クイーンS
有料版情報(抜粋)
■調教診断 1位評価
[7 /]デアリングハート
函館ダで強めに追われて最後までしっかり伸びた。勢いのある回転の早いフットワークは桜花賞前を思い出させる。最近の中では一番の仕上がり。
■有力馬診断 1位評価
[7+]デアリングハート
最終調教でいい時の動きが戻ってきた。昨年春の桜花賞とNHKマイルCの前は坂路で最後までガンガンガンといった感じの凄い勢いで駆け上がったが、その走りと今回のダートでの走りがマッチする。小柄な馬で馬体減に悩まされてきた馬だが、今回は滞在で馬体減の心配がなくフックラしている。昨年は初の芝1800m&古馬相手で0.5秒差の4着に敗れたが、4コーナーから直線でレクレドールに強引に被せられる不利があった。今の調子なら昨年以上が期待できる。前走のエプソムCは得意とはいえない重馬場で最後にマチカネキララに迫って4着。芝1800mで55キロを背負って牡馬相手に善戦したことを評価したい。折り合い、距離に目処を立て、今回も藤田騎手が騎乗する。調教の動きも良かったし、藤田騎手はかなりの手応えを感じているのではないか。開幕週で好位につけられる脚質は魅力。クイーンS連対馬はトゥザヴィクトリー・桜花賞3着、ダイヤモンドビコー・後に阪神牝馬S1着、ヤマカツスズラン・阪神3歳牝馬S1着、ミツワトップレディ・阪神マイル特別を2連勝、オースミハルカ・チューリップ賞1着、ファインモーション・後に阪神牝馬S1着、ヘヴンリーロマンス・阪神牝馬S1着と阪神マイルと関連性が強い。デアリングハートは昨年の桜花賞で0.1秒差の3着。ハイレベルな桜花賞でラインクラフト、シーザリオを脅かしたことを忘れてはいけない。
■相馬眼予想
札幌は晴れ、芝は良馬場。雨の心配はなさそうだ。今週から開幕して芝は絶好の状態。土曜の札幌日刊スポーツ杯(芝1500m)は1分28秒7でロードアルティマが逃げ切り勝ち。流れが遅くなったこともあるが、ロードアルティマの上がりは34.0秒、3着に突っ込んだスズカフェニックスの上がりは33.4秒と早かった。流れが早くなった羊ヶ丘特別は、ブリリアントグレイが差し切り勝ち。馬場がいいのである程度前につけた馬が有利だが、流れが速くなると差しも決まる。ただ芝1800mは4つのコーナーを回るコースで後方からでは届きにくい。連対するには4コーナー5番手が目安になる。
次に展開だが、逃げるのはマイネサマンサで単騎で行きそう。2番手にトーセンジョウオー、ロフティーエイムが続き、好位にデアリングハート、アズマサンダース、シュフルール、中団にブルーメンブラッド、タッチザピーク、チアフルスマイル、後方からヤマニンシュクル、コアレスパティオといった展開。マイネサマンサが掛かれば平均より速い流れ、折り合いば平均程度だろう。差し馬はマイネサマンサの作る流れに左右されそう。流れが速ければ4コーナーで各馬が密集した形にならず、最後は地力のある馬が粘るところに差し馬が突っ込んでくるイメージ。逆に平均程度なら4コーナーで馬群が圧縮されて決め手勝負になりそう。
直線が短いのである程度前につけるか、自分から動いていい脚を長く使える馬でないと通用しない。マイネサマンサが掛かるかどうかは分からない。調教では掛かったが、ここ2走はそれなりにペースを落としている。開幕週の馬場、4つのコーナーのある芝1800mなどを考慮してある程度前に行ける自在性があり、かつ最後まで踏ん張る地力のある馬を狙うのが懸命だろう。これに該当するのが、デアリングハート。今年は函館にいるので、金曜に札幌への輸送があった。最終調教時点では馬体はフックラしていたが、輸送によって馬体が減る懸念が少しあることを付け加えておく。
