福島牝馬S
レース回顧

アドマイヤマツリは1枠1番から内ラチ沿いの6番手につけ、勝負どころで内から押し上げて直線で外に持ち出すとメンバー4位タイの34.6秒で抜け出して2馬身差で圧勝した。勝ちタイムは1分46秒2。アスコルティアーモが逃げて前半5F59.2秒、上がり35.2秒、ラップは11.8−11.7−11.7秒。1〜4着は1、5、4、6番枠。内枠からロスなく回ってきた馬が上位を独占した。アドマイヤマツリは1番人気に支持され、好位から抜け出す正攻法のレースで重賞初制覇を飾った。前走スピカSで牡馬を相手に楽勝したが、勝ちタイム1分46秒7は2週前の中山牝馬Sより0.4秒速かった。これで昨年6月以降は[5−1−0−0]。次走はヴィクトリアマイルでG1獲りを目指す。初のマイル戦で高速決着に対応できるかがカギになる。

フェアエールングは8番手からメンバー4位タイの34.6秒で上がって0.4秒差の2着。1コーナーで前にいたアドマイヤマツリがバランスを崩した煽りをつけたことで少し位置取りが後ろになったことが堪えた。それでも勝ったアドマイヤマツリと同じ上がりを繰り出して地力を示した。これで福島記念2着、小倉牝馬S1着、福島牝馬S2着と3戦連続重賞で連対を確保。心肺機能が高いため、簡単には崩れなくなっている。

フィールシンパシーは内ラチ沿いの9番手から徐々に押し上げて直線で外に出すとメンバー7位の34.7秒で上がって0.4秒差の3着。昨年の福島牝馬Sは3番手からしぶとく伸びてコスタボニータにクビ差の2着。今年は差すレースになったが、横山琉騎手が内ラチ沿いをロスなく回って8番人気で激走した。重賞では[0−2−1−7]で8番人気なら[0−2−1−0]。6歳馬でも牝馬限定G3なら上位レベルなのだろう。

アリスヴェリテは5番手からメンバー8位タイの35.1秒で上がって0.5秒差の4着。3、4コーナーでアドマイヤマツリが外に出てきたことで外々を回されるロスがあった。三浦騎手はハイペースで馬が自信をなくしている感じだったため、控えるレースをした模様。気分良く走れば芝2000mを1分57秒台で走れる馬。逃げたときは[3−1−1−1]。タメ逃げで上がりをまとめる馬になるかは微妙なところ。

ホーエリートは6枠12番から6番手の外につけ、3、4コーナーで早めに動いたが、直線で一杯になって1.1秒差の12着。内枠から内をロスなく回った馬が有利な馬場、展開で外々を回って早めに動くレースでは厳しかった。前走中山牝馬Sは2着に入ったが、タフな馬場で1分47秒1だった。小回りの芝1800mで時計が速いと忙し過ぎる印象。次走は距離を延ばして目黒記念に向かうことになった。

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