新潟３歳Ｓ
2000/09/03　中山競馬場　芝1200m

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■ レース展望

■　出走有力馬

■ ダイワルージュ ■ リワードアンセル ■ ゲイリーブラッサム

　スカーレットブーケ産駒ダイワルージュとリワードフォコンの妹リワードアンセルの一騎打ちか。 あとは、小倉３歳Ｓと両睨みの関西馬の動向次第。

■ 調教診断

■ ダイワルージュ
　南Ｗを馬なりで軽快な動きで調子は良さそう。馬体からは、このメンバーではモノが違う感も。 あとはタイムでリワードに迫れるか。
■ リワードアンセル
　南Ｗを馬なりでバネの効いた動きを披露。まだ馬体が若く幅がないが、顔つきはいい。
■ ゲイリーブラッサム
　坂路を一杯に追われ、まずまずの動き。力強さがあり、スタミナがありそうな走り。

■ 相馬眼予想

　７頭立てとさびしいメンバー構成で馬券的妙味も薄いレースとなった今年の新潟３歳Ｓ。 それでも、福島でデビューしたリワードアンセルとダイワルージュの強さは、目立ったもの で、レベル自体は低くはない。当然２頭とも人気なので、ここは点数を絞って的中させたい ところだ。

　ダイワルージュが逃げて、リワードアンセルが続く展開。２頭とも人気だけに激しい先行 争いはしないだろうが、スピードに自信があるリワードアンセルはスピード争いに持ってい きたいはず。２番手からダイワルージュをあおってペースを上げさせ、バテたところを一気 に突き放す作戦だ。対して、ダイワルージュは、リワードアンセルのスピードには一目置い ているだけに、もし競いかけてくれば前を譲って自分のペースを守るレースをしたいはずだ。

　このような陣営の思惑の中、当然ペースはある程度は早くなるが、前崩れになるほどの超 ハイペースにはならないだろう。

　こんな展開では、タイム、仕上がりで抜けているダイワルージュとリワードアンセルの２ 頭のマッチレースになるというのが、ここでの結論。騎乗するのが、この夏のキーとなって いる北村騎手と後藤騎手だけに、ここは堅いだろう。

　◎ダイワルージュ
　新馬戦で２着を１．５秒離して楽勝したレースぶりから、相当の能力が感じられる。馬体 も４９０キロと雄大でやわらかい身のこなしからも将来性は十分と見たい。調教は、馬なり で軽快な脚捌きで好調をアピール。中間も強めの調教を十分に実施しており、新馬戦からの 上積みは相当にあるとみた。この時期に強い調教を課している点は見逃せない。今回もスタ ートしてすぐに逃げる競馬。リワードアンセルに４コーナーで並ばれるが、パワーのある末 脚で振り切って１着でゴール。坂のあるコースなら、鍛えられたパワーで粘れるはずだ。父 サンデーサイレンスに母スカーレットブーケで血統的にも将来性は十分。北村騎手のダイ ワ重賞２週連続制覇にも期待したい。今は競馬が良く見えており、絶好調だ。

　○リワードアンセル
　新馬戦で後続を１秒突き離して１分９秒２のレコードタイム勝ち。それも出遅れてのもの だけに恐れ入った。潜在的なスピードは、素晴らしいものがあるだけに今回は当然上位争い。 調教は、馬なりでもバネの効いた走りでまずまずのデキ。ただし、中間はレコード勝ちの反 動を意識して、少々馬をかわいがったのは、少々気になる点。馬体を見る限りは、太め感は ないが、順調度という点で狙いを下げた。馬体は４１２キロと幅がないため、中山の坂は心 配なところもあるが、スピードはこのメンバーでは一枚上で２着は外さないだろう。

　△ゲイリーブラッサム
　中山１６００ｍの新馬戦を差し切り勝ちしたレースぶりは、迫力があり見どころ十分。 中山の坂をものともせずにあっさり初戦でクリアした実績は、前記２頭にはないもの。 まとめて負かすとしたらこの馬か。調教は、坂路で力強い動きを見せており好調持続。 距離は長い方が良さそうだが、前がやりあって差し有利展開でスタミナ勝負になれば 出番はありそうだ。

