根岸ステークス
2001/1/27　東京競馬場　G3　ダ1400m

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■ レース展望
■ ブロードアピール ■ ゴールドティアラ ■ サンフォードシチー
■ ビーマイナカヤマ ■ マイネルブライアン ■ エイシンプレストン
■ イーグルカフェ ■ トキオパーフェクト ■ ノボトゥルー

　松田国厩舎の精鋭牝馬ブロードアピールとゴールドティアラが揃って出走することになり、 非常に楽しみなレースになりました。直線での差し脚比べでどちらに軍配が上がるか今から ＷＡＫＵＷＡＫＵします。昨年の根岸ステークスダ１２００ｍで豪快な追い込みを決めた ブロードアピールは、１４００ｍも十分こなせるので心配はいらないでしょう。 雨が降って脚抜きのいい馬場になった場合は、こちらを上位に取りたいと思います。 対するゴールドティアラは、久々のレースで仕上がり具合が問題ですが、月曜日に実質の 追い切りを済まして好タイムを出しているので心配はいらなそうです。今回は５７キロを 背負うので時計の早い決着になった場合は、差し脚が届かないこともあるかもしれません。
　東京コースは走るのサンフォードシチーもダ１４００ｍは得意なので注意が必要です。 距離が長かったジャパンカップダート２着にはビックリしましたが、適距離のここは仕上がりさえ 良ければ、好勝負できる力は十分に持っていると言えるでしょう。
　あとはガーネットＳ優勝し更に調子を上げているビーマイナカヤマ、シリウスＳで エイシンサンルイスとマチカネランを抑えて優勝したマイネルブライアンもデキが 良さそうなので注意が必要です。芝Ｇ１馬のエイシンプレストンとイーグルカフェ は、外枠を引いてスムーズな競馬ができれば、見せ場以上のものがあっても不思議でないと 思いますが、狙いづらいというのが正直なところです。

　【ミニデータ】
２０００年根岸Ｓ１着　ブロードアピール２着　エイシンサンルイス

■ 調教診断

■ ブロードアピール
　栗坂で強めに追ってラスト２Ｆを豪快に伸びました。前走を叩かれて調教でも鋭さが 出てきました。馬体の張り、脚捌きから見てほぼ完調の仕上がりです。このデキなら、 直線の長い東京コースで豪脚を繰り出せるでしょう。
■ ゴールドティアラ
　栗坂で強めに追ってしっかりとして脚取りで好調をアピールしました。久々の出走に なりますが、馬体はほぼ仕上がっています。フェブラリーＳで完調に持っていくために 多少ゆるいところもありますが、十分に走れる仕上がりだと判断します。
■ ビーマイナカヤマ
　南Ｗで直線追ってラスト１２．３秒と切れのある動きを見せました。ガーネットＳ よりデキはいいようで馬体の張りも増してきた印象です。調子はいいので、あとは 距離１４００ｍと時計の早い決着でどうかだけでしょう。
■ エイシンプレストン
　栗ＣＷで一杯に追って６Ｆ７８．７秒の１番時計をマークしました。京都金杯は早め の競馬で見せ場なく敗退しましたが、相変わらず、いいデキをキープしているようです。 初ダートと距離１４００ｍが課題ですが、スムーズな競馬ができればチャンスはありそうです。
■ サンフォードシチー
　栗坂で一杯に追って先週よりもだいぶ調子が上がってきているようです。若干乗り込 みが不足気味なところはありますが、このひと追いと輸送で絞れれば、走れないことは ないでしょう。当日の気配には十分注意したいところです。
■ イーグルカフェ
　北Ｃで一杯に追って、豪快に末脚を伸ばし併走馬を突き放しました。馬体の張りも 良く調子はいいようです。走法からダートは合っているので、外枠を引いてスムーズな 競馬ができればチャンスはありそうです。

■ 相馬眼予想

　土曜日の雪で順延となった今年の根岸ステークス。日曜日は穏やかな天気で月曜日も 晴れそうなので、馬場はだいぶ回復しそうです。ただし、コースの外には相当の雪が残 っているので、多少は湿り気があるかもしれません。脚抜きがいいまではいかないまで も、ある程度タイムの早いレースになりそうです。

