北九州記念
2000/07/16 小倉競馬場 芝1800m

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相馬眼予想

 重賞ウイナーが11頭とメンバーが揃った今年の北九州記念。毎年いい馬場で 高速決着と次々にレコードが塗り替えられてきてたが、今年は例年より馬場が良 くなく、やや力がいる馬場になっているようだ。と言っても土曜日の北九州短距 離S(OP)1200mの勝ちタイムが1分7秒3と好タイムが出ている。また絶対 的に逃げ先行が有利にはなっておらず、ペースが早くなれば差し馬の方が有利に なるように思えてならない。

 アンブラスモアが逃げて、エイシンキャメロン、ビッグバイキングが続く展開。 アンブラスモアは、今回と同じ1800mの小倉大賞典でハイペースで逃げて1 2着と惨敗も、今までの実績から自分の勝ちパターンに持ち込みたいはず。当然、 ハイペースで逃げることになるだろう。こうなると、後ろは追いかえるわけに行 かず、アンブラスモアに有利で勝機があるように思える。ただし、今年は昨年よ りも体調が落ちている点と力がいる馬場になっている点を見逃してはいけない。 ハイペースで飛ばせば直線で失速するはずだ。そうなれば、いくら直線に短い小 倉コースでも差し馬が有利。ここは、調子を上げてきた差し馬を狙う。

 ◎マルカコマチ  前走のマーメイドSで見せた末脚は素晴らしく、ひと皮剥けた感がある。今回 は、まさにその末脚が生かせそうな舞台でここを狙わない手はないだろう。連闘 で体調面が心配されているが、早々と火曜日に小倉入りしており、落ち着きもあ って調子落ちはないと見た。道中は後方でじっくり脚を溜め、3コーナー過ぎか らスパート。4コーナーでの加速を直線につなげ、今回も驚異的な末脚を使って 1着でゴール。福永騎手に騎乗して欲しかったが、力強く追える石橋騎手なら問 題ないだろう。ゴール前でドキドキする競馬を期待したい。

 ○トゥナンテ  前走の愛知杯で中京2000mを1分58秒6の好タイムで勝ち、それも0. 7秒離した点を評価する。暑くなるにつれ馬体が絞れ調子を上げており、今回も 前走のデキを維持している。坂路が使えないため、ウッドコースで軽めに追った が、まずまずの動き。日曜日に坂路で強めに追っており、初の調教パターンだが 問題ないだろう。道中は中団につけ流れに乗り、3コーナー手前から徐々にスパ ートし直線入り口で先行集団に取りつく前走と同じ競馬。今のデキなら間違いな く勝負になるだろう。恐いのは出遅れて後手を踏んだ場合だが、ここは乗り慣れ た幸騎手が最小限の確率にしてくれるだろう。

 ▲トウショウノア  1600万条件を連勝し、初重賞挑戦となる今回だが、他の馬にはない勢いが あり、十分勝負になるとみる。前走58キロを背負い、不良馬場で楽勝した点も プッシュ材料。調教は流れるようなフットワークで今がまさに絶好調だ。母も6 歳で活躍したように奥手の血統が目を覚ました今なら好勝負できるだろう。

 △ロサード  休み明けは3戦ともに惨敗も前走の末脚に少なからず復調気配を感じ取れた。 陣営は馬体減りや気合がないと不安をもらしているが、状態はそんなに悪くない とみる。末が生きる流れになれば、鋭い末脚で上位にくる力はあるはずだ。人気 もなく、みんなノーマークだけに狙っておもしろい。

    勝負馬券:馬連 マルカコマチ − トゥナンテ

     ◎マルカコマチ
     ○トゥナンテ
     ▲トウショウノア
     △ロサード


レース結果
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 着 予 枠 馬         馬名        性齢 重量      騎手   タイム   馬体重  人気
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   1 ○ 2  2 (父)トゥナンテ     牡 6 56.0kg  幸英明  1:46.3  520Kg  +2  1
   2 △ 6 10    ロサード      牡 5 56.0kg  高橋亮  1:46.4  418Kg   0  9
   3   4  6    アンブラスモア   牡 7 57.0kg  須貝尚介 1:46.5  476Kg +12  3
   4   5  7 (外)エイシンビンセンス 牡 7 56.0kg  野元昭嘉 1:46.6  472Kg  +6  6
   5   4  5 (父)カネトシガバナー  牡 6 56.0kg  秋山真一 1:46.8  492Kg  +8  5
   6 ▲ 3  4    トウショウノア   牡 6 56.0kg  角田晃一 1:46.8  486Kg  +8  2
   7   7 11 (外)ミッドナイトベット 牡 7 59.0kg  河内洋  1:46.9  448Kg +12  7
   8 ◎ 7 12    マルカコマチ    牝 6 54.0kg  石橋守  1:47.0  430Kg  -4  4
   9   1  1    サンデーカイザー  牡 8 56.0kg  熊沢重文 1:47.0  490Kg +12 13
  10   3  3 (父)テイエムトッキュー 牡 7 56.0kg  和田竜二 1:47.1  476Kg  -2 12
  11   8 14 (外)ビッグバイキング  牡 5 56.0kg  土肥幸広 1:47.2  458Kg  +4 11
  12   8 13 (外)エイシンキャメロン 牡 5 57.0kg  福永祐一 1:47.3  476Kg  -2 10
  13   5  8    ピサノガルボ    牡 4 53.0kg  武幸四郎 1:47.4  416Kg   0  8
  14   6  9 (父)ツルマルガイセン  牡 7 57.0kg  牧田和弥 1:47.6  480Kg  -2 14
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  天候:曇  芝:良
  ハロンタイム  12.6 - 11.1 - 12.4 - 11.5 - 11.5 - 11.9 - 11.6 - 11.9 - 11.8  
  上り  4F 47.2 - 3F 35.3 
  1コーナー  6,11(4,13)7(2,5)14(1,3,8)(10,12)9  
  2コーナー  6(4,11)13(2,7,5)(3,14)-(1,8)(9,10,12)  
  3コーナー  6(4,11,13)(2,7,5)(3,14)-(1,8)(9,10,12)  
  4コーナー  6(4,11,13)(2,7,5)(10,1,3)(9,14,8,12)  

