京都新聞杯
2000/05/06 京都競馬場　芝2000m

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■ 相馬眼予想

　今年からダービーへの前哨戦となった京都新聞杯。ダービートライアルでは ないが、２着までに入れば、賞金的にダービーに出走できるため、各陣営は 本気で仕上げてきている。皐月賞の上位組がダービー直行のため、やや小粒な メンバー構成もＧ３なりにメンバーは揃っている。皐月賞出走組ＶＳ新興勢力 の図式となるが、皐月賞のレベルは高かっただけに皐月賞組を上位にして 良いだろう。

　◎ヤマニンリスペクト 　皐月賞５着の実績はここでは断然。皐月賞で 見せた末脚は見所があったし、何より馬体の作りが気に入った。陣営は、 ここを勝ってダービーに出走させたいため、念入りな調教、鞍上に武豊騎手 と万全を期している。叩き３戦目で調子も上々。サンデーサイレンス産駒 でこの時期は走るだけにここは人気でも狙いだ。ダービーでも好走できる 器だけにここは無事通過して欲しい。

　○アグネスフライト 　前走の若草Ｓでスローペースを後方から差し 切った脚は、新馬戦で見せたものと同じで体調が戻ったと判断したい。 母アグネスフローラに父サンデーサイレンスで非常に魅力のある血統。 陣営もここは２着を確保し、ダービーに出走させたいことだろう。仕上げに 不安はないと見たい。ただし、デビュー以来のマイナス体重が気になるところ。 もし、今回大幅に減っているようであれば、思い切って狙いを下げる手もある。

　▲タイムリートピック 　皐月賞は１１着と大敗も関西のレース では好走している点に注目したい。皐月賞はマイナス１０キロで少々細い 感じもあり、輸送のない今回は馬体を戻しているだろう。堅実な走りは、 ここでは上位と見る。

　△カネツフルーヴ 　こちらも皐月賞は１３着と大敗もこのメンバー ならまだ上位は譲れないところ。母が名牝ロジータでそろそろ血が騒ぎ出す ころだ。今回は後方からの競馬になるがどこまで差を詰めれるか。前崩れの 展開になれば、出番がありそうだ。

　　　　勝負馬券：馬連 ヤマニンリスペクト − アグネスフライト

　　　　　◎ヤマニンリスペクト
　　　　　○アグネスフライト
　　　　　▲タイムリートピック
　　　　　△カネツフルーヴ

■ レース結果
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　着 予 枠 馬       馬名          性齢 重量      騎手   タイム  馬体重  人気
　---------------------------------------------------------------------------
   1 ○  8 13  アグネスフライト　 牡 4 55.0kg  河内洋　 1:59.8  456Kg +8  2
   2 　  5  8  マルカミラー　　　 牡 4 55.0kg  川原正一 2:00.3  424Kg +4 11
   3 　  4  5  タップダンスシチー 牡 4 55.0kg  四位洋文 2:00.3  504Kg -4  5
   4 　  3  3  イングランドシチー 牡 4 55.0kg  藤田伸二 2:00.3  438Kg -2  3
   5 ▲  4  6  タイムリートピック 牡 4 55.0kg  熊沢重文 2:00.4  492Kg +8  6
   6 △  3  4  カネツフルーヴ　　 牡 4 55.0kg  松永幹夫 2:00.4  520Kg +6  4
   7 　  1  1  ナリタダイドウ　　 牡 4 55.0kg  渡辺薫彦 2:00.5  442Kg  0  8
   8 ◎  7 11  ヤマニンリスペクト 牡 4 55.0kg  武豊　　 2:00.6  492Kg -6  1
   9 　  6  9  バンブードミンゲス 牡 4 55.0kg  和田竜二 2:01.4  454Kg -2 14
  10 　  8 14  エリモシルバー　　 牡 4 55.0kg  佐藤哲三 2:01.4  440Kg -8 10
  11 　  5  7  ウインエルシエロ　 牡 4 55.0kg  安藤勝己 2:01.7  492Kg +6  7
  12 　  7 12  チハヤライデン　　 牡 4 55.0kg  村本善之 2:01.8  462Kg -4 13
  13 　  2  2  マーベラスキング　 牡 4 55.0kg  福永祐一 2:02.0  530Kg +8 12
  14 　  6 10  アクティブバイオ　 牡 4 55.0kg  幸英明　 2:02.2  476Kg +4  9
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  天候：晴　 芝：良　 
  ハロンタイム　 11.8 - 11.7 - 12.2 - 12.8 - 12.2 - 12.2 - 11.6
                      - 11.5 - 12.0 - 11.8  
  上り 　4F 46.9 - 3F 35.3 
  1コーナー　 (*9,6,12)10(5,8)14(2,3,7)11,1,4,13  
  2コーナー　 9,6(5,8,12,10)(3,14)(2,11)(1,7)4,13  
  3コーナー　 (*9,6)11,5(8,12,10)(2,7)(1,3,4)14,13  
  4コーナー　 (*9,6)(5,11)(2,8,10,7,4)(1,3,13)(12,14)  

  ＜払戻金＞
　単勝 13   340円  2番人気  枠連　  5- 8  2,510円 10番人気
　複勝 13   180円  2番人気  馬連　 08-13 10,500円 28番人気
　　　 08 1,170円 11番人気  ワイド 08-13  2,950円 33番人気
　　　 05   340円  5番人気  　　　 05-13  1,050円  9番人気
　　　         　   　　　  　　　 05-08  6,270円 52番人気

■ レース回顧

　アグネスフライトが、豪快な差し切り勝ちを決めて、ついに本格化。 ３コーナーから追い通しで、あれだけ伸びれば文句はないだろう。これならダービー でも人気になりそうだ。エアシャカールとダイタクリーヴァの上位２頭のどう挑む か楽しみだ。

　○アグネスフライトは、最後方からの競馬 で３コーナーから一気に追い込み １３頭ごぼう抜きで１着。母アグネスフローラの素質が開花した感があり、素晴らしい 追い込みだ。前脚の捌きも鋭く、走法もレース経験を積むごとに力強さ出てきて いる。息の長い末脚は間違いなく東京コース向きでダービーが楽しみになった。心配 なのは初輸送での馬体減だ。まだ精神面では弱いところもあるので、極端な馬体減 だけは避けたいところ。

　マルカミラーは、中団からの競馬で直線 河原騎手の鞭に応えしぶとく伸びて ２着を確保。人気薄で特に取り上げる点がなかったのでノーマークだったのは、仕方 がないところ。馬込みでじっと我慢し、直線ギリギリまで仕掛けを遅らせた河原騎手 の好騎乗によるところが大きいか。

　◎ヤマニンリスペクトは、後方を進み、 ３コーナーから徐々に進出するも 直線で伸びを欠き８着敗退。馬体、調教、道中の行きっぷりも良かったのに直線で 伸びなかったのは、なぜなのだろう。今回のメンバーでの敗退によって、今後は 一枚割り引いて考えた方が賢明だろう。

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