函館スプリントS
2000/07/02 函館競馬場 芝1200m

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相馬眼予想

 4戦連続でメジロダーリングとダイタクヤマトが同じレースに出走。どちらも 逃げ馬で陣営も駆引きで頭が痛いところだが、今回はどんな展開になるか。 重賞レースだけにどちらかが思い切って行くはずだが、ズバリ行くのはメジロ ダーリングだ。暑くなって調子を上げており、そろそろ勝負モードで思い切った ハイペースの逃げが見られそうだ。ペースが上がれば、短い直線でも差し馬が 有利で34秒台で上がれる脚を持った馬にチャンスがある。

 ◎ブロードアピール  前走の栗東Sで見せた末脚は34.1秒。これがダートでのものだから恐れ入 る。とても差し切れない位置からの差し切り勝ちで間違いなく完全復調だろう。 また、高松宮記念で0.3秒差8着も、出遅れて直線でも前が詰まり気味で脚 を余した感があり、まともなら上位に来ていた可能性は高い。このメンバーな ら能力上位で54キロも有利だ。道中は後方に控えてじっくり脚を溜め、3コ ーナーから一気に捲くる競馬で勝てるだろう。どこの競馬場でも堅実に走るの もこの馬の持ち味。初コースでも十分に力を出し切ってくれるだろう。好調な 松永幹騎手にも期待したい。

 ○スギノハヤカゼ  千四、千六の前走、前々走は大敗だが適距離の千二に戻れば話しは別。ハイ ペースになる今回は切れる末脚を生かせるはずだ。調教は函館芝コースを軽快 な脚捌きでラスト1F10.8秒と抜群の切れを見せた。このデキなら力を出 せるだろう。58キロも背負いなれた斤量で問題ないだろう。

 ▲メジロダーリング  3着と大敗を繰り返し、堅実な走りが影を潜めた感はあるが、そろそろ調子 を上げる時期で今回は調教も良かった。調子が上がれば、平坦コースなら簡単 には止まらないのがこの馬の持ち味。今回は直線で本来の粘りを見せてくれる だろう。

 △ダイヤモナーク  函館900万条件のTVh賞を好タイム勝ちし、今回は更に調子が上がって いる。函館でじっくり調教を積めるのも長距離輸送がある馬より有利だ。条件 馬の身だが、タイム、斤量、上昇度から通用してもおかしくない。好位からの 競馬でどこまで上位に迫れるか。

    勝負馬券:馬連 ブロードアピール − スギノハヤカゼ

     ◎ブロードアピール
     ○スギノハヤカゼ
     ▲メジロダーリング
     △ダイヤモナーク


レース結果
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 着 予 枠 馬         馬名        性齢 重量      騎手   タイム   馬体重  人気
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   1   3  3 (外)タイキトレジャー  牡 5 56.0kg  横山典弘 1:08.7  472Kg +8  2
   2   4  6 (父)ダイタクヤマト   牡 7 56.0kg  芹沢純一 1:08.9  494Kg -16 6
   3 ▲ 4  5    メジロダーリング  牝 5 54.0kg  吉田豊  1:09.2  496Kg -4  8
   4   5  8    フェイマスケイ   牡 7 56.0kg  嶋田高宏 1:09.2  508Kg +4  7
   5   3  4 (父)スリーリバティー  牡 5 56.0kg  本田優  1:09.3  500Kg -4  9
   6 ◎ 2  2 (外)ブロードアピール  牝 7 54.0kg  松永幹夫 1:09.4  466Kg  0  1
   7 △ 8 13 (市)ダイヤモナーク   牡 4 53.0kg  四位洋文 1:09.4  466Kg +6  3
   8 ○ 5  7 (外)スギノハヤカゼ   牡 8 58.0kg  田島裕和 1:09.8  490Kg -4  5
   9   8 14    スプリングブルック 牡 7 56.0kg  木幡初広 1:09.8  452Kg +2 10
  10   7 12    ステファニーチャン 牝 5 54.0kg  沢昭典  1:10.1  422Kg -2 13
  11   7 11 (市)マイネルマックス  牡 7 57.0kg  勝浦正樹 1:10.2  504Kg +2  4
  12   6  9 (外)ゴーストソルジャー 牡 7 56.0kg  山田泰誠 1:10.4  484Kg +2 11
  13   1  1 (外)ストーンステッパー 牡 8 57.0kg  小林徹弥 1:11.5  496Kg -6 14
  14   6 10 (父)コウチエラミー   牡 7 56.0kg  藤原英幸 1:12.0  480Kg -2 12
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  天候:晴  芝:良  
  ハロンタイム  12.2 - 10.6 - 11.1 - 11.4 - 11.8 - 11.6  
  上り  4F 45.9 - 3F 34.8 
  3コーナー  (3,*6)(5,13,10)(8,14,12)(4,7,11)(1,2,9)  
  4コーナー  (3,*6)-(5,13)(8,14)(4,10,7,12)(2,11)(1,9)  

