■6月22日 ディープ産駒の大型馬 高速マイルで真価を発揮するファイナルフォーム

中山芝1800mの未勝利戦は4番手の外から抜け出して快勝。直線では鞭を使わずに手綱を扱いただけ。渋った馬で勝ちタイムは遅いが、最後まで余裕があり、ラスト3Fのラップは落ちなかった。2戦目は不良馬場でノメって0.1秒差の2着、3戦目はスローの上がり勝負でメンバー最速の32.6秒で伸びて0.1秒差の3着。4戦目は後方からメンバー最速の33.9秒で大外一気を決めたが、ゴール前で頭を上げて斜行したため、内田博騎手が騎乗停止処分になった。着順は1着のままで降着はなし。最後の斜行は頂けないが、初めて後方から追い込んで勝ったことを評価したい。少しずつ馬体が成長して末脚の威力が増している。

530キロを超える大型馬で馬体の仕上がりが遅く3月にデビュー。4戦使われてもまだ緩さが残っているが、前走大外一気を決めたようにだいぶ馬体がしっかりしてきた。小柄な馬が多いディープインパクト産駒の中では大型馬で少し異質な存在だが、末脚の威力、スピードの持続力は受け継いでいる。前走ランパスインベガスの進路を妨害し、降着にならなかったことは疑問視しているが、ファイナルフォームはこれから馬体が成長してさらにしっかりすれば重賞級に育つのではないか。母ファイナルデスティネーションはニュージーランドのマイルG1を2勝。ディープインパクト産駒で高速馬場の東京芝1600mで大仕事をする可能性がある。

★ファイナルフォーム
牡3歳 鹿毛
[美]堀宣行
馬主:社台レースホース
生産:社台ファーム
父:ディープインパクト
母:ファイナルデスティネーション
母父:O'Reilly
全成績:2−1−1−0
誕生日:2009/3/11

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