エプソムC
2000/06/11 東京競馬場 芝1800m

| Home | 予想 | 結果 | 回顧 | 2000年結果 |

相馬眼予想

 アンブラスモアとヒコーキグモが逃げて、これにサクラナミキオーが続く展開。 逃げ2頭はともにハイペースの逃げで好結果を出しているだけにペースは早くな るだろう。土曜日夜から天気は下り坂。日曜日は雨の予報で馬場悪化は避けられ ないところ。またBコースを4週連続して使用しているため、内側はかなり荒れ てきている。馬場が悪化した状態でのハイペースの展開、有利なのは重馬場を苦 にしない差し馬なのは言うまでもない。ただし、馬場が悪いと最後方からの追い 込みでは届かない。中団より前につけられる差し馬に勝機がある。

 ◎トゥザヴィクトリー  7ヶ月の休み明けだが、しっかり乗り 込んでおり、まずまずの仕上がり。桜花賞3着、オークス2着の実績は、ここで は上位で十分勝負になる。見栄えのする馬体からも能力を感じずにはいられない。 馬場が悪くても苦にしないタイプで休み明けだけに時計がかかる点もいい。好 スタートから中団より少し前につけ、直線で外に出して鋭く差し込むトゥザヴ ィクトリーが1着でゴール。オークスでウメノファイバーに騎乗し鼻差で下し た蛯名騎手が騎乗するのも何かの縁。強さを知っているだけにこの馬の良さを 上手く引き出してくれるだろう。

 ○アメリカンボス  昨年は11番人気で優勝し、東京コースの 適性を証明した。前走の新潟大賞典では勝負所でおかれたが、直線で見せた鋭い 末脚は素晴らしかった。このとき3着したトゥナンテが、次走の愛知杯を楽勝 したことからも、流れ的に勝負になると見た。休み明けを叩きながら調子は上昇 カーブ。中間の調教状態も良く、最終追いきりも良く見えた。1番人気を意識 して積極的な競馬をすると危ないが、乗りなれた江田照騎手なら問題ないだろう。

 ▲センターフレッシュ  長期休み明けを5回使われ、前走 の朱雀S勝ちで完全に本来の姿を取り戻した点に注目。4歳時にはダービーで 人気になった馬で実力的にここで引けをとることはないだろう。距離千八も 適距離で重馬場もこなすだけに条件が揃った感がある。安田記念で1番人気の スティンガーで敗れた田中勝騎手が今回挽回したいところ。今度は1番人気で ないために気軽に乗れし、東京コースは元々得意だ。内枠だけに狙いを下げたが、 上手く捌ければ2着もあるだろう。

 △エイダイクイン  前走の大敗は気になるが、左回りの千八と条件が 揃うだけに配当的にも狙っておもしろい。調教は最内を鋭い脚捌きで伸びてお り、調子落ちは感じられない。重馬場だけに狙いを下げたが、良馬場なら対抗 にしたい馬。左回りだと末は切れるので、極端なハイペースになれば、馬場が 悪くても上位に食い込む可能性はある。オッズ的にはワイド狙いか。

 もう1頭恐いのが、重馬場が得意なスエヒロ コマンダー。重の鬼で 雨が降ると走る気を出すタイプ。最近は長いところを使っているが、元々千八 くらいが適距離。前走大幅な馬体減のためか、調教は軽めだが注意は必要だ。

