有馬記念
レース回顧

ミュージアムマイルは道中11番手の外を進み、直線で大外からメンバー最速タイの34.6秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは2分31秒5。ミステリーウェイが逃げた後に2コーナーでメイショウタバルが先頭に立って前半5F60.3秒。後半5F60.5秒、上がり35.6秒、ラップは11.9−11.6−12.1秒。中盤に大きくラップが落ちず、上がりの掛かる消耗戦になり、能力&地力が問われるレースになった。ミュージアムマイルは11番手の外から豪快に差し切って優勝。皐月賞を勝った3歳馬が3番人気で制した。

調教診断で1位に評価したように仕上がりも良かったのだろう。Cデムーロ騎手は4コーナーから直線でレガレイラを外に出させないようにしていた。昨年の有馬記念でCデムーロ騎手はシャフリヤールでレガレイラにハナ差の2着に負けている。レガレイラと同じサンデーRでも勝負に徹していた。芝2400mのダービーで6着に負けたため、調教師は距離に不安があったようだが、外を回って勝ったことで距離不安を払拭し、今後のレース選択の幅を広げることができた。ミュージアムマイルが有馬記念を勝ち、マスカレードボールが天皇賞(秋)1着、ジャパンC2着。3歳牡馬がレベルの高さを証明した。

コスモキュランダはスタートダッシュでハナを切った後に3番手に控え、勝負どころで2番手に押し上げるとメンバー6位タイの35.5秒で上がって半馬身差の2着。単勝111倍の穴馬○が12番人気で激走した。以前は後方から捲るレースをしていたが、今秋のオールカマーから好位につけられるようになっていた。今回は初めてブリンカーをつけたこともあり、道中の行きっぷりが良くなっていた。全面野芝の9月を除くと中山芝は[1−2−1−0]で弥生賞でシンエンペラーに勝ち、皐月賞でジャスティンミラノにクビ差の2着、AJCCでダノンデザイルに0.1秒差の3着があった。中山では強い馬と接戦していたのである。

今の時計、上がりが掛かる中山は合っており、メイショウタバルがある程度飛ばして上がりが掛かる展開も良かったのだろう。前に行ったメイショウタバルは13着、ミステリーウェイは16着。コスモキュランダは強いレースをしている。前走ジャパンCは1.6秒差の9着に終わったが、調教の動きが良くなり馬体のバランスが整ってきていたため、有馬記念を意識して次走の狙い馬で取り上げた。前5走8、10、8、12、9着に終わった馬がG1馬が揃う有馬記念で12番人気で2着。予想は穴馬○コスモキュランダで高確信度勝負Rに指定。今後も馬の小さな変化を見逃さないようにしていきたい。レースも馬も馬券も記憶に残る有馬記念になった。

ダノンデサイルは道中9番手の外を進み、勝負どころで7番手に押し上げるとメンバー4位の35.0秒で上がって0.1秒差の3着。2着コスモキュランダとはクビ差。戸崎騎手が中団につけて直線で前を交わせばというレースになったが、内にモタれて伸び切れなかった。落ち着かせることを重点にした調教の影響もあるか。右回りでも京成杯、AJCCを勝っているが、G1では右回り[0−0−2−1]、左回り[2−0−1−1]。ダービー、ドバイSCを勝ったように左回りで直線の長いコースが合っているのだろう。芝2200〜2500mは[3−0−3−0]で複勝率100%をキープ。春はドバイSC連覇が最大目標になりそうだ。

レガレイラは14番手を進み、3コーナー最後方から4コーナーで12番手に押し上げるとメンバー最速タイの34.6秒で上がって0.2秒差の4着。4コーナーから直線で外からミュージアムマイルにマークされて外に出せず、直線で前が詰まって内に切れ込んだが伸び切れなかった。ミュージアムマイルにブロックされず、ダノンデザイルの外に出せていれば勝ち負けできたかもしれない。ルメール騎手は馬場が緩く速い反応ができず、エンジンがかかるまで時間が掛かったとコメント。ここにきて筋肉量が増えて重厚感が増してきたことで距離適性が少し短い方にシフトしてきたか。位置取りとコース取りで4着に負けたが、中山では安定して走っている。

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