■8/9 良血開花 ビーポジティブ

7月21日の3歳未勝利戦(函館ダ1700m)で大差勝ちしたビーポジティブを取り上げておく。トゥザヴィクトリーの全妹として注目していた馬だが、芝3戦は7、3、2着と結果が出せず、ダートに回ったがそこで一変した。スタートからハナを奪うとあとはそのまま楽な競馬で直線では見る見る後続を引き離して大差をつけて優勝した。勝ちタイムは1分44秒9(稍重)。前日の津軽海峡特別(1000万)が1分44秒7(重)からみても、1000万クラスの力を既に持っているといっても言い過ぎではないだろう。

馬体が徐々に絞れてきたのも走れた要因だが、いきなりこれだけの走りを見せる馬はそういるものではない。父はサンデーサイレンスで馬体からも芝で問題ないように見えるが、賞金を積み上げたい陣営は次走もダートを使ってくるだろう。今後の活躍次第で秋華賞への出走に手が届くかもしれない。今年の3歳牝馬路線はそれほど強力ではないので、このレベルの馬なら一気に頂点に立つ可能性がある。秋華賞は姉トゥザヴィクトリーが惨敗したレース。池江厩舎のスタッフも気合が入るだろう。

それにしても良血馬は突然目を覚ましたように走る。未勝利戦は目立たないレースだが、時にはこういう輝きを見せる馬がいる。そういうレースで自分が見つけた馬をこっそり追いかけてみる。その馬の単勝を当てたときは、普段の予想的中とは違ったうれしさがこみ上げてくるだろう。100円の的中でもおいしくお酒を飲めたら最高である。

★ビーポジティブ
牝3歳 栗毛
西・池江泰郎
馬主:金子真人
生産:ノーザンファーム
父:サンデーサイレンス
母:フェアリードール
母父:Nureyev
全成績:1-1-1-1
誕生日:1999/3/10

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