    勝負馬券:馬連 トゥザヴィクトリー − アメリカンボス

     ◎トゥザヴィクトリー
     ○アメリカンボス
     ▲センターフレッシュ
     △エイダイクイン

レース結果
 ------------------------------------------------------------------------------
 着 予 枠 馬         馬名          性齢 重量      騎手   タイム  馬体重  人気
 ------------------------------------------------------------------------------
   1 ○  6 11 (外)アメリカンボス   牡 6 57.0kg  江田照男 1:49.5  478Kg  -2  1  
   2    8 14    ダイワテキサス   牡 8 58.0kg  北村宏司 1:49.7  474Kg  +2 12  
   3    3  4    レガシーハンター  牡 6 57.0kg  河内洋  1:49.8  478Kg  -6  5  
   4 注  6 10    スエヒロコマンダー 牡 6 57.0kg  和田竜二 1:50.0  432Kg  +2  2  
   5 ◎  2  2    トゥザヴィクトリー 牝 5 55.0kg  蛯名正義 1:50.1  488Kg  +4  3  
   6    7 13    サクラナミキオー  牡 6 57.0kg  サンチェ 1:50.1  490Kg   0  6  
   7 ▲  1  1    センターフレッシュ 牡 6 57.0kg  田中勝春 1:50.1  464Kg  -6  4  
   8    5  9 (外)ヒコーキグモ    牡 7 57.0kg  岡部幸雄 1:50.3  496Kg  -2 13  
   9 △  5  8 (父)エイダイクイン   牝 6 55.0kg  菊沢隆徳 1:50.3  420Kg -10  9  
  10    7 12    サーストンフライト 牡 6 57.0kg  的場均  1:50.7  432Kg   0 10  
  11    3  5    アンブラスモア   牡 7 57.0kg  須貝尚介 1:51.0  464Kg  -6  7  
  12    8 15 (外)エイシンエーケン  牡 5 57.0kg  野元昭嘉 1:51.2  462Kg  -2  8  
  13    4  6 (外)ビッグバイキング  牡 5 57.0kg  郷原洋司 1:51.4  454Kg   0 14  
  14    4  7 (外)エイシンビンセンス 牡 7 57.0kg  本田優  1:52.1  466Kg  -2 15  
  15    2  3 (抽)ミヤギロドリゴ   牡 7 57.0kg  大西直宏 1:53.0  528Kg  +2 11  
 ------------------------------------------------------------------------------
  天候:雨  芝:不良  
  ハロンタイム  12.9 - 11.3 - 11.4 - 11.9 - 12.4 - 12.4 - 12.5 - 11.7 - 13.0  
  上り  4F 49.6 - 3F 37.2   
  2コーナー  (5,*9)(1,2,12,13)(10,11)(14,15)(6,7)-(4,8,3)  
  3コーナー  9,5,2,13(1,12)(11,15)(10,14,7)6,3,4-8  
  4コーナー  (*9,5)2(10,11,1,13)(14,12)(8,4,15,7)6,3  

  <払戻金> 
  単勝 11 250円  1番人気  枠連   6- 8   950円  5番人気
  複勝 11 130円  1番人気  馬連  11-14 3,260円 12番人気
     14 670円 12番人気  ワイド 11-14 1,360円 13番人気
     04 330円  5番人気      04-11   850円  5番人気
                        04-14 4,340円 56番人気

レース回顧

 トゥザヴィクトリーの走りに期待したが、結果は5着と予想外の結果になって しまった。馬体は成長しており、次走は間違いなく期待できるだろう。迷わず、 次走の狙い馬に登録する。では、回顧です。

 ○アメリカンボスは、中団からの競馬 で4コーナー手前から徐々に スパート。直線で前が詰まると内に切れ込んで、馬場のいいぎりぎりの所を 通り、スカッと伸びて1着。重馬場をパワーでねじ伏せた感じで直線の伸びは 素晴らしかった。大型馬だけに叩き5戦目でピークを迎えていたのだろう。 陣営の思惑通りに仕上がっていた。昨年は11番人気で勝ったが、今年は 見事に1番人気での勝利。秋には得意の東京の舞台で大仕事を目指すことに なるだろう。今後が楽しみだ。

 ダイワテキサスは、10番手に控え、 直線勝負の競馬。直線で苦手の 重馬場も気にせずに伸びて2着を確保。ブリンカーが効いたのか、重馬場でも きっちり伸びた。さすがに千八のスペシャリストといったところか。8歳馬で もまだまだ元気。今後は中1週で宝塚記念に向かうそうだが、がんばってもら いたい。ハイペースの競馬になれば、見せ場は作れるだろう。

 レガシーハンターは、最後方からの 競馬で直線鋭く追い込み3着。 ダービーを勝った河内騎手が、追い込みの競馬に徹するも届かなかった。良馬場 ならもっときわどい競馬が出来ていただろう。馬体的にも復調気配が感じ取れ そろそろ期待できる。ただ追い込み一辺倒なので、展開の読みが重要だ。

 ◎トゥザヴィクトリーは、4番手と 先行し、楽な手応えで直線に向い たが、切れる脚がなく5着敗退。直線に向き、馬なりのまま上がって行ったが、 いざ追い出しても伸びがなかった。敗因は、向こう正面で折り合いを少々欠いた 、重馬場、休み明けなどと言われているが、本当にそうなのだろうか? パドックでは、馬体の成長が伺え、馬体の張り、踏み込みとも申し分ない状態 で仕上がりは万全に近い状態に見えた。また、レース中にも重馬場を気にする ようなところはなかったように思える。ズバリ、負けたのは、陣営に勝負気配 がなかったということだろう。蛯名騎手の直線でのあの消極的な騎乗は、それ 以外考えられない。この馬の良さを生かすなら、4コーナーからスピードにのり 早めに抜け出して粘り込む戦法をとるはずだからだ。今回大事に乗ったことで 次走のマーメイドSは勝負なのは間違いない。今度は積極的な競馬で、間違い なく好勝負だろう。相手は、出走してくればサンデーピクニックだ。


| Home | 予想 | 結果 | 回顧 | 2000年結果 |