最近激走した穴馬

■最近激走した穴馬の予想コメント

阪神11R マーメイドS
穴メルヴェイユドール 3着(10人気)

穴はメルヴェイユドール。前に行く馬が多く、かつ馬場が回復してきたため、決め手のある軽量馬にチャンスがありますが、それに該当するのがメルヴェイユドールです。5戦前の壇之浦特別では後方からメンバー最速の34.2秒で直線一気を決めました。ステイゴールドの半妹で持続力と切れ味を兼ね備えています。2戦前の府中Sでは3着スマートシルエットの上がりを0.6秒上回り、スマートシルエットに0.1秒差の4着。今回はスマートシルエットが2キロ減の53キロですが、メルヴェイユドールは5キロ減の50キロで出走できます。前に行く馬が多く差し馬向きの流れになれば、軽量と決め手を生かして突っ込んでくるとみています。3戦2勝と好相性の酒井騎手もいいでしょう。

阪神11R 宝塚記念
穴ショウナンマイティ 3着(6人気)

穴はショウナンマイティ。産経大阪杯は前半5F65.2秒のスローペースで前残りの展開でしたが、最後方からメンバー2位を0.8秒上回る34.3秒で大外一気を決めました。今の阪神に似た内が荒れた阪神で豪快な大外一気を決めたのです。前走の鳴尾記念では前半5F62.3秒のスローペースで後方2番手からメンバー最速の32.9秒で追い込んで半馬身差の2着。2番手から抜け出して勝ったトゥザグローリーより強いレースをしています。過去10年の宝塚記念でメンバー最速の上がりを繰り出した馬は[4−5−0−1]で連対率90%。過去10年は2週目に行われていましたが、今年は最終週に行われるため、馬場の内側が荒れて外差しが決まりやすくなっています。今年は例年以上に末脚の威力が問われるのでは。 ショウナンマイティは前4戦とも阪神でメンバー最速上がりで連対中。直線が短い内回りコースでは折り合いを欠いて自滅したラジオNIKKEI杯2歳Sを除き5戦ともメンバー最速上がりを繰り出しています。ネコパンチとビートブラックが大逃げしてオルフェーヴルが早めに追い上げると展開が嵌るのでは。阪神、内回り、芝2000m、荒れ馬場、外差し馬場、展開と穴をあけるための条件が全て揃いました。オルフェーヴルが早仕掛けでラスト1Fのラップが落ちるとショウナンマイティの大外一気があるとみています。前走香港G1を制したルーラーシップを押さえます。G1、G2で実績のある馬を重視します。

中京11R 中京記念
穴フラガラッハ 1着(5人気)

穴馬フラガラッハを狙います。米子Sは前半5F60.5秒、ラスト3F33.6秒の上がり勝負になりましたが、最後方からメンバー最速の32.6秒で大外一気を決めました。逃げたエアラフォンの上がりを1.2秒上回っています。前残りの展開を末脚の切れ味だけで覆しました。芝1600mは[4−0−0−3]ですが、前半5Fが58.9秒以上なら[4−0−0−1]、58.8秒以下は[0−0−0−2]で流れが緩んだときに勝っています。芝1400mでも前半3F35.0秒以下は[0−0−2−2]、35.1秒以上は[1−0−0−0]。要するに追い込み馬でもハイペースに乗じて突っ込むのではなく、スローでタメて究極の上がり3Fで突っ込むタイプ。デュランダル産駒のスローペースの追い込み馬なのです。まだこれがバレていませんから、今回前に行くレッツゴーキリシマとエーシンリターンズは外差しが決まる馬場と差し馬の決め手に注意して飛ばさないでしょう。この流れがフラガラッハに嵌ります。今の中京は切れ味が問われる外差し馬場でフラガラッハにマッチします。芝1600mの稍重で2戦2勝ですから馬場状態も問題なし。前走から1キロ増の57キロは不利ですが、大外一気があるとみています。スローで届かないとみられて5番人気。前走勝って人気がない今回が狙い目です。(高自信の穴馬)

新潟11R アイビスSD
穴パドトロワ 1着(7人気)

