青葉賞
2000/4/29 東京競馬場 G2 芝2400m

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相馬眼予想

 距離2400m、17頭の多頭数と難解な一戦。抜けた存在がいないため、 展開と位置どりで上位にくる馬が変わりそうだ。展開は間違いなくスローペース で今の馬場ならコースロスなく内を回れる先行馬が有利だが、距離が2400m のため、最後は息が切れ詰めが甘くなりそう。それなら、スローペースで終いの 切れがある馬を狙うのが妥当だろう。

 ◎カーネギーダイアン  折り合いに問題ないため、スローペースは歓迎。 道中は中団より後ろで脚を溜め、直線に向いてもギリギリまで脚を温存し、 一気に馬群を割って突き抜ける競馬。スローで上がりの競馬になれば、この馬の 切れ味で十分に勝負になるとみた。調教は徐々に上向きで、叩き3戦目の今回は そろそろ走り頃。馬もやる気になっている気配がある。ただ、適距離は千六〜 ニ千くらいがベストなので、距離面での不安が残る。それでも、今回のメンバー でスローの展開なら自慢の差し脚で十分勝負になると見ている。

 ○ヒダカサイレンス  1番人気を立て続けに裏切っているが、調教の動き は今回が1番。器用なタイプではないので、東京コースは歓迎で、スローの展開も この馬の決め手を生かすには絶好だ。サンデーサイレンス産駒というのも魅力で 、今年もそうだが4歳の春は走る。そろそろ実力通りの走りで復活か。

 ▲タニノソルクバーノ  ニ千での好走実績から、ここでも多崩れはない だろう。毎日杯は折り合いを欠いていたが、0.4秒差と力のあるところを見せた。 陣営が鞍上に岡部騎手を向い入れ、必勝体勢で望む今回は上位にこないわけが ないだろう、ただし、決め手の面で上位2頭に劣るので狙いを下げた。道中で 追い込みに苦しい展開を作り込めれば、チャンスはあるが、、、。

 △スターリングローズ  若草賞で見せた怒涛の追い込みは見所十分。 芝2戦目で走りが変わった印象があり、差し脚ならこのメンバーでも勝負になる。 姉に4歳牝特優勝のゴールデンジャックでこの時期は走りそうで要注意だ。

    勝負馬券:馬連 カーネギーダイアン − ヒダカサイレンス

     ◎カーネギーダイアン
     ○ヒダカサイレンス
     ▲タニノソルクバーノ
     △スターリングローズ

レース結果
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 着 予 枠 馬       馬名          性齢 重量      騎手   タイム  馬体重  人気
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   1 ◎  3  6  カーネギーダイアン 牡 4 56.0kg  藤田伸二 2:28.2  458Kg  -2  1
   2 ▲  4  8  タニノソルクバーノ 牡 4 56.0kg  岡部幸雄 2:28.4  468Kg  +2  2
   3    7 14  マイネルブラウ   牡 4 56.0kg  横山典弘 2:28.7  450Kg -10  8
   4    6 12  トップコマンダー  牡 4 56.0kg  和田竜二 2:28.8  440Kg  -6  6
   5    8 15  モリスガタ     牡 4 56.0kg  田中勝春 2:29.0  478Kg  +2  3
   6    2  3  ヘイアンデザイアー 牡 4 56.0kg  菊沢隆徳 2:29.4  516Kg  -6 10
   7    7 13  ジンワラベウタ   牡 4 56.0kg  松永昌博 2:29.5  510Kg  -8  9
   8    5  9  ケイアイドーベル  牡 4 56.0kg  柴田善臣 2:29.6  494Kg  -2 15
   9    8 17  サンシャインレイ  牡 4 56.0kg  的場均  2:29.8  472Kg -12 11
  10 ○  1  1  ヒダカサイレンス  牡 4 56.0kg  秋山真一 2:29.9  450Kg  -6  4
  11    6 11  ミラーダ      牡 4 56.0kg  松永幹夫 2:30.0  464Kg -10  7
  12    1  2  サンレイグルーム  牡 4 56.0kg  郷原洋司 2:30.2  426Kg   0 12
  13 △  2  4  スターリングローズ 牡 4 56.0kg  蛯名正義 2:30.4  494Kg  -4  5
  14    5 10  サプレマシー    牡 4 56.0kg  田中剛  2:30.5  494Kg  -2 17
  15    4  7  ワンダフルマッチ  牡 4 56.0kg  坂井千明 2:30.7  484Kg -16 14
  16    3  5  トーセンサンダー  牡 4 56.0kg  吉田豊  2:30.8  492Kg   0 13
  17    8 16  ケイアイライアン  牡 4 56.0kg  勝浦正樹 2:33.3  468Kg  -8 16
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 天候:晴  芝:良  
 ハロンタイム  12.8 - 11.0 - 11.9 - 12.4 - 12.9 - 13.2 - 13.4 - 12.6
                     - 12.3 - 12.1 - 11.6 - 12.0  
 上り  4F 48.0 - 3F 35.7 
 1コーナー  8,16,14,17-13,7,12,6,11,3(5,15)(2,10)-(1,4)-9  
 2コーナー  8-16,14-17-13,7(6,12)-(3,11)5(2,15)10(1,4)-9  
 3コーナー  8,16(14,7)(13,17)(6,12)(3,11)(2,5,15,4)(1,10)9  
 4コーナー  (*8,7)(14,12)(6,4)(16,13,17,15,9)(3,2,11,5)(1,10)  

