きさらぎ賞
2000/02/13　京都競馬場　G3　芝1800m

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■ 相馬眼予想

　逃げて実績のあるサンレイグルームとダイコーフクキタルが逃げて、平均ペースの展開。 各ジョッキーはエイシンプレストンをマークして進み、エイシンが仕掛ければ一斉にスパ ートする展開。エイシンは人気だけにある程度早仕掛けで、距離経験もないので最後は少 し止まるはずだ。京都の馬場も荒れてきており、かき込む走法でないエイシンには不安な 材料。

　そこで狙いは、オースミコンドル。道中エイシンを徹底マークし、エイシンが仕掛けた 時にワンテンポ遅らせて仕掛けるオースミコンドルが１着でゴール。たんぱ杯で見せた抜 け出すときの鋭さは素晴らしく、坂のない京都コースで更に威力は増すはずだ。走法から も今の馬場が合っており、距離も二千をこなしているだけに、最後は差し切れるだろう。

　２着は、じりじりと追い込んでくるシルヴァコクピット。絶妙なペース判断でこの馬の 差し脚を手の内に入れている武豊騎手が、エイシンを交わし２着を確保。大型馬で一見 鋭さに欠けるように見えるが、調教でも徐々に鋭さが出てきた。山元トレセンの火事で 焼死した兄スターシャンデリアのためにも、ここは負けられない一戦だ。

　あとは、エイシンプレストン。朝日杯でレジェンドハンターを差し切った脚はスゴイの 一言。ここでも当然力上位だが、今回は人気が違う。調子も特に良く見えなかったので、 敢えて狙いを下げた。

　もう１頭は、キングザファクト。新馬戦でニューイングランドの２着、次の新馬戦で 負かしたアタラクシアがその後２連勝とこの馬の強さを際立たせている。幸騎手も自信を持って おり、好走してもおかしくない。

　勝負馬券は、馬連オースミコンドル＆シルヴァコクピット

　　　　◎オースミコンドル
　　　　○シルヴァコクピット
　　　　▲エイシンプレストン
　　　　△キングザファクト

■ レース結果

着順 予想 枠番 馬番 馬名 騎手 重量 体重 増減 タイム 人気
1 ○ 8 12 シルヴァコクピット 武 豊 55 490 -10 1:48.0 2
2 　 3 3 エリモブライアン 藤 田 55 476 - 4 48.0 5
3 △ 5 6 キングザファクト 幸 55 458 - 4 48.0 4
4 　 1 1 パープルエビス 石 橋 55 464 - 6 48.2 10
5 ◎ 7 9 オースミコンドル 武 幸 55 488 + 4 48.3 3
6 　 2 2 ミスターサウスポー 佐藤哲 55 462 - 4 48.3 7
7 　 6 8 ウインマーベラス 河 内 55 456 0 48.3 8
8 　 8 11 ナリタダイドウ 松永幹 55 450 - 4 48.5 6
9 ▲ 5 5 エイシンプレストン 福 永 56 460 + 2 48.6 1
10 　 4 4 サンレイグルーム 小林徹 55 428 - 2 48.9 12
11 　 6 7 マイネルアステール 四 位 55 450 0 49.0 11
12 　 7 10 ダイコーフクキタル 熊 沢 55 480 - 6 50.7 9

単勝複勝枠連馬連ワイド
12番12番3番6番 3− 8 3−12 3−12 6−12 3− 6
350円140円280円210円1540円1700円600円510円1220円

■ レース回顧

　直線３頭が並んでゴールする迫力のあるレース。直線でエリモブライアンが勝ったと思ったが、 大外からの２頭の追い込みは凄まじかった。上位３頭とも走る馬だ。では、回顧です。

　○シルヴァコクピットは、先行し４コーナーで手応えが怪しくなりながらも、直線伸び１着。 直線で外からキングザファクトが来ると闘志に火が付き一気に伸びた。調教でも合わせた馬には 負けないところがあり、調教駆けするナリタトップロードも以前の調教で負かしていた。 武豊騎手が、馬の長所を完全に出し切っての１着だ。使われるごとに鋭さが増してきており、 そろそろピークになるか。あとは競馬のセンスが磨かれれば、もっと楽に勝てるだろう。

　エリモブライアンは、直線に向き一気にスパートし突き放したが、最後に差されて２着。 見所十分のレースで能力は十分にアピールした。直線で抜け出すときの脚は素晴らしく、 馬体の作りも良いので今後の成長次第で大きいところも狙えるか。１勝馬だが、賞金上積みし クラシックに出走できそうだ。

　△キングザファクトは、大外から鋭く追い込んだが届かず３着。直線での差し脚は迫力が あり、瞬発力勝負に強いタイプか。馬体もだんだんと引き締まってきており、筋肉が目立ってきた。 自己条件にまわれば、あっさり勝つだろう。

　◎オースミコンドルは、中団から直線追い込んで５着。陣営が口を揃えて馬がまだ幼いと言って いる通り、直線でもふらふらしていた。今回からリングハミをつけたそうだが、あまり効果は なかったようだ。直線で前が開けてからは伸びており、脚を余した感もある。気性が成長すれば まだまだ上を目指せるだろう。馬体にもまだ余裕ああるので、次走は絞って来るだろう。

　▲エイシンプレストンは、中団から全く伸びずに９着。久々が影響したのか、入れ込み気味で 道中もやや掛かっていたのが敗因か。走法から馬場もスピード馬場の方が良いだろう。 次走は、調教での脚捌き（力強さ）に注目して判断することとしたい。

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