■2/13 スズカの夢乗せてクラシックへ スズカドリーム

1月19日の京成杯(G3、中山芝2000m)を勝ったスズカドリームを取り上げたい。3戦目の未勝利戦(中京芝2000m)では3番手から早めに先頭に立ち、そのまま半馬身差をつけて逃げ切った。辛勝であまり評価できる内容ではなかったが、この後に一気に馬が変わった。京成杯の最終追い切りでは栗坂で50.7秒の好タイム。まだフラフラとした感じはあったが、馬体に身が入り、馬が走りに前向きになってきた。素質馬が見せた変化、京成杯のレースぶりに注目した。

京成杯ではブルーイレヴンの大逃げには目もくれずとにかくマイペース。初めて中団からの競馬になったが、4コーナーから仕掛けられるとしぶとく伸びて先頭に立ち、テイエムリキサンの追撃を1馬身振り切った。上がり3Fはメンバー最速の35.5秒。今年の3歳馬の実力を計るのにポイントとなりそうなテイエムリキサンを負かしたのは大きい。

2歳時はやや馬体を持て余し気味の走りだったが、徐々にそれが解消されてきた。大きなストライドであまりスピード感はないが、それで時計が出るのは走る資質がある証拠。まだ馬体の完成度はそれほど高くないが、逆にいうとその状態で重賞を勝ったのだから価値がある。母ワキアオブスズカはサイレンススズカの半姉と血統的な魅力も十分。サイレンススズカが果たせなかったクラシック制覇に向けてどんなレースぶりを見せるか楽しみだ。今後はさらに切れ味のある馬と対戦するので、それらをどう凌ぎ切るかポイントになるだろう。

★スズカドリーム
牡3歳 青鹿毛
[西]橋田満
馬主: 永井啓弍
父:サンデーサイレンス
母:ワキアオブスズカ
母父:ダンスオブライフ
全成績:2-2-0-0
誕生日:00/03/28

[Home]