 <払戻金> 
 単勝 06 420円 1番人気  枠連   3- 4 1,340円  6番人気
 複勝 06 200円 3番人気  馬連  06-08 1,480円  3番人気
    08 190円 2番人気  ワイド 06-08   670円  3番人気
    14 410円 8番人気      06-14 1,520円 18番人気
                      08-14 1,240円 16番人気  

レース回顧

 待ちに待ったカーネギーダイアンの復活。これで大威張りでダービーに出走できる。 フサイチゼノンのリタイヤでダービー出走を失いかけた藤田騎手は、元々の騎乗馬で 見事に優勝して出走できるのだから今年はツキがある。カーネギーダイアンが勝った ことでダービーが少し面白くなってきた。では、回顧です。

 ◎カーネギーダイアンは、7,8番手の内を 進み、直線までじっくり脚を 溜め、直線の坂を登ると一気に伸びて1着。 直線で追い始めたときにすぐに反応しなかったところが気になったが、最後はきっちり 伸びたのだから善しとしよう。パドックでは、馬体の張りもいい頃に戻りつつあり、 だいぶ復調した印象。実力馬が見事に復活し、いざダービーへ。メンバーは2枚強く なるが、スローペースで上がり勝負の競馬になれば、出番はあるあろう。これから、 馬体ももっと良くなってきそうで活躍できる馬。

 ▲タニノソルクバーノは、岡部騎手が気合 をつけて逃げる作戦で最後まで 粘りに粘って2着を確保。逃げて最後までバテていないのだから、相当能力がある 馬だ。心臓面の強さも感じられる走りだ。ただし、現時点では、これといって自分の勝ち パターンがないので、ダービーでは苦しいかもしれない。ダービーでは、バテない強みを 生かして、早め先頭の競馬になるだろう。

 マイネルブラウは、3番手を進み、直線内から 伸びたが最後は止まって3着。 休み明けの前走で勝って中1週での出走だった点が悔やまれるが、なかなか好素質の 馬。4脚が伸びた迫力のある馬体で、今後すごく成長しそうな気配がある。距離は 分からない面があるが、人気にもなりにくい感があるため、追いかけておもしろそうな馬。

 ○ヒダカサイレンスは、ほぼ最後方からの 競馬で末を生かそうとするが、 直線で伸びを欠き10着敗退。このメンバーなら実力、末脚ともに上位と期待したが、 まだ本調子に戻っていないようだ。これで3戦連続の敗退。馬自身も負けによって 自信がなくなってくるころだけに今後の使い方は注意して欲しい。素質があるのは 間違いないので、思い切って放牧に出す手もある。今後の復活に期待したい。


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