■10/1 ソエが治って本格化 ホオキパウェーブ

新馬戦(札幌芝1800m)は大外を捲くって1着。3戦目の寒竹賞(中山芝2000m)では大外から追い込んでマイネルブルックの3着に敗れた。馬体の作りは悪くなかったが、ソエのせいで体重よりこじんまり見せてことと強引なレースぶりが気になっていた。その後、ゆりかもめ賞(東京芝2400m)でピサノクウカイを楽々と差し切り、同コースの青葉賞では最内を突いて追い込み2着に入った。ただまだ馬体が大きく変わってこない。慢性的なソエでまともな調整ができなかったのが影響していたのだろう。

そのイメージが変わったのが、ダービーのパドックと返し馬。まだソエは良くなっておらず騙しながらの調整だったが、痛みが取れてきたのか、馬体を大きく見せ、目つきも変わっていた。何とも言えないいい雰囲気。もしかしたら菊花賞はこの馬かとそのとき頭をよぎった。レースは後方から追い上げたが9着止まり。岡部騎手によると馬場が硬かったことが影響したようだ。負けはしたが、このとき菊花賞の秘密兵器はこの馬と決めていた。

復帰戦のセントライト記念では後方から徐々に進出して最後はコスモバルクに迫ったが、クビ差届かず2着に敗れた。中山であれだけ不器用に見えた馬が、完全にイメージを払拭。藤田騎手が菊花賞を想定した乗り方で上がり3Fはメンバー最速の34.8秒だった。パドックではソエが治ったことで馬体を大きく見せ、誰が見てもいい馬といえるところまで来ていた。欲を言えば腹回りがもっとパンとして欲しいが、長距離を走る馬ならこれくらいでいいのかもしれない。

北海道でリーディング争いをしている藤田騎手がわざわざ駆けつけたのは、北海道での調整を見て、これならやれると思っていたこともあるのだろう。藤田騎手が9月25日に年間100勝を挙げたときに「セントライト記念ではコスモバルクに負けたので、本番の菊花賞では負かしたいと思います。」と北海道のファンの前で話した。今年の北海道はコスモバルク一色でよほど自信がないとそういうコメントはできない。セントライト記念はトライアル。今度は藤田騎手が勝ちにこだわってくるだろう。菊花賞だけでなく、長い活躍を期待したい馬。

★ホオキパウェーブ
牡3歳 黒鹿毛
[東]二ノ宮厩舎
馬主:金子真人
父:カーネギー
母:プラチナウェーブ
母父:Mr. Prospector
全成績:2-2-1-2
誕生日:01/03/16

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