中山記念
2000/2/27 中山競馬場 芝1800m

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相馬眼予想

 開幕週の中山の馬場は予想より時計が掛かっている。見た目はいいが力がいる馬場 で馬力型でかつ切れる馬に有利になりそうだ。  クリスザブレイブの陣営が自分のペースで逃げ、3コーナーから強引にスパート してそのまま粘り込むと宣言しており、このペースが今回のポイント。サクラ ナミキオーは2番手で良いため、単騎逃げは濃厚なクリスザブレイブは、前半ハイ ペース、道中ペースを落とし、3コーナーから一気にスパートし、後ろの馬に脚を 使わする作戦だろう。この作戦が成功するかは、向こう正面での各馬の出方次第。
 狙いは、前走で重賞制覇に目処をつけたロードサクセサー。クリスザブレイブ の逃げを各馬3コーナー手前から追いかけ一気にスパートすると見た。こうなると 逃げる方も苦しいし、追いかけた方も苦しくなり、直線失速するのが目に浮かぶ。 こうなると1枠でじっくり乗らざるをえない同馬には、逆に展開の利がある。 道中は後方4、5番手を進み直線で馬群を割って抜け出すロードサクセサーが 1着でゴール。使い込んでいるだけに、疲れが心配だが調教は悪く見えず、今回まで は問題なしと見た。
 2着は、思い切ってシルクガーディアン。馬体は重めと伝えられているが、 気にするほど重めは残っていないように見える。何より、力のいる馬場が向きそうで 人気はないが、最後の差し脚はここでも十分通用する。同じ千八のたんぱ賞で アドマイヤカイザーを押え込んだ実力は、ここでは上位だろう。
 あとは、後藤騎手が騎乗するダイワテキサス。今回はハイペースで展開が向き そうでそろそろ好走する時期だ。思い切った騎乗をして欲しい。
 もう1頭は、果敢にエイシンビンセンス。持ちタイムからここで好走しても おかしくない。休み明けだが、苦にしないタイプでスピードを武器に大穴を開けるか。

 勝負馬券は、ワイドロードサクセサー&シルクガーディアン

     ◎ロードサクセサー
     ○シルクガーディアン
     ▲ダイワテキサス
     △エイシンビンセンス

レース結果

着順 予想 枠番 馬番 馬名 騎手 重量 体重 増減 タイム 人気
1 5 9 ダイワテキサス 後 藤 58 480 + 4 1:46.8 5
2   4 7 アメリカンボス 江田照 57 486 0 46.9 4
3   3 4 ビッグサンデー 宝 来 58 474 0 46.9 7
4   5 8 ブラザータイクーン 蛯 名 56 488 -10 46.9 3
5   2 3 グレートサクセス 小 野 57 468 0 47.0 14
6   2 2 クリスザブレイヴ 吉 田 57 448 + 4 47.3 1
7   3 5 ビッグバイキング 四 位 56 464 - 2 47.6 6
8 1 1 ロードサクセサー 芹 沢 57 464 - 2 47.6 2
9 8 14 エイシンビンセンス 野 元 57 484 +10 47.9 10
10 7 13 シルクガーディアン 的 場 56 518 - 2 48.0 11
11   7 12 サクラナミキオー 蛯 沢 57 500 + 2 48.0 9
12   8 15 キングオブダイヤ 柴田善 57 488 + 2 48.2 8
13   6 11 ストーミーサンディ 岡 部 57 440 0 48.3 13
14   6 10 シグナスヒーロー 田中勝 57 506 - 2 48.5 12

単勝複勝枠連馬連ワイド
9番9番7番4番 4- 5 7- 9 7- 9 4- 9 4- 7
920円270円250円620円1320円2530円860円2190円2010円


レース回顧

 待ちに待ったダイワテキサスの復活。印は▲とイマイチだが、今まで何度も◎をつけて いただけに、ここは素直に喜ぼう。おめでとう、ダイワテキサス!! では、回顧です。


 ▲ダイワテキサスは、最内の経済コースを進み、直線各馬が外に膨れ、前が開くと同時に スパートし1着。直線の伸び脚は、全盛期に近いもので見事に復活。馬場が若干悪い内を 思い切って突いた後藤騎手のファインプレーにも助けられた。ところで、後藤騎手は、 騎乗停止中に体を相当鍛えたのか胸板が厚くたくましくなり、追い方も力強い。また、 騎乗しないで見ることで相当勉強したのか、考えられた騎乗が目立っている。最近の活躍 もこれは本物だ。今後、要注意の騎手だ。ダイワテキサスは、天皇賞(春)を 目指すそうだ。適距離ではないが、がんばってもらいたい。

 アメリカンボスは、中団を進み、直線外から伸びて2着。直線ラスト100mの伸びは 1番目立ち、2着に負けたがコース取りの差。やはりエプソムC勝ちは、ダテではなく 中山でも好走できるくらいに成長している。使い込んでいないだけに、まだまだ成長が 見込める。今回、馬体はまだ余裕があったので、次走絞れていれば、更に走れるだろう。

 ◎ロードサクセサーは、なぜか4番手と先行し、直線で見せ場なく後退し8着。連戦 のため疲れを心配していたが、その不安が的中してしまった。重賞を勝てる器だけに じっくりと立て直して、再チャレンジして欲しい。

 ビックサンデーは、2番手から粘りに粘って3着。今回は、この馬、本来の粘りで だいぶ復調している。そろそろ復活が見られそうだ。

 ブラザータイクーンは、先行し直線も伸び、鼻、鼻差の惜しい4着。初重賞挑戦にして は上々の出来。馬体にもう少し厚みが欲しい感じで、本格化する一歩手間と言ったところか。 安定した成績を挙げられるタイプで、軸には最適な馬になりそうだ。

 ○シルクガーディアンは、後方を進み、直線伸びずに10着。この一族には思い入れも あり、期待したが見せ場すらなかった。馬体は一級品なので、どこかで大穴をあけると 信じている。

 クリスザブレイブは、入れ込みはマシだったが、ハイペース過ぎたか?直線失速し 6着。またもや重賞に手が届かず、最強のオープン馬というレッテルを貼られてしまった。 今回、吉田騎手が最も負けてはいけない相手に負けてしまったところにも、運のなさを 感じずにはいられない。


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