穴はパドトロワ。馬体が絞れないため、厩舎は函館から新潟に輸送という荒業を仕掛けてきました。これで絞れればもっと動けるはずです。昨年のスプリンターズSで早め先頭から2着に粘ったことを忘れてはいけません。最後にエーシンヴァーゴウを差し返したのは底力。エーシンヴァーゴウにスピードと底力で引けを取らないのは、今回のメンバーではパドトロワだけです。オープンを勝って1番人気になった3歳牝馬、前走条件戦を勝った牡馬が相手なら勝ち負けできるのでは。エーシンダックマンが飛ばしてハイペースになりますが、ハイペースのスプリンターズSで2着に粘った底力でしぶとく踏ん張るとみています。休み明けを除くと芝1200mで56キロ以下なら[5−0−2−1]。今年はここで一変します。

札幌11R 札幌記念 穴フミノイマージン 1着(4人気)

穴はフミノイマージン。愛知杯を勝った後不振ですが、ヴィクトリアマイルを目標にして距離を短くしたのが失敗でした。牡馬相手でも距離を延ばしてきたのは正解。芝2000mは[4−0−0−4]ですが、2分1秒0以内の決着なら[3−0−0−1]、2分2秒0以上の決着では[1−0−0−3]。要するに力のいる馬場で時計の掛かるとき、スローの上がり勝負で勝ちタイムが遅くなるときは不振なのです。札幌記念の勝ちタイムは2分00秒0前後になるのがパターン。札幌記念の流れと勝ちタイムはフミノイマージンにマッチします。09年に道新スポーツ賞を2分00秒3で勝っていますが、同年の札幌記念は2分00秒7(1着ヤマニンキングリー)でした。札幌記念より2週前でしたが、勝ちタイムが0.4秒上回っているのです。これを見逃してはいけません。天皇賞(秋)で2着があるダークシャドウは強いですが、札幌芝2000mならフミノイマージンの一発が期待できます。

札幌11R キーンランドC
穴テイエムオオタカ 3着(4人気)

穴はテイエムオオタカ。スプリント重賞なのに確実に逃げる馬がいません。このメンバーならハナを切って思い通りの流れを作れそうです。札幌はまた前残り傾向が復活してきました。北海道の洋芝では[2−1−0−0]。前残りで一発あるとみています。

中山11R 京成杯AH 穴スマイルジャック 2着(6人気)

穴はスマイルジャック。関屋記念は後方から追い込んで0.5秒差の5着。内を通って前に行った2頭で決着する展開で大外から追い込んでは届きません。58キロを背負ってメンバー最速タイの32.4秒で上がったことに注目。09年に関屋記念を勝ったときはメンバー最速の32.5秒で差し切りましたが、そのときの上がりを0.1秒上回りました。近走不振の7歳馬ですが、ようやく調子が戻ったのでは。最終調教は久々にこの馬らしい動きを見せています。昨年の東京新聞杯は4番手から33.9秒で上がって1分32秒5で勝っています。1枠1番からスタートを決めて好位につけられれば、しぶとさを発揮するとみています。前走より0.5キロ減もいいでしょう。

中山11R オールカマー
穴ダイワファルコン 2着(4人気)

穴はダイワファルコン。暑い時期は走らない馬ですが、今年は夏に使いました。結果は出ませんでしたが、元々走りませんから気にする必要はありません。リフレッシュしていい時の状態に戻っています。野芝の中山では2戦2勝。この時期の中山の馬場はベストの条件。地力タイプのため、馬場が渋ったのもいいでしょう。野芝の中山、内枠、雨で激走があるとみています。

東京9R 東京ハイジャンプ
穴ナリタシャトル 2着(4人気)

穴はナリタシャトル。前走休み明け、重賞初挑戦でテイエムハリアーに0.2秒差の2着に入りました。今回2番人気のデンコウオクトパスには0.2秒先着。障害で活躍したランヘランバの全弟でここにきてスタミナが強化されてきています。前走重賞2着、叩き2戦目でも人気がありません。平地の1000万条件を勝っている馬。直線の長い東京で平地の脚が活かせるとみています。

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