み明けで馬体が20キロ増えて少しフックラしていたが、この時期走るタイプなのだろう。屈腱炎を克服したディープインパクト産駒で荒れ馬場、緩い馬場は良くなく、さらに馬体20キロ増ともいうともあり、前日2番人気だったが、当日は5番人気まで落ちていた。芝2000mは[2−1−3−1]、芝2200mは[2−0−0−0]。今後は大阪杯、宝塚記念でG1獲りを目指すことになりそうだ。

リビアングラスは3枠3番から内ラチ沿いの3番手につけ、直線で最内からメンバー3位の34.4秒で上がって0.1秒差の2着。前走3勝Cの八坂Sを1分15秒8(稍重)で勝った馬が最後まで内からしぶとく伸びて八坂Sと同タイムで走り、6番人気で激走した。内から3頭目までがいい特殊な馬場も良かったのだろう。京都新聞杯3着、菊花賞4着がある馬がパフォーマンスを引き上げて復調してきた。チェルヴィニア(ルメール騎手)、ソールオリエンス(川田騎手)、プラダリア(川田騎手)が1〜3番人気だったが、重賞で不振な騎手が騎乗していた。人気馬は騎手で評価を下げる手も一考。

マコトヴェリーキーは7枠10番から3番手の外につけ、メンバー6位の34.7秒で上がって0.2秒差の3着。2着とはクビ差。ベストの芝2200mで流れに乗れれば一発があるとみて穴馬で狙ったが、7番人気で激走した。4コーナーでセイウンハーデスが外に寄れたことで接触し、そこで少し位置取りが悪くなったこと、直線で荒れた部分を通ったことが堪えた。4コーナーがスムーズでヨーホーレイクと併せ馬になっていれば連対できたのではないか。これで芝2200mは[2−2−2−1]。オルフェーヴル産駒の5歳馬がパフォーマンスを引き上げて重賞にメドを立てた。

ソールオリエンスは10番手からメンバー最速の34.1秒で上がって0.4秒差の5着。4コーナーから直線で直線で外に出したが、外からエヒトにブロックされて前が詰まり、一旦下がって外に持ち出す大きなロスがあった。最後は外から鋭く伸びており、直線で内を突いていれば馬券圏内があったかもしれない。土日で川田騎手は[6−2−0−4]だったが、重賞ではクイーンCでマディソンガール(1番人気)が6着、京都記念でソールオリエンス(2人気)が5着。今年の重賞は[0−1−1−6]。スーパーヅガン状態に陥っている。

プラダリアは5番手からメンバー4位の34.6秒で上がって0.5秒差の6着。中盤に流れが緩んでも動かずにタメ、レースが上がり勝負になったことが堪えた。池添騎手は「馬を信じてもう少し積極的に乗ればよかった」とコメント。池添騎手はプラダリアでは[4−2−1−9]で重賞を3勝しているが、まだ馬を信じていなかったのか。昨年暴力事件を起こしてから重賞では[0−0−1−26]、3番人気以内では[0−0−1−6]。ルメール、川田騎手も重賞で不振。信頼できる騎手がいなくなっている。モレイラ来てくれ(笑)

チェルヴィニアは7番手から勝負どころで外を回って押し上げたが、直線で一杯になって1.0秒差の9着。単勝1.8倍の断然人気に支持されたが、直線で早々と一杯になり、最後はルメール騎手が諦めていた。長距離輸送して馬体が8キロ増えて過去最高の500キロ。木村調教師はドバイSCを見据えた仕上げだったか。荒れた渋った馬場も影響している。3冠牝馬はスティルインラブ、デアリングタクト、リバティアイランド、2冠牝馬はメイショウマンボ、スターズオンアースなど、4歳になって勝てなくなる馬が多い。

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