京成杯AH
2000/09/17 中山競馬場 芝1600m

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レース展望

■ 出走有力馬

ハイフレンドコード リワードニンファ シンボリインディ
トロットスター マイネルマックス

  叩き3戦目で1600mとハイフレンドコードに条件が揃った感じ。調教に鋭さが出れば
  好走できそうだ。関屋記念2着のリワードニンファもチャンスはある。

調教診断

リワードニンファ
 南Wで馬なりも最後は12.4秒と切れた。自ら走る気が見え、前走のデキをがっちりキープ。
ハイフレンドコード
 南Dで強めに追ってラスト12.0秒と切れた。だいぶ復調しているが、絶好調まではあと一歩。
 馬場が悪化すれば有利。
マイネルマックス
 坂路で一杯に追われ、鋭い動きでデキは良さそう。朝日3歳Sと同じ舞台で注目か。
シンボリインディ
 南Wで馬なりで動きは全盛期と比べるとひと息の感じ。今の馬場は合うタイプだけに実力で復活も。
トロットスター
 南Wを5ハロン62.7秒と好タイムを出したが、まだ動きが重い感じ。
 雨で重馬場になればチャンスはありそう。

相馬眼予想

 先週に引き続き少頭数となり、なんだか寂しい感じのする今年の京成杯AH。ハンデ は、下はヴァイタルトラックとフェザンレーヴの49キロから上はシンボリインディと マイネルマックスの57キロとなったが、他のメンバーの斤量を見ると実質は別定戦の レースと考えて良さそうだ。

 出走馬10頭のうち前走で連対を果たしたのが、リワードニンファただ1頭。前2走 にしてみても、休み前に1着したサンライズタイガーを加えるのみ。こんなメンバー 構成では、調子のいいリワードニンファは買うとして、他をどうするかが問題だ。前走 から飛び抜けて調子のいい馬がいないのなら、減点材料が少ない馬を選ぶのが得策だろう。 距離適性、馬場状態、展開から判断すれば、買える馬が見えてくるはずだ。

 サンライズタイガーが逃げて、エイシンキャメロン、トロットスターが続く展開。 中山の馬場も荒れてきており、また少頭数で各馬脚を温存して進みたいので、ペースは 早くはならないだろう。平均ペースよりやや遅いペースになるとみる。各馬4コーナー まで一団で進み、直線でヨ〜イドンの競馬で最後は切れ味勝負になりそうだ。

 こんな展開なら迷わずシンボリインディを狙ってみたい。スローの上がり勝負なら、 末が切れるはずだ。最近競馬が見えている岡部騎手が復活に導いてくれるはずだ。

 シンボリインディ
 前走の札幌記念は2番手と先行して直線粘り込み0.5秒差の5着。休み明けと得意 とは言えない2000mで5着なら、今のインディにとってはまずまずだろう。今回は 勝ったNHKマイルCと同じ1600mで馬場も荒れ気味と条件が揃った感じ。メンバ ーも今までより2枚は落ちるだけにここで好走しないわけにはいかないだろう。道中は内 々の後方に控え、前に馬を置いて脚を温存。直線で内から馬群を割って一直線に伸び1 着でゴール。4コーナーで馬群に入れて勝負根性を駆り立てる騎乗をすれば、直線の競 い合いでは負けないはずだ。スローで上がり勝負の競馬も向く。シンボリインディで 3戦3連対の岡部騎手に期待したい。

 リワードニンファ
 前走の関屋記念で2着と復活。3、4コーナーの行きっぷりは素晴らしく、馬自身が やる気になっていたのだから、完全復活と思っていいだろう。調教での動きも良く調子 落ちがみられないなら、狙って当然の感さえある。デキだけならメンバー中1番だ。 ただし、馬場が荒れてきた点は、少々減点で雨が降って馬場が悪化するようだと苦しく なる。幸い天気は持ちそうなので、期待して大丈夫だろう。この夏絶好調の後藤騎手も 気合が入っており、2着は外さないだろう。

 ハイフレンドコード
 前走のクイーンSは4着とだいぶ復調気配。調教は絶好調とまで行かないが、だいぶ 鋭さを増してきた印象。今回は適距離で荒れ馬場も苦にしないため、上位争いができる だろう。ただし、決め手勝負になると伸びきれないため、狙いを下げた。ただし、雨で 馬場が悪化するようだと他が苦にする分、好走する確率は増すので注意したい。

 エアガッツ
 今回は休み明けで元々叩き良化型だけに狙いにくいが、十分に調教を積み仕上がりは いいだけに狙ってみた。こちらも適距離、荒れ馬場と条件が揃い、相手なりに走るタイ プでもあるので、狙い目はある。江田照騎手の一発に期待したい。

