日経賞
2000/03/26 中山競馬場 芝2500m

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相馬眼予想

 逃げ馬不在でスローペースの展開。各馬一団で進み、直線での瞬発力勝負になると 考えるのが一般的だが、それでは勝てないステイゴールドがいるのを忘れてはいけな い。ステイゴールドの熊沢騎手は、3コーナー手前から一気にスパートし、厳しい レースにすれば自身の持ち味を存分に生かせることを分かっている。

 そこで狙いはステイゴールド。以前見せていた気の悪さは、最近のレースではすっかり影 を潜めている。それどころか自らハミを取ってスパートする姿は迫力十分。天皇賞 出走に向けここは負けられないレースで陣営も目一杯の勝負だ。3コーナー手前から 一気にスパートし直線も粘りに粘るステイゴールドが1着でゴール。できることなら、 逃げて欲しいが、先行からの積極的な競馬でも活路は開けるだろう。G1の裏番組で 勝つところも同馬らしいといえばらしいところ。グラスワンダーの出走で場内の歓声 もあるだけに燃えないわけがないだろう。

 2着は有馬記念以来の出走で重め残りのグラスワンダー。調教の脚捌きはいいが まだまだ絞れる馬体。有馬記念と同じ舞台のここで負けるわけには行かないが、 ペースが上がったときに手応えが悪くなりそうな予感。最後は地力で2着は確保で きそうだが、万全でない状態で連勝できるほど競馬は甘くない。

 あとは、調教絶好のアメリカンボス。前走の中山記念で使った末脚は今の中山の 馬場に合っている印象。大きな馬体も年を取るにつれ身が入った感じで、ここに来て 本格化。初距離だが折り合えるタイプなだけにこなせるとみる。大外からグラスワ ンダーに襲い掛かり、どこまで迫れるか期待したい。

 もう1頭は、前走で重賞勝ちしたメイショウドトウ。ここに来て本格化しており、 56キロも有利。先行していい脚を長く使えるタイプで今回は展開が向きそうだ。

 勝負馬券は、馬連ステイゴールド&グラスワンダー

   ◎ステイゴールド
   ○グラスワンダー
   ▲アメリカンボス
   △メイショウドトウ

レース結果

着順 予想 枠番 馬番 馬名 騎手 重量 体重 増減 タイム 人気
1   8 9 レオリュウホウ 菊沢徳 58 498 - 6 2:35.4 9
2 6 6 ステイゴールド 熊 沢 57 422 -10 35.6 2
3 4 4 メイショウドトウ 安田康 56 508 - 2 35.8 4
4   3 3 ミスズシャルダン 河 内 57 452 - 4 36.0 3
5 8 10 アメリカンボス 江田照 57 482 - 4 36.2 5
6 7 7 グラスワンダー 的 場 59 530 +18 36.3 1
7   2 2 ダイワテキサス 田中勝 58 478 - 2 36.5 6
8   7 8 アイシャルテイオー 大 西 57 472 + 6 37.9 10
9   1 1 シグナスヒーロー 嘉 藤 57 510 + 4 39.1 8
10   5 5 ノボエイコーオー 小 野 56 494 + 4 39.5 7

単勝複勝枠連馬連ワイド
9番9番6番4番 6- 8 6- 9 6- 9 4- 9 4- 6
19390円1790円160円240円4450円47470円5310円7330円520円


レース回顧

 まさかのグラスワンダー敗退。そのまさかよりもレオリュウホウが勝ったことの方 がビックリした。馬場が悪くてもまさか逃げ切るとは、、、、。馬券は、パドックを 見てグラスワンダーを完全カットしたところまでは良かったが、本線◎−▲の馬連を しこたま購入。馬連と枠連のオッズはほとんど変わらなかったが、レオが来ることは ないだろうとの馬場悪化を考慮しない身勝手な判断で見事に外れ。44倍を外した ショックはかなり大きい。では、回顧です。

 レオリュウホウは、平均ペースで逃げて、最後の直線も力強い末脚で伸びて見事 優勝。3コーナーの随分手前からペースを上げ、後続に脚を使わせる騎乗。騎手たち が、グラスの出方に神経を使っていたので、必然的に前が楽になったのが良かった。、 最初からこの点を考慮していたと思われる乗り替わった菊沢徳騎手のファインプレーだ。 以前からそうだが、この馬は荒れた馬場が得意中の得意。今後も前走着順は度外視して、注意 は必要だ。

 ◎ステイゴールドは、2番手からの積極的な競馬でグラスを負かすも2着まで。 グラスを気にしてスパートが少々遅れたのが残念だが、直線での差し脚が逃げ馬と同じ になってしまったのだから仕方がない。本当に惜しい競馬。7歳にしてやっと気性が 成長して来ており、最近のレースでは騎手の指示通りに動けるようになった。天皇賞に 出走できれば、オペラオー、ラスカル、トップロードと好勝負できるだろう。

 △メイショウドトウは、先行し最後は伸びるも3着。グラスを意識し仕掛けが 遅れた分、最後は脚を余した感じ。荒れ馬場は得意ではないが、それでも3着するのだ からたいしたもの。パドックでも幅のある好馬体が確認でき今が充実期だ。

 ▲アメリカンボスは、終始馬場の悪い内を通り、直線の伸びは一息で5着。 初距離はこなせたと判断するが、それにしても馬場が悪いところを通り過ぎ。これでは 伸びないのも当然。次走は人気を落としていれば、迷わず狙う。

 ○グラスワンダーは、3コーナー手前からスパートするも他馬と同じ脚色で 6着敗退。+18キロの馬体は、いかにも太い感じ。パドックで前脚の出も悪くゴツ ゴツしており、とても好走できる状態ではなかった。どうしてこんな状態で出走させる のか疑問が残る。この敗退で天皇賞出走は難しく、今後は安田記念を目指すことに なるだろう。負けても1番人気になる馬なので、しっかりと乗り込み仕上げての 出走を希望したい。それがファンへの礼儀。


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