ただし最終調教を見ると昨年春のデキを取り戻した感があるので、パドックにはフックラした馬体で出てくるはず。重馬場のエプソムCで牡馬相手に4着したのは地力強化の証。3歳の昨年は不利もあって4着に負けたが、今年は力も調子も違う。昨年は後藤騎手だったが、今年は札幌を知り尽くしている藤田騎手というのも魅力。マイネサマンサを射程圏に入れながら、差し馬に差されないタイミングでスパートして直線で抜け出す作戦だろう。クイーンSは阪神マイルと関連性が強いレース。昨年の桜花賞でラインクラフトとシーザリオを脅かした実績がダテではないことを証明するはずだ。
マイネサマンサが逃げてデアリングハートが強気に負かしに行く競馬をすればレースのレベルは高くなる。別定戦で斤量は実績馬に有利。開幕週の馬場と小回りコースで紛れも考えられるが、重賞実績のある馬を重視してチアフルスマイル、ヤマニンシュクル、マイネサマンサ、レクレドールに注目したい。チアフルスマイルは昨年の3着馬で陣営は雪辱を狙っている。内々で脚をタメて一気に爆発させるのが好走パターンなので、この枠はかなりプラス。距離は長いが、得意の札幌でコーナーが4つあるコースならこなせることは証明済み。横山典騎手はデアリングハートを交わせるタイミングでスパート。デアリングハートに何かの狂いがあれば差し切りがある。
ヤマニンシュクルは中山牝馬Sのように馬場の内側が荒れて外差しが決まりやすい馬場が理想だが、開幕週の馬場だと展開頼みのところがある。ただ地力はあるので、展開が向かなくても3着あたりには来れるはず。マイネサマンサは地力があるので、馬体が太くなくレースで掛からなければ好勝負できそう。折り合いがつき、マークが緩んで楽逃げだと逃げ切りもある。レクレドールは昨年の勝ち馬。近走かなり不振だが、札幌入りして少し気配が変わってきている。非力な馬なので開幕週&少し時計の掛かる札幌が合うタイプ。この条件で2年連続勝っているだけに侮れない。
あとは穴馬。ロフティーエイムは芝1800m[2-3-0-1]と得意にしており、福島牝馬S勝ちがある。五十嵐冬騎手は魅力で狙い目はありそうだが、休み明けで別定戦だと地力負けする懸念がある。アズマサンダースは札幌2歳S2着、桜花賞2着の実績があるが、近走かなり不振。今回はブリンカーをつけるようだが、それで一変するかどうかは微妙なところ。ただ馬体は良くなっているし、人気もないので狙ってみる手はなくはない。ブルーメンブラッドは川島騎手が札幌の馬場適性を気にしているが、こなす下地はあるとみる。ただ現時点でこのメンバーに入ると地力が足りるかどうか。
タッチザピークは馬体が増えて良くなっているので激走しても驚けないが、芝1800mが初めてなのが気になる。激変があるとすればこの馬だが、馬体はまだ少し線が細く映ったし、そこまで強気になれない。マイネサマンサが掛かって自滅、それを追いかけたデアリングハートも直線でバテて、チアフルスマイルが直線で馬群を捌けずに脚を余し、ヤマニンシュクルが位置取りが後ろ過ぎて届かない、レクレドールが本調子に戻っておらす行きっぷりが悪いとき、これらの馬たちは出番がありそう。想定外のことが起こるのが競馬だけに押さえてもいいが、ここでは5頭にまとめて勝負する。
◎デアリングハート
○チアフルスマイル
▲ヤマニンシュクル
△マイネサマンサ
注レクレドール
■予想結果
◎デアリングハート 1着
単勝510円的中!
複勝180円的中!
馬連1,280円的中!
3連複5,980円的中!
3連単29,140円的中!
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