■5/19 ﾀﾞｰﾄと芝のG1制覇を目指す ﾕｰﾄﾋﾟｱ
3月29日の毎日杯で2着したﾕｰﾄﾋﾟｱを取り上げたい｡UAEﾀﾞｰﾋﾞｰを断念して調整が心配されたが､毎日杯では逃げて2着に粘りきっちり結果を出した｡最後はﾀｶﾗｼｬｰﾃﾞｨｰに差されたが､休み明け､芝2戦目､初の2000m､しかも逃げたことを考えると十分評価できる内容｡ﾗｽﾄ4Fから11秒台のﾗｯﾌﾟを刻んで長くいい脚を使ったことは今後に向けて大きいはずだ｡
毎日杯は重賞実績のあるﾀｶﾗｼｬｰﾃﾞｨｰ､ｽｽﾞｶﾄﾞﾘｰﾑ､ﾏｯｷｰﾏｯｸｽ､ｳｲﾝｸﾘｭｰｶﾞｰが出走し､例年に比べるとかなりﾚﾍﾞﾙの高いﾒﾝﾊﾞｰだった｡勝ったﾀｶﾗｼｬｰﾃﾞｨｰと5着のﾏｲﾈﾙﾓﾙｹﾞﾝが青葉賞で2､4着､ﾏｲﾈﾙﾓﾙｹﾞﾝがﾍﾞﾝｼﾞｬﾐﾝSを勝つなどその後の活躍が目立っている｡2着のﾕｰﾄﾋﾟｱと3着のｽｽﾞｶﾄﾞﾘｰﾑとは3馬身半の差があったことも強調材料になる｡
ﾕｰﾄﾋﾟｱのいいところはﾊﾞﾗﾝｽのいい好馬体と内面的な強さだろう｡賢そうな顔つきは名馬に共通するものだが､ｱﾝｶﾂは｢騎手の指示通り動く賢い馬｣と評したようにこちらの見た感じと乗り手の感じが一致した｡名手がいいｲﾒｰｼﾞで乗れるときは結果を出すことが多い｡昨年の全日本2歳優駿でﾀﾞｰﾄG1を制したが､芝のNHKﾏｲﾙCでどんな走りを見せるか非常に楽しみだ｡
天皇賞(春)で1､2番人気に支持されたﾀｲﾀｸﾊﾞｰﾄﾗﾑとﾂﾙﾏﾙﾎﾞｰｲが3､4着に敗れたことで橋口師から笑顔が消えた｡河内騎手に最後のG1をﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄしたﾕｰﾄﾋﾟｱが中央でﾀﾞﾝｽｲﾝｻﾞﾀﾞｰｸ以来G1の勝ち星がない橋口厩舎に久しぶりのG1をﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄできるか注目したい｡ここを楽勝するようなら昨年に続きNHKﾏｲﾙCをｽﾃｯﾌﾟにしたﾀﾞｰﾋﾞｰ馬も見えてくる｡
★ﾕｰﾄﾋﾟｱ
牡3歳 栗毛
[西]橋口弘次
馬主:金子真人
父:ﾌｫｰﾃｨﾅｲﾅｰ
母:ﾄﾞﾘｰﾑﾋﾞｼﾞｮﾝ
母父:ﾉｰｻﾞﾝﾃｰｽﾄ
全成績:3-1-0-1
誕生日:00/03/01
[Home]