小倉3歳S
2000/09/03 小倉競馬場 芝1200m

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レース展望

■ 出走有力馬

トウジンルノワール ツルマルボーイ メジロオーモンド
リキセレナード テイエムサウスポー

 素質あるトウジンルノアールとツルマルガール産駒ツルマルボーイが人気。 メジロオーモンドも一発ありそう。


調教診断

ツルマルボーイ
 栗CWで追われ、ラスト11.9秒と切れた。切れ味抜群な末脚は魅力。
リキセレナード
 小ダで一杯に追われ好タイムをマーク。手応えに余裕があり、仕上がりは万全。
テイエムサウスポー
 坂路を馬なりでラストまでバテずに駆け上がった。スケールの大きな馬体から、 距離が伸びても対応できそう。
トウジンルノワール
 中1週のため、小ダで軽めの調教。最後は11.7秒とまずまずも他馬のデキも いいだけにどうか。混戦模様か。
メジロオーモンド
 坂路を馬なりでまずまずの動き。やはり一発の気配が漂う。

相馬眼予想

 17頭と多頭数で混戦模様となった今年の小倉3歳S。いかにも荒れそうなため、人気も 分散し馬券的妙味はあるが、当てるのは相当難しそうなのも事実。ここは調子をしっかり見 極めて高配当をゲットといこう。

 小倉芝1200mは、2コーナーのポケットからスタートし、3コーナーまで十分に距離 があるため、枠順による有利不利はなさそうだが、データでは外枠が有利なようだ。スター トしてからの直線が長くても、逃げ先行の外枠の馬はある程度内に切れ込んで行くため、内 枠の馬は揉まれてストレスが大きくなるようだ。また、多頭数のレースでは、スタートで後 手を踏むと挽回は難しいだけに、好スタートを切り、先行して直線で差せるタイプが有利だ。

 何が逃げるかは分からないが、多頭数を意識して、騎手たちはみな先手を取りたいはず。 いずれにしてもハイペースは、間違いないだろう。それでも、前崩れになるかというと多頭 数で馬群を捌くのも難しく、やはり先行差しが有利と見る。追い込むとしても、中団までに つけたいところだ。また、小倉の馬場が荒れてきているので、ある程度パワーがある馬でな いと最後は止まりそうなことも考慮したい。

 ツルマルボーイ
 小倉芝1200mの新馬戦で1分10秒0と好タイム勝ちし人気になっているが、直線で切 れる脚を使って差し切ったところを評価したい。馬自身が前を捕らえようとしていた点は見 逃せない。調教でもラストの切れは良く、間隔は空いたが調子はいいようだ。道中は、6、 7番手を先行して流れに乗り、直線で外に出し一気に脚を伸ばして1着でゴール。現時点 での仕上がりはこのメンバーでは上位でレースセンスからも好勝負できるだろう。馬体は まだまだ若い面もあるが、均整の取れた馬体は非常に目を引く。血統的にも将来性は十分だ。

 メジロオーモンド
 芝1000mの新馬戦を差し切り勝ちしたレースぶりは見どころ十分で人気はないが狙っ てみたい。馬体の作りと脚捌きからパワーが感じられ、今の馬場に合いそうなタイプ。 調教でも力強い脚捌きを見せており、ひと叩きされて上積みはありそうだ。新馬戦で16頭 の多頭数を経験し、馬込みを気にせずに差し切ったのもプッシュ材料。一発の魅力は十分だ。

 リキセレナード
 調教の動きが非常に目につき、仕上がりはメンバー中1番。多頭数で揉まれると牝馬だけ に苦しい面もあるが、調子の良さを生かせれば、好走してもおかしくない。小倉1200m では、活躍が目立つジェイドロバリー産駒でもあり、荒れ馬場も苦にしないタイプ。福永騎 手が牝馬独特の切れを生かす騎乗で上位にもってくるはずだ。

 テイエムサウスポー
 この中間は坂路で51.1秒と3歳離れした好タイムを叩き出し素質をアピール。馬体の スケールも大きく、脚捌きもパワフルで素質はかなり高そうだ。先行するスピードもあり、 今回も先行して粘り込む競馬で好走できそうだ。強い調教をやっているので、パドックで コズミをチェックしたいところ。

