デイリー杯3歳S
2000/10/14 京都競馬場 GU 芝1600m

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レース展望

■ 出走有力馬

テイエムサウスポー マイネルジャパン ラムセスロード
ツルマルボーイ エイシンスタンリー モルフェデスペクタ

 函館3歳S優勝のマイネルジャパンと小倉3歳S2着のテイエムサウスポーの一騎打ちムード。 現時点では、坂路で豪快な動きを見せているテイエムサウスポーを上位に見ている。 小倉3歳Sのレース回顧で述べたように今年の小倉3歳Sがレベルが低くなかったことを 証明してくれるはずだ。マイネルジャパンも順調に調教を消化しており、重賞優勝馬として 恥ずかしくないレースをしてくれるはずだ。人気どころでは、京都のいい馬場でツルマルボーイが どれくらい巻き返すかにも注目したい。


調教診断

テイエムサウスポー
 栗東坂路で強めに追われて51.7秒の好タイム。1週前も好タイムを出しており、仕上がりは万全。 馬体もだいぶ締まってきており好印象。あとは当日コズミがなければ好勝負だろう。

ラムセスロード
 栗東CWで直線一杯に追われ11.9秒と切れた。素軽い足捌きで好調持続。3戦目でだいぶ鋭さを 増しており、雰囲気はいい感じ。ラムタラ産駒の初重賞制覇なるか。

モルフェデスペクタ
 美浦坂路で強めに追われ、計時不能もまずまずの動き。輸送があるため、少々控えた面はあるが、 馬体の張りも良く、仕上がりはいい。

フジノテンビー
 笠松ダで馬なりで軽快な動きを披露。使い込まれているが調子落ちはなさそう。ぶっちぎりで 4連勝と力はあるので、あとは芝の高速決着に適用できるかだけ。

マイネルジャパン
 栗東DWで一杯に追うもラストの切れはイマイチ。馬体も太めでまだ仕上がり途上の印象。函館3歳S を勝っているが、このデキは不満。この調教でどこまで変わるかがカギ。

相馬眼予想

 出走馬14頭中1600mを経験した馬は、わずかに5頭でそのうち勝った経験がある馬は パラダイスアーム(未勝利)とエイシンスタンリー(新馬)の2頭。エイシンスタンリーの 勝ちタイムは1分35秒8と早く、ここで好走してもおかしくないが、最終調教で終いバタバ タの調教を見せられては、狙う気にはなれない。ここは1600mの経験がなくても、調教の 動きが良く、前走からの上積みがある馬を狙ってみたい。

 テイエムサウスポー
 前走の小倉3歳Sは、不良馬場の中をしっかり伸びて2着し力のあるところを見せた。調 教の動きは3歳馬屈指の存在で今回も絶好の動き。この状態なら、好走できるとみたい。馬 体からも1600mをこなせるとみる。道中は中団につけじっくり脚を溜め、直線で馬場の真 中を一気に伸びて1着でゴール。この時期の3歳馬としては仕上がり良好。強めの調教で当日 コズミが見られないければ好勝負だろう。

 ラムセスロード
 初戦の1600mを3着、連闘で臨んだ1400mで1着と結果を出し、どちらも好位差し の競馬で好走している点を評価。調教の動きも良く、力を出せる仕上がりになっているだけに 狙ってみたい。今の時計の早い京都の馬場は合いそうなのも魅力。

 フジノテンビー
 笠松で3連勝後、金沢の兼六園ジュニアCで楽勝し4連勝負け知らず。昨年のレジャンド ハンターのレベルにまでは行かないが、仕上がり面での有利さはあり、調子落ちもないので 狙っておもしろい。今の高速馬場をいかにこなすかが課題だが、スピードはあるのでこなせ ないことはないだろう。乗り慣れた安藤勝騎手が力を存分に発揮してくれるだろう。

 モルフェデスペクタ
 前走のダ1200mで1.3秒とぶっちぎりで勝った豪快な走りに素質を感じる。好位で 折り合って、先に抜け出す競馬でどこまで上位に迫れるか。関東から唯一参戦と勝負気配は 十分なので目一杯の走りを期待したい。

