京都2歳S
レース回顧

ジャスティンビスタは中団の後ろの馬込みを進み、4コーナーから直線で外に出すとメンバー最速の35.0秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは2分00秒4。ネッタイヤライが逃げて前半5F60.0秒、後半5F60.4秒、上がり35.6秒、ラップは11.9−11.9−11.8秒。例年は中盤に12秒台後半にラップが落ちるが、今年は12.5秒までしか落ちず、上がりの掛かる消耗戦になった。ジャスティンビスタは京都芝1800mの新馬戦を2番手から抜け出して勝ったが、今回は差すレースで9番人気で制した。

中盤にラップが落ちず、差し馬向きの展開になったことがプラスに働いている。セレクトセールで5720万円で取り引きされた吉岡厩舎のサートゥルナーリア産駒。今週は京都も東京も芝戦は馬場が硬いためなのか、母の父ディープインパクトの馬が大活躍だった。馬体は4キロ増えて少し余裕があり、まだ緩い部分があった。それで勝てたのは、そういうレベルのメンバーだったのだろう。賞金を加算できたため、今後は休養して成長を促すことになりそうだ。

アスクエジンバラは内ラチ沿いの中団を進み、4コーナーから直線で徐々に外に持ち出すとメンバー2位タイの35.2秒で上がって0.1秒差の2着。前走サウジアラビアRCで7着に終わりブービーの10番人気だった馬が激走した。芝1800mの未勝利、コスモス賞を2番手から最速上がりで抜け出して圧勝した馬。前走芝1600mで惨敗したが、距離を延ばしてパフォーマンスを引き上げた。岩田康騎手が道中内でタメて上手く乗っている。

ゴーイントゥスカイは後方から大外を回って押し上げ、メンバー2位タイの35.2秒で上がって0.2秒差の3着。3、4コーナーで大外を回って直線で一旦先頭に立ったが、最後は切れ負けした。連対した2頭は3、4コーナーで外を回さず、ある程度ロスなく回ってきた。8枠10番で仕方ない面もあるが、少し強引に乗り過ぎたか。東京の新馬戦で内から物凄い脚を使って差し切った馬。いい脚を長く使って能力を示した。

カラペルソナは内ラチ沿いの3番手を進み、メンバー7位の35.8秒で上がって0.5秒差の5着。直線で逃げたネッタイヤライを交わして伸びればというレースになったが、最後までジリジリとしか伸びなかった。444キロの小柄な牝馬だけにずっと荒れた内を通ったことが堪えたのだろう。斉藤崇厩舎のエピファネイア産駒で母は米G1馬で全弟がセレクトセール4億円。素質はあるため、馬体が成長してパンしてくれば。

バルセシートは出遅れて後方2番手を進み、メンバー5位の35.6秒で上がって0.8秒差の7着。Cデムーロ騎手が3、4コーナーで仕掛けて外から行こうとしたが、モタついて4コーナーで最後方だった。直線ではバタッと止まらずに伸びてきたが、新馬戦を圧勝したときのような切れる脚は使えなかった。レシステンシアの半弟。出遅れが響いているが、とりあえず次走は距離を短くして適性を見極めることになりそうだ。

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