弥生賞
2000/3/5 中山競馬場 芝2000m

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相馬眼予想

 今回のポイントは、ラガーレグルスの巻き返し、ジョウテンブレーブ の仕上がりの2点。 ラガーレグルスの強さ、陣営の熱意は認めるが、ここは今まで以上にメンバーが揃った感じ。 また、多頭数の競馬だけに佐藤哲騎手は、絶対に不利がないように先行するはずで、先行して あの切れる脚が使えるかも疑問。ここは、静観と決め込む。対して、ジョーテンブレーブの 仕上がりは、陣営いわく8割とのことだが、調教を見る限り、太め感もなく、素早い動きで 休み明けの仕上がりとしては万全と見る。それでも、勝つのは、、、。では、予想です。

 マイネルビンテージとウインザゲームの逃げ争い。逃げるのはマイネルビンテージ。 平均ペースで淡々とした進み、3,4コーナーで後続を引き付け直線で突き放す競馬をするはず。 こうなると力がある馬がくる紛れがないレースで、最後はスピードの持続力、末脚の切れが ある馬が上位を占めるだろう。また、今の中山は、力がいる馬場で馬力型の馬に有利なのも 付け加えておこう。

 そこで狙いは、フサイチゼノン。田原調教師と藤田騎手の仲良しコンビが自信を持って 送り出す今回は、調教絶好で気配も抜群。ここを狙わない手はないだろう。道中は中団より 前で進め、3,4コーナー中間でスパートするフサイチゼノンが、直線で強烈な末脚を 使い1着でゴール。新馬で馬群を抜け出す時の顔つき、こぶし賞で直線伸びる姿は、まさに 走る馬独特のもの。ここは無事通過して欲しい。

 2着は、この馬でダービーをと蛯名騎手が意気込むジョウテンブレーブ。東スポ杯を勝った ことで3ヶ月の休養を取れたことを善しと考えたい。調教で脚の捌きが先週とは一変して いる点、手前を自らから変えやる気を出しており、前記したように仕上がりはいいと見た。 スピードの持続力を武器に3コーナーからのロングスパートで一気に先頭に立つ競馬で 2着確保だ。掻き込む走法なので、今の馬場に合うのも有利だ。

 あとは、そろそろ走りごろのオースミコンドル。重賞で上位に顔を出しており、 力があるのは、周知の事実。この中間の熱心な乗り込み、それと中山への輸送により、 馬体も絞れているはず。馬が本気になれば、ここでも勝負になるのは間違いない。 武幸四郎騎手も好調でなにかをやらかす気配がある。

 もう1頭は、マイネルビンテージ。しっかりとした馬体で乗り込みも十分。京成杯で 中山二千を経験し、それも勝っている点は見逃せない。勝っても人気はないが、 ヒダカサイレンスと0.1秒の好勝負をした実力は、ここで輝きを失うことはないだろう。

 印はまわらなかったが、タマモクロス産駒のストラテジーが気になる。前走からの 変わり身はこの馬が一番。調教での首の使い方は、父譲りでなかなか良く見え印象的。 ただし、走法からパンパンの良馬場の方がいいタイプのため、少し狙いを下げた。

 勝負馬券は、枠連1−4(フサイチゼノン&ジョウテンブレーブ)

