■6/24 さらなる頂点を極めるタニノギムレット

ダービー馬タニノギムレットの今後についてやはりここで触れない訳にはいかない
だろう。ダービーを勝ったが、正直馬体はまだ成長途上、人間でいうとおこちゃま
レベルというのが私の評価だ。ダービー馬に失礼かもしれないが、裏を返せばこれ
からさらに成長する余地が残っていること。2月のシンザン記念当時と比べれば、
かなり成長してきたが、まだこれからもう2ランク上に成長するとみている。

相馬眼を身に付けたい人は、タニノギムレットがパドックを歩く姿を目に焼き付けて欲し
い。パドックの外側をバネのある歩様で首を使ってグイグイと引き手を引っ張って
歩く姿は、教材としてはこれ以上望めないものだ。名馬は色々と教えてくれる
ので注目してもらいたい。

タニノギムレットの今後の路線はまだ遊動的だが、陣営が来年のドバイワールドオカップを
意識しているようにダート適性があるのは事実だろう。今後の成長で馬体のタテの
幅が増しスピード指向にならないようなら、ダート路線への変更も十分考えられる。
今はどちらかの結論は出さないが、秋にどんな馬体を見せてくれるかでその
あたりを見極めたいと思っている。ダートのブリーダーズカップターフ、ドバイワールドカップ
で世界の頂点に立つ可能性を感じさせる馬であることは間違いない。

とにかく、今年はタニノギムレットに注目していきたい。ただし、適性に合わないレースだ
ったり、調子がひと息なら本命にはしない。それが、タニノギムレットを応援するもの
としての礼儀だと思っている。(難しいけどね。)

[Home]