ファルコンS
レース回顧
ヤンキーバローズは内ラチ沿いの10番手から直線で外に持ち出すとメンバー2位の34.3秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは1分21秒0。リリーフィールドが逃げて前半3F34.4秒、5F57.7秒のやや緩い流れで外から差す馬には厳しいレースになった。ヤンキーバローズは道中少し折り合いを欠いたが、岩田望騎手がなだめて内ラチ沿いをロスなく回り、直線で上手く外に出せたことが功を奏した。これでデビューから[2−1−1−1]で上がりは全てメンバー1、2位。前3走は善戦止まりが続いたが、テン乗りの岩田望騎手の好騎乗で重賞初制覇を飾った。母キャンディバローズはファンターS勝ち馬。芝1400mも合っているのだろう。次走はNHKマイルCに向かう予定。
モンドデラモーレは大外18番枠からスタートを決めて4番手につけ、メンバー6位の34.8秒で上がってクビ差の2着。大外枠、杉原騎手で6番人気だったが、穴馬◎で狙って正解だった。大外枠から終始外を回ったことを考えると勝ち馬より強いレースをしている。直線でヤンキーバローズに交わされた後にしぶとく食い下がったように勝負根性もある。前走ジュニアCでファンダムの0.1秒差の2着に入ったのは、やはりダテではなかった。芝1800m→1600m→1400mと使ってきた馬で距離延長は問題ない。前3走は外枠。次走NHKマイルCで内枠に入ったら要注意。杉原騎手は今年の重賞[2−1−0−6]で単勝回収率233%、複勝回収率111%。
リリーフィールドは7枠14番からハナを切って前半3F34.4秒で進み、メンバー11位の35.1秒で上がって0.1秒差の3着。芝1400mのもみじS(OP)を圧勝し、前走フィリーズレビューで4番人気に支持された馬が13番人気で激走した。スタート後に強引に内に切れ込んだことで不利を受けた馬がいる。芝で武豊騎手では[0−0−0−3]、武豊騎手以外では[1−0−1−0]。今年の重賞で武豊騎手から乗り替わった馬は[0−2−1−4]。リリーフィールドは国分恭騎手で人気がなかったが、ある意味、豊チャンスだったか。リリーフィールドは春の目標は葵Sになりそうだ。
パンジャタワーは8番手からメンバー4位の34.6秒でがって0.1秒差の3着。向こう正面でリリーフィールドが内に切れ込んだことでごちゃつく不利があった。勝ち馬とは0.1秒差だけに前半にリズムを崩したことが響いた印象。前走朝日杯FSは12着に終わったが、京王杯2歳Sを勝った芝1400mで巻き返した。父はタワーオブロンドン。やはり芝1400mが合うのだろう。昨年以降の重賞で藤岡佑騎手は1番人気では[0−0−2−4]で連対がない。5戦のうち4戦が3、4着に終わっている。
ラパンチュールは出遅れて最後方を進み、大外からメンバー最速の34.1秒で追い込んで0.3秒差の5着。内をロスなく回って勝ったヤンキーバローズの上がりを0.2秒上回ったが、最後方から大外ブン回しでは厳しかった。これで4戦連続で最速上がり。もう少しレースが上手くなれば、あっさり勝ってもおかしくない。
シルバーレインはスタートで外に寄れて他馬と接触して後方を進み、メンバー3位の34.4秒で追い込んで0.4秒差の6着。道中折り合いを欠いて後方3番手になった。前走1勝Cは前半3F34.1秒、5F57.1秒。速い流れで地力勝負が合うタイプなのだろう。ルメール騎手は東京芝1400mがベストとコメント。
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