■6/1 父が1番人気で敗れた菊の舞台で激走を狙うサンライズベガ

今年のダービーは牝馬のウオッカが制した。ウオッカは凱旋門賞に向かい、ダービー3着のアドマイヤオーラは骨折、目黒記念3着のココナッツパンチも骨折。菊花賞に向けて能力のある牡馬を探す必要がある。そのあたりの背景を含め、サンライズベガを取上げたい。デビュー戦は4月の未勝利戦で経験馬を相手に2分1秒8で差し切り勝ち。直線は外から馬体を併せられる厳しい状況の中、最後はしぶとく伸びて勝利をもぎ取った。初出走の京都芝2000mでレースのラスト5Fが59.8秒というのは優秀。ダイワスカーレットは58.6秒、ヴィクトリーは59.3秒だが、レースの流れが違う。この5Fのタイムはどこかで生きてくるはずだ。

2戦目の京都新聞杯は直線で内を突いて伸びてきたが3着に敗れた。直線入り口で前が壁になって追えず、仕方なく馬場の悪い内に進路を取るロス。最もスピードに乗ったところでの減速は致命的だった。勝ったタスカータソルテとは1馬身差。最後の伸び脚を見る限り、スムーズなら勝っていた可能性が高い。騎手を確保できなかった陣営は悔やんだことだろう。キャリアが浅くまだ若さが残るが、馬体の作りは一級品。坂路調教は力強さが不足気味だが、長い距離が得意な馬はザッツザプレンティ、リンカーンのように坂路で動かない。父アドマイヤベガが1番人気で勝てなかった菊花賞に向けて期待してみたい。

★サンライズベガ
牡3歳 鹿毛
[西]音無秀孝
馬主:松岡隆雄
生産:下河辺牧場
父:アドマイヤベガ
母:オーパスワン
母父:Theatrical
全成績:1-0-1-0
誕生日:04/04/23

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