ユニコーンS |
2000/09/30 中山競馬場 ダ1800m |
■ 調教診断 |
■ マイネルブライアン 栗東坂路で強めに追われ、まずまずの動きで最後までしっかり伸びた点を評価。馬体に多少 余裕はあるが、このひと追いと輸送で絞れれば好勝負できるだろう。 ■ アグネスデジタル 栗東CWで一杯に追われ、ラストは切れ満点の動きを披露した。前走は大敗したが、 このデキなら巻き返せそうだ。脚抜きのいい馬場になれば、さらにチャンスは広がる。 ■ プリエミネンス 美浦南Wで馬なり調教。間隔が詰まっているため軽めの調教だが、馬体の張りも良く 調子落ちはないようだ。前走で古馬に迫った勢いを生かせればチャンスはある。 ■ マチカネラン 栗東坂路で強めに追われ、ラストは鋭く伸びた。だいぶ調子を上げてきている。武豊騎手 が騎乗するだけに注意が必要だ。かなり気になる存在。 |
■ 勝負馬券予想 |
ダートの実績馬と夏の上がり馬が勢ぞろいで混戦模様の一戦。過去4年の勝ち馬が、 シンコウウィンディ、タイキシャトル、ウイングアロー、ゴールドティアラと凄い馬 ばかり。GVといえどもここを勝った馬はあとの活躍が相当見込めるのが過去の歴史 が示している。そういう面から見るとダート4連勝中のマイネルブライアンが候補と 思えるが、今まで戦ってきたメンバーが強いとは言えないだけにどうなのだろう。そ れならば、ここにきて調子を上げてきた差し馬に期待してみたい。 中間の降雨で中山のダートは時計が早くなる傾向。重馬場ではないので脚抜きのい い馬場ではないが51秒台が見込める馬場だ。こんな馬場だと狙って見たい のは、逃げ馬より直線一気に末脚を伸ばせる馬。地方の重い馬場で好走した 馬よりは軽い馬場で好走した馬を狙って見たい。 ◎マチカネラン 前走のクラスターCは3着も出遅れて外々をまわされては1200mだけに仕方がないと ころ。それよりも前々走のしゃくなげSで不良のダートで0.6秒離して勝った点を 評価したい。また新馬でアグネスデジタルを1.1秒ぶっち切って勝った点も見逃せ ない。中間の調教でもラスト鋭く伸びて更に調子を上げているのだから、ここは狙い 打ちだ。道中は中団の外目を進み、4コーナーで先団に取り付く正攻法の競馬。直線 に向き、一気に末脚を伸ばして1着でゴール。武豊騎手が調教師に進言して今回の出 走に至った経緯があり、陣営としてもここは狙いの一戦だろう。何より馬のデキがい いので武豊騎手が完璧な騎乗で勝利に導いてくれるはずだ。 ○プリエミネンス 函館のマリーンSでシンコウスプレンダに迫ったレースぶりを評価したい。51キ ロながらもダ1700mを1分43秒7で走破したのだから実力の証明だろう。前走 もトシザミカの2着と古馬と十分に渡り合える力はここでは上位だ。中1週でも調子 落ちは感じられず、力を出せる状態なら2着は確保できるだろう。 ▲マイネルブライアン ダート4戦4勝負け知らずのダート巧者。今までの相手、早いタイムの決着に不安 があると見て狙いを下げる。それでも馬体からくる迫力は1番で、ダートの走りぷり からも3番手に評価するのが妥当だろう。馬体に少し余裕があるので、前々の競馬に なりそうだが、競い合うかたちに持ち込めば簡単には差されることはないだろう。 △アグネスデジタル 前走は大敗も調教で動きを見る限りはデキは良く、大敗のショックはないと判断し たい。軽い馬場が合うタイプで今の中山の馬場は向くタイプ。コースロスのない内々 を先行し、直線で早めに抜け出す競馬。的場騎手が好調モードに突入しているだけに 絶妙な騎乗で上位争いをしてくれるはずだ。 勝負馬券:馬連 マチカネラン − プリエミネンス ◎マチカネラン ○プリエミネンス ▲マイネルブライアン △アグネスデジタル |
■ レース結果 |
------------------------------------------------------------------------------ 着 予 枠 馬 馬名 性齢 重量 騎手 タイム 馬体重 人気 ------------------------------------------------------------------------------ 1 △ 1 1 (外)アグネスデジタル 牡 4 56.0kg 的場均 1:50.7 438Kg -5 4 2 ◎ 7 14 (外)マチカネラン 牡 4 56.0kg 武豊 1:51.1 470Kg +11 2 3 ○ 4 8 プリエミネンス 牝 4 54.0kg 柴田善臣 1:51.6 462Kg +4 3 4 ▲ 5 9 マイネルブライアン 牡 4 56.0kg 藤田伸二 1:51.6 508Kg +4 1 5 6 12 レギュラーメンバー 牡 4 56.0kg 松永幹夫 1:51.8 522Kg 0 5 6 5 10 (外)ゲイリーエクシード 牡 4 56.0kg 佐藤哲三 1:51.9 500Kg +2 12 7 2 4 フューチャサンデー 牝 4 54.0kg 横山典弘 1:52.0 444Kg +16 