    勝負馬券:馬連 シンボリインディ − リワードニンファ

     ◎シンボリインディ
     ○リワードニンファ
     ▲ハイフレンドコード
     △エアガッツ


レース結果

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 着 予 枠 馬         馬名        性齢 重量      騎手   タイム   馬体重  人気
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   1 ◎ 7  8 (外)シンボリインディ  牡 5 57.0kg  岡部幸雄 1:34.5  456Kg  -4  1
   2   8 10    トロットスター   牡 5 56.0kg  的場均  1:34.6  442Kg   0  3
   3   6  6    ヴァイタルトラック 牝 6 49.0kg  村田一誠 1:34.7  452Kg  -8  9
   4   1  1 (外)エイシンキャメロン 牡 5 55.0kg  田中勝春 1:34.7  468Kg  -2  8
   5 △ 5  5 (父)エアガッツ     牡 7 55.0kg  江田照男 1:34.8  476Kg  +4  7
   6   3  3 (市)マイネルマックス  牡 7 57.0kg  佐藤哲三 1:34.9  510Kg  +6  5
   7 ▲ 2  2 (外)ハイフレンドコード 牝 6 54.0kg  郷原洋司 1:35.1  514Kg +10  4
   8 ○ 4  4    リワードニンファ  牝 6 54.0kg  後藤浩輝 1:35.1  464Kg  +6  2
   9   7  7 (外)フェザンレーヴ   牝 7 49.0kg  吉永護  1:36.2  432Kg  +2 10
  10   8  9    サンライズタイガー 牡 6 54.0kg  大西直宏 1:38.3  518Kg  -4  6
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  天候:晴  芝:良  
  ハロンタイム  12.2 - 11.0 - 11.3 - 12.0 - 11.7 - 11.7 - 12.2 - 12.4  
  上り  4F 48.0 - 3F 36.3 
  2コーナー  1(2,9)(6,10)(4,8)5,7,3  
  3コーナー  (*1,2,9)10(6,4,8)(5,7)-3  
  4コーナー  1(2,10)(6,9)(4,8,5)(3,7)  

  <払戻金> 
  単勝 08 260円 1番人気  枠連   7- 8   570円  1番人気
  複勝 08 150円 1番人気  馬連  08-10   830円  3番人気
     10 190円 3番人気  ワイド 08-10   390円  3番人気
     06 720円 9番人気      06-08 1,760円 24番人気
                       06-10 2,120円 29番人気

レース回顧

 シンボリインディが直線での競い合いを制して、NHKマイルC以来となる勝利 を上げ見事に復活した。実力馬の復活を待ち望んでいたファンにとっては、非常に うれしい勝利だろう。私もそのひとりだ。この馬に競馬を教え込んだ岡部騎手がや っぱりやってくれた。この1勝はこの馬にとって1番いい薬のはず。勝ち味わった 眠れる獅子が、混沌とするマイル路線を断ち切ることができるか期待したい。では、 回顧です。

 ◎シンボリインディは、6、7番手を進 みじっくり脚を溜め、4コーナーで一団となった外目から直線でしぶとく伸びて1 着でゴール。岡部騎手も言っていたが、最後はもう少しビュンと伸びて欲しいとこ ろ。ただし、不調に陥っていた馬が勝ったのだから、まずは善しとしておこう。 パドックでは、張りのある馬体で今回は入れ込まずにいい感じで周回しており、こ れならと思わす状態。馬自身もだいぶ競馬慣れしてきたのだろう、この気性面の成 長は今後に向けて大きい。今後はマイルCSを目指すことになるが、まだまだ上積 みが期待できるので、当然好勝負できるだろう。最後の切れを今後どう補うのか、 それとも追ってバテない強みを生かすのか、調教を注意して見ていきたい。前から 言っているように、この馬には強めの調教が必要な気がしている。

 トロットスターは、5番手を進み、 3コーナーから徐々に進出し、直線でもしぶとく伸びて2着を確保。安田記念5着 の実績はここでは上と言わんばかりの正攻法の騎乗。荒れた馬場は得意なタイプで 他が気にする分有利だった感はある。パドックでは、そんなに良く見せない馬では ないが、今回も腹回りがボテッとしてイマイチの状態。それでも、好走できるのだ から力があるのだろう。今後どの路線に進むのか分からないが、荒れた馬場なら 出番があるだろう。1600mでも好走できるが、本来は短距離のほうが向く馬。

 ▲ハイフレンドコードは、2番手と積 極的に前に行き直線に向くも全く伸びずに7着敗退。道中でペースが落ちて一団と なり直線の決め手勝負になったのが敗因だろう。またプラス10キロと重めが残っ ていたのも誤算だ。このひと叩きで次走は変わってきそうだが、昨年に比べると 勢いがなくなってきている感は否めない。まずは太め解消と調教での末の切れを確 認できないと苦しいかもしれない。次走はもっと短い距離に出走か。

 ○リワードニンファは、内々の6番手 を進み、直線も内を狙って追い込むも切れがもうひとつで8着敗退。馬場の悪い 内々を進み終始包まれながらのレースのため、ストレスが大きく、馬が嫌気を出し たようだ。状態は良かっただけに惜しまれる。このレースで引退になるということ で最後にひと花咲かせて欲しかったが、1600m日本レコードのスピードを子供 に伝えてくれるだろう。母が夏馬だったことも記憶に留めておこう。いつか役 に立つときがくるはずだ。


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