みやこS
レース回顧
ダブルハートボンドはスタートを決めて2番手につけ、4コーナーで先頭に立つとメンバー4位の36.2秒で上がってレースを制した。勝ちタイム1分47秒5(不良)はレコード。レヴォントゥレットが逃げて前半5F59.3秒。不良馬場でも前に行った馬には厳しい展開になり、2、3、4着には差し追い込み馬が入った。ダブルハートボンドは前走門別のブリーダーズGCで2着に負けたが、中央ダートでは6戦6勝で重賞初制覇を飾った。
タフな流れで自分から早めに動いて勝ちに行き、レコードで勝ったことを評価したい。牝馬だけに地方交流牝馬限定重賞に出走すれば何勝もできそうだが、これだけのパフォーマンスだけにまずは牡馬混合G1を狙うのだろう。次走はチャンピオンズCに向かうことになりそうだ。今年8月以降の重賞で坂井騎手は1、2番人気では[4−1−0−2]で連対率71.4%。シランケドなど能力のある馬をきっちり勝たせている。
サイモンザナドゥは8番手からロスなく回って4コーナーで4番手に押し上げ、メンバー2位の35.7秒で上がってクビ差の2着。前走シリウスSで9番人気で2着に入った馬が不良馬場でレコードと同タイムで走り、パフォーマンスを引き上げた。これでダートの道悪では[2−3−0−1]で不良馬場の上賀茂Sで1分49秒0で走って2着がある。不良馬場で馬群を捌きながら上がってきたことは今後に繋がりそうだ。条件戦では緩い流れで2、3着が多かったが、流れた方が力を発揮しやすいのだろう。チャンピオンズCに使ってくるか。
ロードクロンヌは出遅れて11番手を進み、大外をブン回してメンバー3位の35.8秒で上がって0.5秒差の3着。これまではスタートを決めて好位につけていたが、テン乗りの横山和騎手が出遅れて位置取りが悪くなり、大外をブン回したことが堪えた。昨年8月から[4−2−2−0]で3着以内を確保。これで重賞では3、2、2、3着。展開と位置取りがマッチすれば、いつ重賞を勝ってもおかしくないが少し詰めが甘い。
ラムジェットは出遅れて後方2番手を進み、大外からメンバー最速の35.3秒で追い込んで0.5秒差の4着。3着とは頭差。出遅れて位置取りが悪くなったことが堪えたが、外を回っていい脚を長く使って最速上がりを繰り出した。3歳時にユニコーンS、東京ダービーを連勝した馬。ツボに嵌まると強烈な末脚を繰り出すタイプ。展開&馬場が嵌まりそうなときは注意したい。
アウトレンジは道中8番手を進み、3、4コーナーで外を回り、メンバー7位タイの37.3秒で上がって1.8秒差の7着。平安Sを勝ち、帝王賞でミッキーファイトの2着に入った馬が1番人気に支持されたが、位置取りが後ろになり、勝負どころで外を回って伸び切れなかった。不良馬場で流れが速くなって追走に苦しんだ形。馬体4キロ増で少し太かった影響もあるか。
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