  <払戻金> 
  単勝 03 520円 2番人気  枠連   3- 4 1,480円  7番人気
  複勝 03 220円 2番人気  馬連  03-06 2,580円 10番人気
     06 300円 5番人気  ワイド 03-06   960円 10番人気
     05 500円 8番人気      03-05 1,500円 23番人気
                       05-06 1,390円 20番人気

レース回顧

 逃げると思ったメジロダーリングが抑えたため、最初の3Fが33.9秒のスロー ペース。そして上がり3Fが34.9秒。これでは後方からの馬が差せないのも 仕方がないだろう。まさに展開の読み違いで予想の敗因はこの一点に尽きる。展開 予想の重要さを我ながら再認識させられた。それにしてもどうしてメジロが抑えた のだろう。いまだに?だが、今後のためにも整理しておく必要があるそうだ。 では、回顧です。

 タイキトレジャーは、逃げ馬を差しおいて 逃げる競馬。4コーナーでの手応えも良く直線楽に伸びて1着でゴール。久しぶりの 千二のレースだったが、抜群のスピードで最後は抑えて勝ったのだから素晴らしいの ひと言。一走一走良くなっている。今後は10月初めのスプリンターズSを目指す そうだが、どんな競馬を見せてくれるか楽しみだ。

 ダイタクヤマトは、2番手に控えて折り 合いもつき、直線でタイキトレジャーに馬体を合わせて粘り込み2着を確保。 マイナス16キロと輸送減りでガレ気味だったが、良く走っている。いつもよりは 展開は楽だったが、メジロダーリングに負けなかったのだから、陣営としてもして やったりだろう。滞在競馬で馬体を戻せば、堅実な走りがまた見られるだろう。

 メジロダーリングは、スタートしてすぐ 抑え3番手からの競馬。直線でもそのまま粘り込こんで3着。体調が良かっただけに 逃げて欲しかったが、最初から抑えていたのだから作戦なのだろう。平坦なら 止まらない脚があるだけに思い切って行って欲しかったが、、、。輸送したので、 まずは足慣らし程度のつもりで抑えたのか? 3着と善し悪しのつきづらい着順 だけに次走どうするか分からないので、メンバーを見てじっくり考えることにする。 一番ベストの乗り方をするはずなのだが。きっとダイタクヤマトも出てくるのだろう、 頭が痛い。

 ◎ブロードアピールは、後方2番手を 進み、3、4コーナーで仕掛けるも内を突かざるを得ない展開で直線脚を余して 6着敗退。このスローペースでは、後方から行ってはこの着順が精一杯だろう。 元々好位で競馬できるタイプなので、展開によっての競馬もあると思うのだが、 どうなのだろう。ただし、前走で最後方からの追い込みで勝ったのだから、これを 生かそうとするのが、陣営と騎手の心理。これとスローペースの競馬を読み切れば 当てられるだろう。パドックでは、馬体の張りも良く、気合もあって非常にいい 状態であった。このあと休養するそうだが、この状態ならもったいない気もする。 7歳牝馬だが、まだまだ活躍できるだろう。千二なら好位で競馬ができる馬。

 ○スギノハヤカゼは、10番手を進み、 直線で外に出すも伸び切れずに8着敗退。馬場のいい外に出したのはいいが、 コースロスが大きく、4コーナーで既に勝負は決していた感じ。パドックでは、 馬体の張りが好調時と比べるとイマイチで、仕上げ途上の感じがした。調教では 好調に見えたのだが、読み違えたか。長期休養明けを5戦使っているが、だんだん 末脚が鈍ってきている点が非常に気になるところ。陣営は、スプリンターズSで 万全のデキにする予定らしいが、その思惑通りに仕上げるか。次走は、馬体の張り、 特に腹まわりの張りに注意したい。ここに張りが出れば、鋭い末脚を繰り出せるはずだ。


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