7 8 8 15 (市)シルクディヴァイン 牡 4 56.0kg 沢昭典 1:52.4 454Kg -6 8 9 4 7 (市)コンバットハーバー 牡 4 56.0kg 田中勝春 1:52.9 496Kg +10 10 10 1 2 (外)ショウナンラルク 牡 4 56.0kg 吉田豊 1:53.1 474Kg +8 11 11 3 5 タニノカリス 牝 4 54.0kg 北村宏司 1:53.2 448Kg -2 6 12 2 3 (外)マルターズホーク 牡 4 56.0kg 蛯名正義 1:53.7 476Kg +10 9 13 7 13 [地]カヌマオペラオー 牡 4 56.0kg 佐々木泉 1:53.9 480Kg 0 16 14 3 6 フライモア 牡 4 56.0kg 菊沢隆徳 1:54.1 478Kg +14 15 15 8 16 [地]カミスドリーム 牡 4 56.0kg 秋田実 1:55.2 488Kg +1 14 16 6 11 エンゲルグレーセ 牡 4 56.0kg 岡部幸雄 1:55.5 486Kg +14 13 ------------------------------------------------------------------------------ 天候:曇 ダート:良 ハロンタイム 12.3 - 11.1 - 12.3 - 12.8 - 12.5 - 12.2 - 12.7 - 12.6 - 12.2 上り 4F 49.7 - 3F 37.5 1コーナー 7,12(1,9)(8,13)(5,11,16)(14,15)(2,3)4,6,10 2コーナー 7,12(1,9)(8,13)(5,11,16)(14,15)(2,3)(4,6)10 3コーナー 7,12(1,9)8(5,13,14)(4,15)(11,16)(2,10)(3,6) 4コーナー 7(12,9)(1,8,14)(5,4)(13,15,10)2,3,6,11,16 <払戻金> 単勝 01 1,000円 4番人気 枠連 1- 7 1,400円 5番人気 複勝 01 250円 4番人気 馬連 01-14 1,780円 5番人気 14 160円 3番人気 ワイド 01-14 680円 5番人気 08 160円 2番人気 01-08 820円 6番人気 08-14 400円 3番人気 |
■ レース回顧 |
アグネスデジタルが4番人気の低評価を覆して見事に優勝。中央のダート、特に時計 の早いダートはめっぽう走るタイプなので、覚えておいて損はないだろう。そして先週の オールカマーに続き重賞連覇した的場騎手もお見事。調教師転身を発表してから、一気 に絶好調モードに入っている。宝塚記念のグラスワンダー以来、元気がなかったが、 だいぶ復調して冴えた騎乗が見られるようになっている。今の好調ぶりと調教師転身 によって、いい馬が集まってくるので、今後も要チェックだ。では、回顧です。 △アグネスデジタルは、1番枠からスタート し3,4番手につけ、終始最内を進む競馬。直線に向き追われると内から一気に伸びて 1着でゴール。内々でコースロスなく脚を溜めたことで直線の爆発力に繋がっているが、 若干雨が降って時計の早い決着になったのも勝因のひとつだ。前走は砂の深い地方の ダートで大敗したことからも、中央の軽いダートの方がいいようだ。パドックでは、落 ち着いて周回し、気合乗りもまずまず。次走も中央のダートなら、力を出せそうだ。こ のレースを勝った馬の活躍が近年目立っていることからもマークは必要だろう。 ◎マチカネランは、後方に控えて、3コー ナーから外目を徐々に進出する競馬。直線入り口で先団に取り付き、直線も良く伸びた が、内から伸びたアグネスデジタルを捕らえ切れずに2着まで。外々を通ったため、 コースロスが大きかったが、しっかり伸びた点は評価できる。かなり芯がしっかりした 馬で今後の活躍が見込めそうだ。馬体はプラス11キロでやや重め残りだったので、 このひと叩きで変わってきそうだ。次走もダートなら堅実な差し脚で上位争いを してくれるだろう。今後も期待したい馬。 ○プリエミネンスは、5番手を先行し、 流れに乗る競馬。直線に向いて追うと良く伸びたが、最後の切れはひと息で3着まで。 良く走っているが、現時点では上位2頭より切れる脚がないのは否めないところ。ど ちらかというとこの馬は砂の深いダートで力勝負の方が向くかもしれない。まだまだ 成長する余地を残しているので追いかけてもおもしろい存在だ。調子はいいようなの で、牝馬限定戦に出走してくるようなら、上位争いは必死だろう。 ▲マイネルブライアンは、4番手を進み、 直線で一杯に追われたが、伸び切れずに4着敗退。プラス4キロで少々重かったこと、 早いタイムの決着が向かなかったことから、この着順が精一杯だろう。それでも、5 00キロを超える馬体は迫力満点で非常に見栄えしていい感じだ。今回は4着敗退し たが、力のいるダートなら侮れない存在。そのあたりを考慮して、今後は地方のダート 重賞を狙いに行くことになるかもしれない。 |