    勝負馬券:馬連 テイエムサウスポー − ラムセスロード

     ◎テイエムサウスポー
     ○ラムセスロード
     ▲フジノテンビー
     △モルフェデスペクタ


レース結果

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 着 予 枠 馬         馬名        性齢 重量      騎手   タイム   馬体重  人気
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   1 ▲ 8 14 [地]フジノテンビー   牡 3 53.0kg  安藤勝己 1:34.6  450Kg  +2  1
   2 ◎ 8 13    テイエムサウスポー 牡 3 53.0kg  太宰啓介 1:34.7  492Kg  +2  2
   3 ○ 6 10    ラムセスロード   牡 3 53.0kg  福永祐一 1:35.0  460Kg  +6  7
   4   5  7 (抽)ブラックシルエット 牡 3 53.0kg  熊沢重文 1:35.0  532Kg  +8 10
   5   4  6 (父)ツルマルボーイ   牡 3 53.0kg  松永幹夫 1:35.0  436Kg  -6  3
   6 △ 4  5 (外)モルフェデスペクタ 牡 3 53.0kg  江田照男 1:35.1  472Kg  -4  5
   7   7 12 (外)エイシンスタンリー 牡 3 53.0kg  河内洋  1:35.4  482Kg  -6  6
   8   2  2    パラダイスパーム  牡 3 53.0kg  牧田和弥 1:35.6  452Kg  -6 12
   9   6  9 (父)カチドキリュウ   牡 3 53.0kg  秋山真一 1:35.8  464Kg  0  13
  10   3  3 (外)シークスプレンダー 牡 3 53.0kg  武幸四郎 1:35.9  484Kg  -6  8
  11   5  8 (市)マイネルジャパン  牡 3 53.0kg  四位洋文 1:36.0  488Kg  +2  4
  12   1  1 (市)フィールドエルフ  牡 3 53.0kg  幸英明  1:36.1  442Kg  -8  9
  13   3  4    ターフパーチェ   牝 3 53.0kg  渡辺薫彦 1:36.4  436Kg   0 14
  14   7 11 (父)スナークリバティ  牡 3 53.0kg  高橋亮  1:37.0  458Kg  +2 11
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  天候:晴  芝:良  
  ハロンタイム  12.0 - 10.6 - 11.5 - 12.5 - 12.3 - 11.9 - 11.7 - 12.1  
  上り  4F 48.0 - 3F 35.7 
  3コーナー  5,14(1,11,8,13)4(7,10,6)(3,9)2,12  
  4コーナー  (*5,14)(1,8,13)(11,7)(10,6)(3,4,2,9)12  

  <払戻金> 
  単勝 14 400円 1番人気  枠連   8- 8 1,390円  7番人気
  複勝 14 220円 4番人気  馬連  13-14 1,500円  2番人気
     13 170円 1番人気  ワイド 13-14   600円  2番人気
     10 260円 6番人気      10-14   960円 15番人気
                       10-13   910円 11番人気

レース回顧

 笠松の大物フジノテンビーが見事に優勝。昨年のレジェンドハンターに続き笠松の馬 が2連覇。レジェンドハンターが朝日3歳Sで2着しているように、フジノテンビーに も当然期待がかかる。しかし、2年連続でよく笠松からこれだけの馬が出てくるものだ。 2着のテイエムサウスポーも良く走っており、まだまだ追いかけたいと思っている。 では、回顧です。

 ▲フジノテンビーは、5番手を進み、4コ ーナーなら仕掛けられると即座に反応して後続を突き放す競馬で1着でゴール。レース ぶりからかなりの競馬センスを感じるし、均整の取れた馬体からも今後の活躍が見込め そう。パドックでも、馬体は非常に目立ち、気合乗りも良く、他馬とは現時点の仕上がり の違いを強烈にアピールしていた。今後は朝日3歳Sに出走することになるはずだが、 今回のレースぶりから不用な競馬はしないだろう。デキの良さを維持していれば、狙って みたい。

 ◎テイエムサウスポーは、6番手といつも より早めの競馬。直線に向き、一杯に追われるとジリジリと伸びたが、フジノテンビー を捕らえられずに2着まで。直線で伸びるには伸びたが、少し反応が悪かった感じ。 それでも、最後まで止まらずに伸びたようにこの馬の底力は十分に出してくれたと思って いる。パドックでは、前脚の捌きもゴツゴツした感じがなくて、まずまずの仕上がり。 今後は、朝日3歳Sに向かうことになるが、調子がいいだけにどこかを使うことになり そうだ。調教と実戦が結びつくタイプなので、調教の動きが良ければ、好走できるだろう。 今年の小倉3歳Sはレベルが低くなかったことを証明してくれた馬。好きなタイプなので、 今後も追いかけたい。

 ○ラムセスロードは、中団からの競馬で 直線で鋭く追い込んできたが、前も止まらずに3着まで。直線での伸び脚は見どころ があり、まだまだこれから強くなりそうな印象。現時点では上位2頭にはかなわない が、使われて体ができてくれば、そう見劣ることもないだろう。まだまだこれからの馬。


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