　　　　勝負馬券： 枠連 ダイワルージュ − リワードアンセル

　　　　　◎ダイワルージュ
　　　　　○リワードアンセル
　　　　　△ゲイリーブラッサム

■ レース結果

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　着 予 枠 馬       　　馬名        性齢 重量      騎手   タイム   馬体重  人気
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   1 ◎ 3  3  　 ダイワルージュ　　 牝 3 53.0kg  北村宏司 1:11.1  490Kg   0  2
   2 ○ 1  1  　 リワードアンセル　 牝 3 53.0kg  後藤浩輝 1:11.3  418Kg  +6  1
   3 　 2  2 (抽)ツクバフォルテ　　 牝 3 53.0kg  江田照男 1:11.5  410Kg  +2  4
   4 △ 7  7 (外)ゲイリーブラッサム 牝 3 53.0kg  郷原洋司 1:11.5  456Kg  -2  3
   5 　 6  6 (父)チョウカツヤク　　 牡 3 53.0kg  田中勝春 1:11.6  424Kg  -6  6
   6 　 4  4 (父)マイフェアレディ　 牝 3 53.0kg  小野次郎 1:11.9  450Kg  -6  7
   7 　 5  5 (市)エーピーハルハル　 牝 3 53.0kg  吉田豊　 1:12.3  488Kg  -4  5
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  天候：晴　 芝：良　 
  ハロンタイム　 12.0 - 10.7 - 11.3 - 11.6 - 12.1 - 13.4  
  上り 　4F 48.4 - 3F 37.1 
  3コーナー　 (*4,7)(1,3,5)6-2  
  4コーナー　 4(1,7,3)(6,5)-2  

  ＜払戻金＞ 
  単勝 03 280円 2番人気  枠連 1-3 200円 1番人気
  複勝 03 130円 2番人気  
  　　 01 110円 1番人気

■ レース回顧

　ダイワルージュが見事に優勝し、これでダイワ軍団が３週連続重賞制覇。先週に 引き続き北村騎手も重賞制覇でこちらもただいま絶好調。ダイワ、北村ラインは、 今後もかなり強力な結束になるのは確かだろう。しかし、北村騎手の冷静な騎乗 ぶりには恐れ入る。またしても、北村騎手−後藤騎手で決着。この２人の勢いは、 来週からの秋競馬でも続きそうだ。特に北村騎手にはいい馬が集まってくるので 注意した方がいいだろう。では、回顧です。

　◎ダイワルージュは、３番手と控える競馬。 ３、４コーナー中間から抑えきれない手応えで直線早めに先頭に立ち、そのまま押 し切って１着でゴール。早めにハナに立ったせいもあるが、ラスト１Ｆ１３．４秒 とかかったのが少々満足できない点。厳しい評価かもしれないが、もう少しメンバ ーが強くなるとこれでは通用しないだろう。末の切れが欲しいところだ。パドック では落ち着きもあり、馬体の張りもあって非常にいい状態。４９０キロと見栄えの する馬体は好印象で、これからさらに充実が見込めそうだ。骨折でクラシックに出 走できなかった兄スリリングサンデーのためにも、この馬には頑張ってもらいたい。

　○リワードアンセルは、最内の２、３番手 を進み、外から被せられる苦しい競馬。直線に向くと行き場を失い、外、内とコー スを変え、最後はきっちり伸びたが２着が精一杯。３コーナー手前で何度か他馬と 接触する不利があったのが痛かった。それでも、ここまで巻き返すのだから、やは り能力はあるのだろう。馬体が小さいのが気になるが、バネの効いた走りは好感が 持てた。この走りなら、うまく溜めれば切れ味がありそうなので、差す競馬が合っ ているような気がする。まずは、今後の休養で馬体の成長を期待して待ちたいところ。

　ツクバフォルテは、最後方を進み、直線 だけの競馬でよく追い込んで３着確保。道中はついていけないところもあったが、 なかなかの切れ味。最後は良く差を詰めたが、現時点では上位２頭の方が上の印象。 もっと長い距離の方が、いいタイプだ。

　△ゲイリーブラッサムは、２番手と積極的 に進み直線に向いたが伸びきれずに４着敗退。この忙しい距離を初体験では、この 結果も仕方がないか。なかなか馬体の見栄えがする馬で、踏み込みに力強さもあり 好印象。次走は、１６００ｍくらいの距離の条件戦なら、あっさり勝ち上がれそうだ。

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