京成杯
2001/1/14　中山競馬場　G3　芝2000m

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■ レース展望
■ ボーンキング ■ マイネルエスケープ ■ プレジオ
■ コスモリバーサル ■ シュアハピネス ■ ヘイアンエルドラド
■ マイネルカーネギー ■ エーピーキングダム ■ ロイヤルキャンサー

　重賞実績馬がおらず、どの馬にもチャンスがありそうなメンバー構成。現時点での仕上がり のいい馬と調子のいい馬を狙いたいですが、今のところはダービー馬フサイチコンコルドの弟 ボーンキングの素質を上位に見ています。初戦は出遅れて大敗しましたが、２戦目できっちり 差す競馬で勝ったところを評価したいです。あとは堅実に走るマイネルエスケープの先行力と 藤沢厩舎の良血馬プレジオが気になります。中山コースは今週からＣコースなので、先週まで とは一転して先行有利になる可能性があります。土曜日の競馬で傾向を見極めることが重要に なりそうです。

　【ミニデータ】
２０００年京成杯１着　マイネルビンテージ２着　イーグルカフェ

■ 調教診断

■ プレジオ
南Ｗで併せた馬と併入し、小気味いいフットワークでラストもしっかり伸びました。脚捌き も鋭く仕上がりはいいようです。馬体は小さいので、揉まれる競馬にならなければ、チャンス はありそうです。
■ エーピーキングダム
　南Ｗで一杯に追われて、ラストの切れも上々でした。馬体の作りも目立つので、素質はあり そうです。２戦１勝馬でも侮れない存在で好勝負できそうな予感がします。
■ シュアハピネス
　栗坂で強めに追われて、力強い脚捌きで併走馬を４馬身突き放しました。４脚を一杯に伸ば した走法を見る限り、調子は良さそうです。前走の大敗より、前々走のレコード勝ちの方を 評価した方がいいかもしれません。
■ ボーンキング
　栗坂で一杯に追われて、まずまずの伸びを見せました。馬体の作りとしなやかな脚捌きから かなりの素質を感じます。絶好調松田国厩舎の期待馬だけのことはあります。最低でも抑えの 評価は必要でしょう。

■ 相馬眼予想

　今週から中山はＣコースで先行馬が有利になりそうですが、実際は土曜日の競馬を見て 判断したいところです。まだ枠順も分からないので、今回は現時点での完成度、調子の 良さ、将来性を意識して予想することにしました。

　本命は、プレジオです。 調教での小気味いいフットワークから現時点での仕上がり、調子の良さはメンバー中１番 でしょう。馬体が小さいので揉まれたときに心配ですが、勝負根性がありそうなので問題 ないと判断しました。道中は好位につける積極的な競馬で３，４コーナー中間からスパート。 直線で前に行く馬を捕らえて、そのまま粘り込んで１着でゴール。大物感はないですが、 その走りには魅力を感じます。１番人気かもしれませんが、横山典騎手に期待することに します。

　対抗は、シュアハピネスです。 前走１２着と大敗していますが、今回は調教でいい動きを見せたので狙ってみます。 前々走でラムセスロードを破ってレコードタイム勝ちしてことも評価したいです。先行有利 なＣコースと京成杯と相性のいい柴田善騎手を味方につけて、一発を期待したいところです。

　あとは、エーピーキングダムです。 馬体の作りと走法から素質が感じられるので、このメンバーなら好走してもおかしくありません。 タイムは遅いですが、中山２０００ｍを差し切り勝ちしている実績は侮れません。
　また、まだまだこれから強くなりそうな良血馬ボーンキング、 名前通りの逃げ切りを期待してマイネルエスケープを抑えたいと思います。