　本命は、ブロードアピールです。 ガーネットＳは、追い込み届かず２着でしたが、直線の長い東京コースなら持ち前の末脚を 十分に生かせるでしょう。ひと叩きされて、非常にいい状態に見えるので、人気でも狙い たいと思います。道中は後方で脚を溜め、４コーナーあたりでスパート。直線で外に出し、 大外を豪快に伸びて１着でゴール。同厩のゴールドティアラが強敵ですが、２キロ差の斤量 と仕上がりの良さでこちらを上位に取ります。７歳牝馬でも全く衰えはないので、豪脚を 期待したいと思います。

　対抗は、ゴールドティアラです。 ジャパンカップダートで放馬で除外でしたが、久々でも仕上がりはいいようです。ペースが 早くなって差し脚が生きる流れなら必ず出番があるはずです。ここで好走してフェブラリーＳ につなげたいことです。この馬を知り尽くしている武豊騎手が騎乗するのも魅力です。

　穴は、イーグルカフェです。 再投票で外枠を引き、道中スムーズに進められそうなので、枠順の恩恵を受けそうです。 ダートコースでの調教で大外を一気に伸びたところを見ても、ダートは向きそうです。 ５８キロと久々の短距離のレースでペースに戸惑わないか少々不安ですが、それよりも調教 での反応の良さの方を上位に取りたいです。追える蛯名正騎手にも期待したいです。

　あとは、サンフォードシチーです。 調教の本数が少なく仕上がり面で上位に劣るところがありますが、東京コースとダ１４００ｍ の適性を重視して狙いたいと思います。昨年からの馬体の成長という面ではメンバー中１番 で、実力的にも好勝負を期待できそうです。

　また、ガーネットＳを勝って更に調子を上げている ビーマイナカヤマを抑えたいと思います。

　　　　　◎ブロードアピール
　　　　　○ゴールドティアラ
　　　　　▲イーグルカフェ
　　　　　△サンフォードシチー
　　　　　注ビーマイナカヤマ

■ レース結果
  2001年1回東京1日( 1月 29日) 11Ｒ  
  第15回 根岸ステークス(ＧＩＩＩ) 
  サラ系４歳以上 1400ｍ ダート・左  
  (混)(指) オープン 別定 
  本賞金： 4200、 1700、 1100、 630、 420万円 発走 15:35 
  天候：晴　 ダート：不良　 
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　着 予 枠 馬       　　馬名        性齢 重量      騎手   タイム   馬体重  人気
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   1 　7 12 (外)ノボトゥルー　　　 牡 5 56.0kg  ペリエ　 1:22.1  448Kg  -6  8
   2 △4  6 (父)サンフォードシチー 牡 6 57.0kg  村山明　 1:22.2  472Kg  -6  3
   3 ◎7 11 (外)ブロードアピール　 牝 7 55.0kg  武幸四郎 1:22.3  470Kg   0  1
   4 ○1  1 (外)ゴールドティアラ　 牝 5 57.0kg  武豊　　 1:22.8  458Kg  +2  2
   5 　3  4 (外)ゲイリーイグリット 牝 6 54.0kg  後藤浩輝 1:22.8  472Kg  +2 12
   6 　6 10 (外)ワシントンカラー　 牡 7 57.0kg  柴田善臣 1:22.8  510Kg  +4 10
   7 　3  3  　 マイネルブライアン 牡 4 56.0kg  藤田伸二 1:23.2  524Kg  -4  5
   8 注8 14  　 ビーマイナカヤマ　 牡 7 57.0kg  鹿戸雄一 1:23.2  488Kg  +4  7
   9 　6  9 (外)トキオパーフェクト 牡 6 57.0kg  岡部幸雄 1:23.3  462Kg  +2  4
  10 ▲8 13 (外)イーグルカフェ　　 牡 4 58.0kg  蛯名正義 1:23.4  484Kg +12  6
  11 　4  5 (抽)ミヤギロドリゴ　　 牡 7 56.0kg  横山典弘 1:23.5  530Kg  -4 13
  12 　2  2 (外)エイシンプレストン 牡 4 57.0kg  福永祐一 1:24.5  466Kg -10  9
  13 　5  8 (市)コンバットハーバー 牡 4 55.0kg  江田照男 1:24.9  504Kg  -4 11
  取消 5  7 [地]ナリタワールド　　 牡 5 56.0kg  北村宏司
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  ハロンタイム　 12.5 - 10.7 - 11.2 - 11.8 - 12.2 - 12.1 - 11.6  
  上り 　4F 47.7 - 3F 35.9 
  3コーナー　 8,9(1,10)(3,14)(5,13)(6,12)2,4,11  
  4コーナー　 8,9(1,3,10)14(5,13,12)(2,6,4)11  

