弥生賞 |
2000/3/5 中山競馬場 芝2000m |
■ レース回顧 |
ダイタクリーヴァに続いて、やっとクラシック候補が誕生した。フサイチゼノンと エアシャカールのレースぶりは、今後の活躍を予感させる強い内容。現時点の完成度で フサイチゼノンが勝ったが、エアシャカールの馬体、走法、末脚には、鳥肌が立つくらい 凄みのあるもので、距離の融通性もあり、ダービー馬になる確立はこちらの方が高い。 ただし、精神面とレースぶりは、フサイチゼノンの方が良く、安定性ではこちらが上。 皐月賞では、馬場が相当荒れるので、馬場適性の見極めが重要になる。今年の皐月賞 は面白そうだ。では、回顧です。 ◎フサイチゼノンは、6番手を進み、3コーナーから徐々にスパートし、 4コーナーで先頭に立つ強い競馬で1着でゴール。逃げ、先行馬が総崩れの中、 勝つのだから相当の力を持っているのは間違いない。直線での伸びも力強く、今回も 走る馬独特のものを見せていた。皐月賞は人気でも狙いたい馬。ただし、今回のレース で、相当に力を使ったので、体調面はしっかりとチェックしたい。 エアシャカールは、最後方を進み、3コーナー手前からスパートにも関わらず、 直線も豪快に伸び2着を確保。最後方から大外を一気に上がって行く豪快さは、今後の 重賞戦線での好走を予感させるもの。前走の競馬から、こんなに切れるとは予想もして いなかった。馬体は、この2ヶ月で成長しており、四脚が長く、幅もあり、将来性は 出走馬の中では、間違いなく一番だ。敢えて注文をつけるなら、精神面がだけ。今回、 パドックで落ち着きがなく、飛び回っていたのが目に付いた。武豊騎手が最後方に下げた のもそのせいだろう。とにかく、精神面の落ち着きがでれば、馬群の中でも競馬ができる だろうし、その方が1着になる確立は増すはずだ。現時点で直線の長い東京コース で行われる「日本ダービー」で好走ができると予言しておく。追いかけたい馬。 ラガーレグルスは、4コーナーでごちゃつき、直線伸びるも3着まで。力が あるところを証明したが、そろそろ疲れが気になるところ。次走の調教が極端に軽け れば、疑って掛かった方が良いだろう。結果が出せないので、そろそろ騎手の変更か? ○ジョウテンブレーブは、中団を進み、直線内から伸びるも4着まで。直線で 馬場が悪い内を通ったのもあるが、3着と6馬身差は本番を考えるとかなり厳しい差だ。 仕上がりも悪くなく、馬体も−4キロと太めではないので、少し苦しくなってきた。 パドックでも、何か元気が感じられず、馬体が少し寂しくなって見えた点も気になるところ。 もしかすると、叩き良化タイプかもしれない。次走はプラス体重で出走して欲しい。 ▲オースミコンドルは、中団を不利なく進むも直線切れずに5着。このメンバー に入るとパドックで目立たない感じ。パドックで前脚の出にスムーズさを欠いていた 点が気になった。馬体、精神面はまだ幼さが残っているだけに、まだまだ上積みは あると見る。ただし、現時点では、もう少し距離は短い方がいいかもしれない。 |