最近激走した穴馬

■最近激走した穴馬の予想コメント

東京11R 府中牝馬S
穴マイネイサベル 1着(10人気)

穴はマイネイサベル。左回りの1800m以下では[2−1−0−2]で馬券圏内を外したのは直線で前が詰まったヴィクトリアMと高速馬場で上がりが速過ぎた関屋記念でどちらも勝ち馬とは0.5秒差でした。そのときより1F延長はプラス。昨年のローズSはメンバー最速の33.3秒で伸びてホエールキャプチャにクビ差の2着に突っ込みました。5着ドナウブルー、6着マルセリーナには先着。初の左回り芝1800mで最後にガツンと伸びてくるとみています。

東京11R 富士S
穴クラレント 1着(5人気)

穴はクラレント。長い距離を使われたことで惨敗が多いですが、NHKマイルCで3着に入りました。1着カレンブラックヒルは毎日王冠1着、4着オリービンはポートアイランドS1着、6着ジャスタウェイは毎日王冠2着、8着レオアクティブは京成杯AH1着。NHKマイルCは馬場が渋って時計は平凡でしたが、レベルが高かったのでは。前走のポートアイランドSは直線で前が詰まってまともに追えませんでした。直線での手応えから捌ければ勝ち負けになったとみています。デイリー杯2歳S1着、NHKマイルC3着の実績がありながら54キロで出走できるのは有利。大外枠から岩田騎手が持ってきます。

京都11R スワンS
穴アドマイヤセプター 3着(7人気)

穴はアドマイヤセプター。2戦前の札幌スポニチ賞が他馬が止まって見えるほどの凄い脚。ラスト2Fは内に持たれながら11.2−11.1秒で尻上がりでした。札幌でこの脚を使える馬はそうはいません。前走は好位から抜け出す正攻法のレースで快勝。イレ込んだり、掛かったりして自滅していた馬が、全く違う姿を見せました。母は先日亡くなった名牝アドマイヤグルーヴ。良血馬が4歳秋になって目覚めてきたのでは。札幌スポニチ賞の走りから右回り、直線が平坦の京都に替わるのはプラス。好位から切れる脚を使って一発があるとみています。

東京11R アルテミスS
穴ウインプリメーラ 3着(7人気)

穴はウインプリメーラ。新馬戦でメンバー最速の33.2秒で伸びてコレクターアイテムに3/4馬身差まで迫りました。小柄でもステイゴールド産駒で末脚に切れ味があります。前走は力の違いで逃げ切り勝ち。外回りと内回りは違いますが、デイリー杯2歳Sのコレクターアイテムと同タイムで走っています。コレクターアイテムよりレースが上手く前に行けるため、好位から切れる脚を使えれば一発があるので。芝1600mで2度連対しているのはこの馬だけです。

京都11R ファンタジーS
穴ローブティサージュ 2着(4人気)

穴はローブティサージュ。過去10年で前走芝1800mを使った馬は[0−1−0−2]で3頭とも前走札幌2歳Sでした。芝1800mの新馬戦を勝った馬が使うのは異例。1週前にコレクターアイテムと坂路で併せ馬をしましたが、良く見せたのはローブティサージュの方でした。厩舎は芝1400mでも自信を持っているのでは。新馬戦を見てもかなりの切れ味があります。スタートが遅く追い込むレースになるため展開の助けが必要ですが、嵌ると大外一気があるとみています。

東京11R 東スポ杯2歳S
穴インプロヴァイズ 3着(7人気)

穴はインプロヴァイズ。新馬戦はサトノノブレスに0.4秒負けましたが、上がりはサトノノブレスと同じメンバー2位タイの33.2秒。外から早めに動いたことが響いています。前走はスローの上がり勝負で後方からメンバー最速の33.7秒で差し切りました。ラスト3Fは12.3−11.0−11.2秒。使える脚が短いため、ラスト2Fの上がり勝負に強いタイプ。前2戦でも馬の持ち味は分かりましたから、ムーア騎手が持ち味を活かせるように騎乗します。この時期に持ち味が分かることは大きいんです。手応えが良くも騙されずにラスト2Fまで我慢。ラスト2Fで届く位置にいれば最後に突っ込んでくるとみています。厩舎力の高い堀厩舎の管理馬です。