    ◎フサイチゼノン
    ○ジョウテンブレーブ
    ▲オースミコンドル
    △マイネルビンテージ

レース結果

着順 予想 枠番 馬番 馬名 騎手 重量 体重 増減 タイム 人気
1 4 7 フサイチゼノン 藤 田 55 446 + 2 2:02.3 1
2   8 16 エアシャカール 武 豊 55 500 + 4 02.5 4
3   8 15 ラガーレグルス 佐藤哲 55 452 + 4 02.5 2
4 1 2 ジョウテンブレーヴ 蛯 名 55 466 - 4 03.5 3
5 7 14 オースミコンドル 武 幸 55 488 0 03.7 5
6   6 11 チタニックオー 角 田 55 476 - 6 03.8 9
7   7 13 マイネルファラオ 横山賀 55 426 - 2 03.8 12
8   1 1 ワンダーグルーム 石 崎 55 504 + 6 04.0 13
9   5 9 ブランディス 江田照 55 440 - 6 04.1 11
10 4 8 マイネルビンテージ 四 位 55 478 - 2 04.1 7
11   5 10 アグネススペシャル 岡 部 55 412 0 04.2 6
12   6 12 ダイワバーミンガム 柴田善 55 452 - 6 04.3 10
13   3 5 ストラテジー 田中勝 55 462 - 6 04.3 8
14   3 6 ケイアイドーベル 的 場 55 498 - 8 04.4 15
15   2 3 ウインザゲーム 斉藤誠 55 464 0 06.3 14
16   2 4 ナゴヤナンバー 横山典 55 472 - 8 06.5 16

単勝複勝枠連馬連ワイド
7番7番16番15番 4- 8 7-16 7-16 7-1515-16
330円150円190円140円380円1420円590円390円600円

レース回顧

 ダイタクリーヴァに続いて、やっとクラシック候補が誕生した。フサイチゼノンと エアシャカールのレースぶりは、今後の活躍を予感させる強い内容。現時点の完成度で フサイチゼノンが勝ったが、エアシャカールの馬体、走法、末脚には、鳥肌が立つくらい 凄みのあるもので、距離の融通性もあり、ダービー馬になる確立はこちらの方が高い。 ただし、精神面とレースぶりは、フサイチゼノンの方が良く、安定性ではこちらが上。 皐月賞では、馬場が相当荒れるので、馬場適性の見極めが重要になる。今年の皐月賞 は面白そうだ。では、回顧です。

 ◎フサイチゼノンは、6番手を進み、3コーナーから徐々にスパートし、 4コーナーで先頭に立つ強い競馬で1着でゴール。逃げ、先行馬が総崩れの中、 勝つのだから相当の力を持っているのは間違いない。直線での伸びも力強く、今回も 走る馬独特のものを見せていた。皐月賞は人気でも狙いたい馬。ただし、今回のレース で、相当に力を使ったので、体調面はしっかりとチェックしたい。

 エアシャカールは、最後方を進み、3コーナー手前からスパートにも関わらず、 直線も豪快に伸び2着を確保。最後方から大外を一気に上がって行く豪快さは、今後の 重賞戦線での好走を予感させるもの。前走の競馬から、こんなに切れるとは予想もして いなかった。馬体は、この2ヶ月で成長しており、四脚が長く、幅もあり、将来性は 出走馬の中では、間違いなく一番だ。敢えて注文をつけるなら、精神面がだけ。今回、 パドックで落ち着きがなく、飛び回っていたのが目に付いた。武豊騎手が最後方に下げた のもそのせいだろう。とにかく、精神面の落ち着きがでれば、馬群の中でも競馬ができる だろうし、その方が1着になる確立は増すはずだ。現時点で直線の長い東京コース で行われる「日本ダービー」で好走ができると予言しておく。追いかけたい馬。

 ラガーレグルスは、4コーナーでごちゃつき、直線伸びるも3着まで。力が あるところを証明したが、そろそろ疲れが気になるところ。次走の調教が極端に軽け れば、疑って掛かった方が良いだろう。結果が出せないので、そろそろ騎手の変更か?

 ○ジョウテンブレーブは、中団を進み、直線内から伸びるも4着まで。直線で 馬場が悪い内を通ったのもあるが、3着と6馬身差は本番を考えるとかなり厳しい差だ。 仕上がりも悪くなく、馬体も−4キロと太めではないので、少し苦しくなってきた。 パドックでも、何か元気が感じられず、馬体が少し寂しくなって見えた点も気になるところ。 もしかすると、叩き良化タイプかもしれない。次走はプラス体重で出走して欲しい。

 ▲オースミコンドルは、中団を不利なく進むも直線切れずに5着。このメンバー に入るとパドックで目立たない感じ。パドックで前脚の出にスムーズさを欠いていた 点が気になった。馬体、精神面はまだ幼さが残っているだけに、まだまだ上積みは あると見る。ただし、現時点では、もう少し距離は短い方がいいかもしれない。


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