　　　　　◎プレジオ
　　　　　○シュアハピネス
　　　　　▲エーピーキングダム
　　　　　△ボーンキング
　　　　　注マイネルエスケープ

■ レース結果
  2001年1回中山6日( 1月 14日) 11Ｒ  
  第41回 京成杯(ＧＩＩＩ) 
  サラ系３歳 2000ｍ 芝・右  
  (混)(特指) オープン 別定 
  本賞金： 4000、 1600、 1000、 600、 400万円 発走 15:30 
  天候：晴　 芝：良　 
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　着 予 枠 馬       　　馬名        性齢 重量      騎手   タイム   馬体重  人気
 ------------------------------------------------------------------------------
   1 △ 6  9  　 ボーンキング　　　 牡 3 55.0kg  ハリソン 2:03.2  506Kg  -4  3  
   2 注 8 14 (父)マイネルエスケープ 牡 3 55.0kg  蛯名正義 2:03.3  504Kg   0  2  
   3 　 6 10  　 ロイヤルキャンサー 牡 3 55.0kg  北村宏司 2:03.5  448Kg  +2  8  
   4 ◎ 7 11 (外)プレジオ　　　　　 牡 3 55.0kg  横山典弘 2:03.5  432Kg +14  1  
   5 　 3  4 (市)コスモリバーサル　 牡 3 55.0kg  小林淳一 2:03.5  486Kg -10  5  
   6 　 2  2 (市)マイネルカーネギー 牡 3 55.0kg  吉田豊　 2:03.6  470Kg  +6  4  
   7 　 1  1  　 トーアコマンダー　 牡 3 55.0kg  大西直宏 2:03.6  474Kg   0 12  
   8 ▲ 4  6 (外)エーピーキングダム 牡 3 55.0kg  江田照男 2:03.6  462Kg  +8  7  
   9 　 5  8 (外)ユーワレキシントン 牡 3 55.0kg  岡部幸雄 2:03.8  488Kg  +4 10  
  10 　 3  3 (父)マイネアクティース 牝 3 53.0kg  小野次郎 2:04.0  414Kg  +4 11  
  11 ○ 5  7 (父)シュアハピネス　　 牡 3 55.0kg  柴田善臣 2:04.2  460Kg   0  6  
  12 　 4  5 (地)ハセノスマイル　　 牡 3 55.0kg  嘉藤貴行 2:05.0  458Kg  +4 14  
  13 　 7 12 (地)スガノリベンジ　　 牡 3 55.0kg  的場均　 2:05.6  480Kg   0 13  
  14 　 8 13 (外)オリサーバ　　　　 牡 3 55.0kg  田中勝春 2:05.9  484Kg  -2  9  
 ------------------------------------------------------------------------------
  ハロンタイム　 12.5 - 11.8 - 12.6 - 12.5 - 11.9 - 12.0 - 11.9
  　　　　　　        - 12.1 - 12.3 - 13.6  
  上り 　4F 49.9 - 3F 38.0 
  1コーナー　 8,4,7,10,6(9,14)2(5,11,13)-12,3,1  
  2コーナー　 8,4,7(2,10)6,14,9(5,13)11,12,3,1  
  3コーナー　 (*8,4)7(10,14)6(2,9)-(5,11,3)13(1,12)  
  4コーナー　 (*8,4)(7,10,14)9,6,2(11,3)(5,1)-12,13  

  ＜払戻金＞ 
  単勝 09 490円  3番人気  枠連　  6- 8   900円  3番人気
  複勝 09 210円  3番人気  馬連　 09-14 1,220円  3番人気
  　　 14 160円  2番人気  ワイド 09-14   510円  3番人気
  　　 10 640円 10番人気  　　　 09-10 1,820円 27番人気
  　　       　   　　　  　　　 10-14 1,670円 23番人気

■ レース回顧

　レース展望で１番手に挙げたボーンキング（生まれながらの王様）が見事に優勝。 フサイチコンコルドの弟という看板を汚さずに直線力強く伸びて、勝利をもぎ取り ました。調教でまだ馬が若い印象があったので、予想で４番手評価としたのが、 失敗だったようです。それにしても昨年から活躍馬の弟がよく重賞を勝っています。 アグネスフライト弟のアグネスタキオン、メジロブライト弟のメジロベイリーに 続いて、これで３頭連続です。次の重賞は共同通信杯ですが、活躍馬の弟が出走 したら勝ってみるのもひとつの手かもしれません。では、回顧です。

　△ボーンキングは、６，７番手を進み、 直線で外に出すと力強く伸び一気に前を捕えて１着でゴール。馬場が荒れていたの で切れるという感じではなかったですが、しっかり伸びた点は底力のある証明でし ょう。まだ、馬体には良化する余地を多分に残していますが、大きいながらも柔ら かみのある馬体は、さすがにフサイチコンコルドの弟といったところでしょうか。 パドックでは、落ち着いて周回し、何より馬体を大きく見せ、非常に目立っていま した。この勝利でクラシック出走権を確保したので、ゆったりとしたローテーション が組めるのが大きいところです。今の時点では、アグネスタキオンには及びませんが、 今後の成長によっては好勝負できるものはあると思います。そのためにも、次走は 少し切れのある動きを見せて欲しいところです。

　注マイネルエスケープは、逃げずに ６，７番手を進む競馬。４コーナーで先団に取りつき、直線で抜け出しましたが、 ボーンキングに差されて２着まで。差す競馬で２着を確保した点は陣営にとっても 収穫でしょう。賞金上積みでクラシック出走できそうなので大きい２着と言えます。 あまり鋭さが感じられないことと父メジロマックイーン似の胴長の馬体から長距離 が向きそうです。こちらももう少し鋭さが出てきて欲しいところです。

　◎プレジオは、後方４，５番手を進み、 直線で差を詰めましたが、０．３秒差の４着敗退。３，４コーナーの勝負どころで 馬群に包まれて上がって行けなかったのが痛かったですが、馬体がプラス１４キロと 重め残りで反応が悪かったのが敗因でしょう。小さい馬なので馬体が増えることは 陣営も歓迎だと思いますが、なにもレース前に増えなくてもといった感じです。 調教は十分やっていたようなので、追い切り以外のところで軽めにしていたのかも しれません。今後は休養するとの話が出ていますが、ひとまわり大きくなって 帰ってきてもらいたいものです。

　▲エーピーキングダムは、５番手を 進み、４コーナーでの反応が悪く、直線で差を詰めましたが８着敗退。８着です が、１着との差は０．４秒差なので、内々の馬場の悪いところを走ったことを 考えれば、そんなに悲観する内容でもないでしょう。馬体はいいものを持っている ので、まだまだ見限れません。条件戦に出走してくるようであれば、狙ってみたい と思います。

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