京都11R マイルCS
穴ドナウブルー 3着(5人気)

穴馬ドナウブルーを狙います。芝1600mは[4−1−0−3]、直線が平坦なコースでは[4−0−0−1]で京都牝馬Sと関屋記念を勝っています。ヴィクトリアマイルでは8枠16番から2番手につけて1分32秒5で走り半馬身差の2着に粘りました。関屋記念では7枠14番から2番手につけて1分31秒5でレコード勝ち。外枠から前に行ってスムーズに進められればしぶとく粘るタイプ。安田記念のように速過ぎると粘れませんが、流れが速い方が折り合いをつけやすいため、シルポートが飛ばす展開はいいでしょう。シルポートは安田記念のように超ハイペースでは飛ばさないはずです。マイルCSはハイペースになると差し追い込みが決まりますが、今年はシルポートがそれほど飛ばさず、かつ渋った馬場で差し馬の決め手が削がれれば中団より前につけた馬が有利になるのでは。渋った馬場は昨年の京都で不良馬場で圧勝したように問題ありません。むしろ得意の部類です。ベストの京都芝1600m、外枠、渋った馬場、適度に速い流れで一発があるとみています。スミヨン騎手が持ち味を引き出します。

東京11R ジャパンC
穴ジェンティルドンナ 1着(3人気)

穴はジェンティルドンナ。オルフェーヴルを逆転する可能性があるという点で穴馬として狙います。ロースS、秋華賞はスローの上がり勝負でレースレベルは高くないですが、2分23秒6のレコードで5馬身差で圧勝したオークスが高レベル。ダービーの勝ちタイムを0.2秒上回ったことも評価できますが、ラスト5Fが12.3−12.2−12.1−11.8−11.8秒で一度もラップが落ちなかったことに注目。これは心肺機能が高く末脚の持続力が半端ではないことを示しています。3歳春にこういう走りをした馬は古馬相手のG1で通用します。オルフェーヴルは不良馬場のダービーでラスト5F12.8−12.6−12.3−12.2−12.0秒の尻上がりラップで勝っていますから怪物ですが、ジェンティルドンナはオルフェーヴルに対抗できる持続力を持っています。オルフェーヴルは大外枠に入ったため、凱旋門賞にように外から捲る強引なレースになりますから、ジェンティルドンナはオルフェーヴルより前で進めて直線まで脚をタメられれば有利になります。馬主のサンデーレーシングはオルフェーヴル、ルーラーシップ、フェノーメノがいるのにも関わらず、ジェンティルドンナをエリザベス女王杯ではなくジャパンCに使ってきたのです。2着でもエリザベス女王杯1着の賞金より1000万円高い1億円ということもあるのかもしれませんが、牡馬の一線級が相手でも通用する能力があるというジャッジなのでしょう。私もこのメンバーで通用する能力があるとみています。午前中の芝戦は2レース行われましたが、どちらもディープインパクト産駒が勝ちました。ディープインパクト産駒向きの持続力&上がりの速さが問われる馬場になっています。ジェンティルドンナはオルフェーヴルより前で進めて末脚の持続力を引き出せれば接戦に持ち込めるとみています。オルフェーヴルが凱旋門賞のように内に大きく寄れれば勝つチャンスがあるはずです。

阪神11R 阪神JF
穴クロフネサプライズ 2着(15番人気)