  <払戻金> 
  単勝 02 320円 1番人気  枠連   2- 6 5,210円 19番人気
  複勝 02 150円 1番人気  馬連  02-10 6,430円 22番人気
     10 680円 9番人気  ワイド 02-10 1,900円 21番人気
     06 160円 3番人気      02-06   390円  3番人気
                        06-10 2,250円 27番人気

レース回顧

 トゥナンテが愛知杯に続き重賞連覇。好きなタイプの馬で前から応援していたこと もあり非常にうれしい。予想の方は、○−△となって勝負馬券は外したが、人気がな いロサードを推奨できた点には満足している。ロサード陣営があそこまで弱気な発言 すると、近くで見ていないだけにどうしても本命、対抗の印を打てないのは仕方がな いと言ったら言い訳になるだろうか。当然、予想には厩舎コメントの研究も必須だが、 HPでそれを公開するのは少し気が引けてしまう。話しは戻るが、トゥナンテは、こ の勝利で天皇賞(秋)に駒を進めることになる。強敵は山ほどいるが、自慢のしぶとい 末脚で頑張ってもらいたい。では、回顧です。

 トゥナンテは、6、7番手を流れに乗って 進み、直線に向きスッポリあいた内に切れ込み、鋭く伸びて1着でゴール。4コーナ ーの手応えはあまり良く見えなかったが、直線ではしぶとく伸びた。このしぶとい末 脚がこの馬の真骨頂と言っていいだろう。アンブラスモアが直線に向いて外に行った のも有利に働いた。パドックでは、腹回りがスッキリし、踏み込みも深くいい状態。 このスッキリした腹回りが好調のバロメーターだ。今後の天皇賞(秋)に向け、この状 態をいかに維持して行くかが課題だが、夏場は好きなタイプなだけにそう難しくもな いだろう。サクラユタカオー産駒だけに東京コースの天皇賞(秋)は、一発の期待がか かる。1番人気が連対できないレースでもあり、当然この馬にも チャンスはあるはずだ。

 ロサードは、後方2番手からの競馬。内々 をロスなく回り、直線で内があくとスパッと切れて2着を確保。陣営が調子が悪いと 言っているだけあって、最初からコースロスのない内々をまわる競馬させたのだろう。 小倉コースでこの騎乗は、はまる可能性は極めて低く、かなり無謀なところもあるが、 結果的にうまく行った感じだ。それでも、末脚の切れならこのメンバーなら上位であ り、これくらい走って当然の馬。パドックでは、馬体細化も見られず、落ち着いてお り普通の状態。今後はこの2着で人気になるが、展開がつきまとう馬なので、展開に は注意して予想して行きたい。この馬の好調時は、坂路でウッドを撒き散らして、や たらと首を上下しながら上がってくるので、ぜひチェックしてもらいたい。

 アンブラスモアは、いつものように逃げる 競馬。直線半ばでトゥナンテにかわされた後も粘りの走りで3着を確保。1000m を59.1秒とマイペースに持ち込んだが、馬場を気にしたのか外々を回ったのが 裏目に出た感じ。馬体はプラス12キロとやや重めだったので、これを叩いて今度は もっと良くなりそうだ。千八〜ニ千の高速馬場なら、今度は外せない存在か。

 ▲トウショウノアは、2、3番手と積極的 な競馬をしたが、直線で伸び切れずに6着敗退。プラス8キロが響いたのか、やや折 り合いを欠いたのが敗因だろう。馬体も良く、奥手の血統ということもあり、まだま だ見限れない馬。

 ◎マルカコマチは、ハイペースを見越して 最後方からの競馬。3コーナーから大外を捲くったが、最後は止まって8着敗退。ア ンブラスモアが外を回ったため、更に外を回らなければならず、コースロスが大きく なり過ぎただけに仕方がないところ。小倉コースでも捲くれる脚はあるだけに勝負に なると期待したのだが、、、。連闘でも馬体には張りがあり、調子落ちは感じられな かった。連闘しただけに今後はゆったりとしたローテーションになるが、ペースさえ 合えば好走できるだろう。


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