  ＜払戻金＞ 
  単勝 12 2,500円 8番人気  枠連　  4- 7   690円  3番人気
  複勝 12   390円 8番人気  馬連　 06-12 4,850円 19番人気
  　　 06   180円 2番人気  ワイド 06-12 1,230円 17番人気
  　　 11   130円 1番人気  　　　 11-12   900円 11番人気
  　　         　  　　　  　　　 06-11   330円  1番人気

■ レース回顧

　ペリエ騎手の豪腕に応えてノボトゥルーが初重賞制覇。短距離の有力どころ が出走してメンバーは決して楽だったわけではないので、この勝利は価値が あると思います。それにしてもペリエ騎手は、乗れています。今後も注意が 必要でしょう。また、芝組のイーグルカフェとエイシンプレストンは、ともに 大敗と結果を出せませんでした。特にエイシンプレストンは後方のままで全く いいところがなかったので、ダート適性はなさそうです。芝であれほど切れ味 があるのですから、芝マイルのスペシャリストとして進んでもらいたいものです。 では、回顧です。

　ノボトゥルー は、後方４番手を進み、直線に向くと一気に伸びて１着でゴール。ペリエ騎手 の絶妙の仕掛けによるところもありますが、これだけいい脚を使うのだから、 この馬自身も力をつけているのでしょう。また、脚の抜きのいい馬場もこの馬 には合うようです。馬体は小さいですが、トモの張りが充実してきて、まさに 今が旬の状態に見えました。今後はフェブラリーＳに出走することになりますが、 脚抜きのいい馬場になれば、チャンスはあると思います。１６００ｍの実績も ありますが、今までの競馬内容から少し長いかもしれません。

　△サンフォードシチー は、後方を進み、直線を向く馬群を割って内側から伸びて２着を確保。馬群を 割るときの鋭い脚は評価したいと思います。マイナス６キロと絞れていました が、馬体の張りと全体的な雰囲気からは仕上げは決して良くなかったので、こ れだけ走れたのは底力以外の何ものでもないでしょう。次走は当然フェブラリー Ｓになりますが、得意の東京コースとひと叩きされた上積みを考えれば、当然 好勝負できるでしょう。期待したいと思います。

　◎ブロードアピール は、最後方を進み、直線大外から一気に伸びましたが、ラストはやや止まり 加減で３着まで。直線の伸び脚はやはり凄いものがありますが、最後伸び切れ なかったのは微妙に距離が長いのかもしれません。ラスト３Ｆが１２．２− １２．１−１１．６とラスト１Ｆが最も早かったことで差が詰まらなかったと いう見方もありますが、やはりベストは１２００ｍでしょう。７歳牝馬です が、衰えはないようなので短距離戦でまだまだ活躍できそうです。

　○ゴールドティアラ は、好スタートから３番手と先行し、直線早めに抜け出しましたが、最後は 伸び切れずに４着敗退。１番枠で不良馬場を考慮して先行しましたが、久々と ５７キロもあってか伸び切れなかったようです。やはりこの馬は後方から 切れを生かした方がいいタイプなのでしょう。使って良くなるタイプなので 次走は期待できそうですが、昨年に比べると少々落ちてきている感じもあり ます。次走は馬体の張りがどれくらい戻るかがポイントになりそうです。

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