穴はクロフネサプライズ。新馬戦はずっと外に逃げて直線でほとんど追えず4着、小倉2歳Sは直線で前が詰まって追えず9着。4戦2勝ですが、負けた2戦は明らかな敗因があります。前走りんどう賞は逃げてラスト3Fを11.8−11.1−11.6秒でまとめて逃げ切りました。2着ローガンサファイアはききょうSでプリンセスジャックにクビ差の2着に入っています。プリンセスジャックはファンタジーSで出遅れが響いて4着、ローガンサファイアは6着で2頭は同タイムでした。これで今回の上位馬と互角とは言えませんが、阪神は土曜から時計が掛かる馬場に変わり、前に行った馬が粘っています。これによって波乱があるとすれば前残りなのでは。クロフネサプライズはパワーがあり重い馬場が合うタイプ。前走も最後止まっていませんから、1600mをこなすスタミナも持っています。サウンドリアーナのように折り合いに不安はありません。前に行ってしぶとく粘って波乱を演出するとみています。

中山11R 朝日杯FS
穴ゴットフリート 3着(3番人気)

穴はゴットフリート。コディーノを逆転する可能性があるという点で穴馬として狙います。新馬戦は3番手からメンバー最速の34.2秒で上がって楽勝しましたが、0.2秒差の2着ケンブリッジサンは東スポ杯2歳Sでコディーノに0.5秒差の4着に入りました。コディーノの方が差をつけていますが、前半5Fは新馬戦が63.5秒、東スポ杯が58.4秒で新馬戦は差がつきにくいスローペースでした。ケンブリッジサンとの上がりの差は新馬戦が0.7秒、東スポ杯が0.6秒でほぼ互角。きんもくせい特別は大逃げする馬がいて隊列が縦長になる展開でしたが、後方からメンバー最速の32.6秒で差し切りました。ゴットフリートはラスト5Fを57.2秒くらいでまとめているのです。この末脚の持続力がコディーノ逆転に向けての大きな武器。一瞬の切れ味ではコディーノが上ですが、末脚の持続力は大きな差はないとみています。きんもくせい特別2着のマイネルホウオウは土曜のひいらぎ賞(中山芝1600m)を正攻法のレースで勝ちました。3着バッドボーイは東スポ杯2歳Sで最後方から2位の33.9秒で追い込んで0.6秒差の5着に入っています。上がりはコディーノの34.0秒を0.1秒上回りました。コディーノはかなり強いため、これだけで負かせるとは言い切れませんが、内枠からロスなく回って持ち味の持続力を活かし切れば迫れるとみています。ゴスホークケンで朝日杯FSを勝った斉藤誠厩舎はここを目標に渾身の仕上げで勝負にきています。スミヨン騎手は一昨年の朝日杯FSで単勝1.8倍のサダムパテックで失敗して4着に終わったため、ギリギリのところを突く渾身の騎乗で勝ちにくるはずです。東スポ杯2歳Sを勝って朝日杯FSの出走を決めたコディーノとデビューのときから朝日杯FSを狙っていたゴットフリート。レースがゴットフリートに傾けば一発があるとみています。

阪神11R 阪神カップ
穴ガルボ 2着(14人気)

大穴はガルボ。厳寒期に走る馬で1〜2月は[2−3−0−1]で重賞で2勝&2着2回。12月は朝日杯FS4着、阪神カップ4、6着ですが、阪神カップは2戦とも直線で前が壁になって追えませんでした。調教はいつも動くため見分けにくい馬ですが、今回は好調時の動きに戻っています。叩き3戦目、気温が下がって調子を上げています。今日の阪神は最低気温が氷点下でかなり冷え込みました。まさに厳寒期の寒さでガルボはイキイキとしているはずです。阪神カップは連対馬13頭のうち9頭が10番より外枠に入った馬。内枠に入った馬はごちゃつきやすいんです。今回は5枠10番で先行する馬には外過ぎない好枠に入りました。全く人気がないため、マークしてくる馬はいません。先行して石橋脩騎手が渾身の鞭で粘らせるとみています。

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