    勝負馬券:馬連 ツルマルボーイ − メジロオーモンド

     ◎ツルマルボーイ
     ○メジロオーモンド
     ▲リキセレナード
     △テイエムサウスポー


レース結果

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 着 予 枠 馬         馬名        性齢 重量      騎手   タイム   馬体重  人気
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   1 ▲ 6 12 (市)リキセレナード   牝 3 53.0kg  福永祐一 1:11.1  456Kg +10  3
   2 △ 6 11    テイエムサウスポー 牡 3 53.0kg  和田竜二 1:11.4  490Kg   0  4
   3   1  2 (市)マイネバレリーナ  牝 3 53.0kg  須貝尚介 1:11.7  460Kg  +4  9
   3   8 17 (外)クイーンリザーブ  牝 3 53.0kg  太宰啓介 1:11.7  456Kg  +2 10
   5   8 15 (市)ファンドリヒカリ  牝 3 53.0kg  鮫島克也 1:11.9  424Kg   0 12
   6   2  3 [地]オーシャンハイ   牝 3 53.0kg  川野幸治 1:12.0  502Kg  +4  7
   7   8 16 (市)フィールドエルフ  牡 3 53.0kg  幸英明  1:12.1  448Kg   0  6
   8   4  7 (抽)ホーマンミヤビ   牝 3 53.0kg  石橋守  1:12.2  430Kg  +2 11
   9   7 13 (抽)トウジンルノワール 牡 3 53.0kg  渡辺薫彦 1:12.2  434Kg  +2  2
  10 ◎ 4  8 (父)ツルマルボーイ   牡 3 53.0kg  高橋亮  1:12.3  442Kg  -6  1
  11   3  5 (市)ガデスオブマーシー 牝 3 53.0kg  池添謙一 1:12.3  430Kg   0 17
  12   5 10 (抽)アイノウルフ    牡 3 53.0kg  秋山真一 1:12.3  456Kg  -8 14
  13   3  6 (父)カシノメロディ   牝 3 53.0kg  土肥幸広 1:12.4  426Kg  -4 16
  14 ○ 7 14    メジロオーモンド  牡 3 53.0kg  飯田祐史 1:12.4  462Kg  +6  5
  15   2  4 (外)マチカネニジノハシ 牡 3 53.0kg  河内洋  1:12.5  458Kg  +2  8
  16   1  1 (抽)マコトホーシュン  牝 3 53.0kg  熊沢重文 1:13.2  420Kg -10 13
  17   5  9 (抽)フィオリトゥーラ  牝 3 53.0kg  佐藤哲三 1:13.7  434Kg   0 15
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  天候:雨  芝:重  
  ハロンタイム  11.9 - 10.8 - 11.6 - 11.9 - 12.2 - 12.7  
  上り  4F 48.4 - 3F 36.8 
  3コーナー  3(2,16,17)(10,12)(6,11,15,14)13(1,4,8,7)5,9  
  4コーナー  (2,*3)(10,12,16,17)(6,11,15)-(14,13)(1,4)7(8,5)-9  

  <払戻金> 
  単勝 12 510円 3番人気  枠連   6- 6 1,480円  6番人気
  複勝 12 160円 3番人気  馬連  11-12 1,460円  4番人気
     11 170円 4番人気  ワイド 11-12   360円  2番人気
     02 440円 8番人気      02-12 1,060円 21番人気
     17 490円 9番人気      12-17 1,300円 25番人気
                       02-11 1,380円 27番人気
                       11-17 1,410円 28番人気

レース回顧

 大雨が降って重馬場で行われた今年の小倉3歳Sは、リキセレナードが見事に 優勝。重馬場をものともせず、きっちり伸びて、現時点での完成度をアピールした。 それにしても、瀬戸口厩舎はこれでこのレースを4勝目。それも全て同じ厩務員と いうのだから、よほど縁があるのだろう。過去3勝は人気がなかったので、今回が 1番自信があったそうだ。

 小倉3歳Sを勝っても、その後活躍できない馬が多いが、今年の上位2頭はそれ を覆しそうだ。それくらい、見所のあったレースで特にリキセレナードは、かなり 期待できそうだ。重馬場で中山の新潟3歳Sと同タイムなら、こちらの方がレベル が上のはずだ。では、回顧です。

 ▲リキセレナードは、5番手を進み、3コ ーナー過ぎからスパート。4コーナーでの手応えも良く、直線もきっちり伸びて1 着でゴール。早めに抜け出したが、最後まで気を抜かずに伸びたレースぶりは迫力 さえ感じられ非常に評価できる内容。道中も折り合って流れに乗って進むところを 見ても競馬センスの良さを感じる。走法から重馬場は得意だが、今回の勝利はそれ だけではないと断言しておく。今後は休養して阪神3歳Sが目標になるが、きっち り仕上がれば好勝負できそうだ。

 △テイエムサウスポーは、スタートが悪く 中団を進む競馬。道中何度もつまずき苦労しながらも直線で馬群を割って伸びて2 着を確保。この馬場は少々応えたようだが、直線で伸びたところに底力を感じる。 馬体は骨格が大きくまだまだ成長が期待できそうな感じ。レースぶりからは、距離 が伸びたほうがいいタイプ。今後の重賞戦線でも活躍できそうだ。

 マイネバレリーナは、道悪を気にしない で終始ラチ沿いの最短コースを進む競馬。直線でも止まらずに伸びてはいたが3着 まで。京都大賞典のオースミロッチを思わせるレースぶりで3着と大健闘。3歳の この時期でも馬体はだいぶ仕上がっている感じで走りもしっかりしている。次走は 条件戦で確勝を期することになるか。

 ◎ツルマルボーイは、スタートダッシュが 効かず後方からの競馬。3,4コーナーでも上がって行けず、全く見所なしで10 着敗退。跳びがきれいな馬なので切れを生かす馬には、この馬場は合わなかったよ うだが、それにしてこの走りでは少し問題視したほうがいいだろう。現時点では非 力な感じでなので、もう少しパワーアップして欲しいところ。陣営は距離が延びれ ば変わると言っているが、どうなのだろう。もう少し見て判断したい馬。

 ○メジロオーモンドは、11番手と後方を 進み、3コーナーで上がって行ったが、最後は伸び切れずに14着敗退。掻き込む 走法なので道悪もこなすと見たが、跳びが大きく何度もバランスを崩していたとこ ろをみると向かないのだろう。それにしても見栄えのする馬体でホレボレする感じ。 忙しい競馬は合わなそうなので、今後は距離が長いところを使ってくるだろう。 少し追いかけてみたい馬。


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