高松宮記念 |
2000/03/26 中京競馬場 芝1200m |
■ レース回顧 |
キングヘイローがついにG1制覇。スプリンターズSで見せた末脚はG1級なのは 分かっていたが、前走の大敗、覇気のない調教、小回りの中京コースと買う材料が 少なすぎただけに手を出せなかった。キングヘイローを追いかけてきた人は、スッキリ 胸が晴れるような思いで、久々に勝利の美酒を味わったことだろう。それにしても、 マイネルラヴが16着とは、、、、。では、回顧です。 キングヘイローは、中団よりやや後ろを進み、 直線外で出して一気の追い込み。 ゴール前でギリギリ前を捕らえて1着でゴール。3コーナー手前で馬なりで7番手まで 上がり、4コーナーまでに少々抑えて息を入れていた。テンのスピードもあり、この馬に こんな競馬ができるのかと考えさせられる内容であった。ゴール前の怒涛の末脚は、 キングヘイロー自身と柴田騎手の執念といったところか。キングヘイローには1番の思い入れが ある福永騎手が2着のところも非常に面白い結果だ。今後は安田記念を目指すことに なるが、知っての通り暖かくなると極端に駄目になるタイプ。馬体重には特に注意を払い たい。 蛇足だが、当ページのG1馬を探せ!のコーナーを先日から執筆中で、G1馬に なる前兆を整理していた。その際、スプリンターズSで驚異的な末脚を使い3着 したキングヘイローを取り上げていたのだが、、、、。それでも印をつけれないのだから、 競馬はムズカシイ。競馬ファンにとって、キングヘイローがG1制覇をいつするのか を当てるのもかなりの楽しみだと思っていただけに非常に残念だ。残るステイゴールドで、、、。 ディヴァインライトは、中団を無理なく進み、 直線で馬群を割ってアグネスを 交わし2着を確保。馬群を割る時の一瞬の切れは、非常に目を引いた。この馬の一番の 長所である一瞬の切れを見抜き、見事に引き出した福永騎手のファインプレーだ。 福永騎手は昨年からG1での好走が目立っており、今後も注意が必要だ。 ◎アグネスワールドは、スタート後2番手 を進み、3コーナーでは早くも先頭 の競馬。前半33.1秒にも関わらず、後方を離せずに苦しい展開。直線は35.6秒と 失速し3着が精一杯。ペースは予想通りであったが、3コーナーで後ろが既に襲い掛かっ てきており、息が入れられなかった。武豊騎手もこの点が誤算だろう。最後はディヴァ インライトを差し返す根性を見せていたが完敗だろう。後半35.6秒はいかにも掛り 過ぎで、これが使っていた馬との違いなのか?パドックでは、馬体も良く見えほぼ万全の 仕上げり、強いて言うなら、気合面がいつもより少し不足していた程度で何ら問題なく 見えたのだが、、、、。次走は海外かもしれないが、がんばってもらいたい。追いかけ たい馬。 ▲ブラックホークは、5,6番手を追走し、 いつもの競馬。最後は伸びるも いつもの切れがなく4着まで。この結果は予想通りで敢えて深くは言わないが、 有馬記念のナリタトップロードがそうだったように、絶好調になり過ぎるのも競馬では 良くないのかもしれない。今回の負けで海外は白紙で京王杯SC、安田記念になる そうだ。千四の京王杯SCでは当然狙えるだろう。 △スギノハヤカゼは、スタートも良く中団を 楽に追走し直線伸びるも6着。 勝ち馬から0.2秒差なら好走と言っていいだろう。馬体も絞れ、張りがあり、毛づやも 良くなっており、だいぶ全盛期の体に近づいた印象。長期休み明けの馬は毎回言うように 5戦目が狙い目だが、この仕上がりなら次走にも狙えそうだ。年とともにズブくなって きており、千六の安田記念でも好勝負できるだろう。 ○マイネルラヴは、6番手と先行し、直線に 向くと全く伸びずに16着大敗。 パドックでは、予想外におとなしいところが気になったが、黒光りする馬体は目に付き 仕上がりは決して悪くなく見えた。それなのにこの大敗はいったいどうしたのだろう。 一週前の調教はウッドでレコードタイム、レースの週は坂路で全くの軽め、軽めでも馬体の張り、 脚捌きから好調と判断したのだが、軽くしかできなかった理由があるのだろうか? 次走は相当人気を落としそうだが、まだまだ見限れない馬。復活に期待する。 |