東京新聞杯
2001/1/30 東京競馬場 G3 芝1600m

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レース展望
スティンガー トッププロテクター チェックメイト
シンコウエドワード マチカネホクシン ゼンノエルシド

 阪神牝馬特別で右にササって競馬にならなかったスティンガーですが、左回りなら しっかり走るので心配はいらないでしょう。前走の大敗を引きづらないタイプでも あるので、デキが良ければ好勝負必死でしょう。ただし、58キロで末脚が鈍ること も考慮したいところです。カウントダウンSを制したトッププロテクターもここに きて完全に本格化しているので、重賞でも通用すると思います。馬体の逞しさが増して きており、風格さえ感じられます。55キロも有利です。あとは、昨年2着の チェックメイト、ここにきてびしびしと調教が出来るようになったシンコウエドワード 、確実に伸びる末脚が魅力のマチカネホクシンにチャンスがありそうです。

 【ミニデータ】
2000年東京新聞杯1着 ダイワカーリアン2着 チェックメイト

調教診断

シンコウエドワード
 南Wで馬なりで伸びやかな動きを見せました。馬体が絞れて、動きに鋭さが出てきて います。昨年までは今ひとつ伸び切れないレースが続きましたが、ここにきて急上昇 しています。NHKマイルC2着の実績馬が、やっと復活しそうな雰囲気です。
スティンガー
 南Wで直線強めに追われて、軽快な脚捌きと首使いを見せ、好調をアピールしました。 ひと叩きされて明らかに調子を上げています。このデキなら上位争い必死ですが、やはり 58キロで最後の詰めが鈍らないかが気になります。
トッププロテクター
 栗DWで強めに追われて、しっかりとした脚捌きで最後までしぶとく伸びました。 落ち着きもあって、いい感じに仕上がっています。馬体の張りもいいので、力を出し切 れそうです。
ザカリヤ
 南Wで馬なりで併せて内から鋭く伸びました。脚捌きが豪快になっており、絶好調まで いきませんが、一時の調子の悪いときを脱したのは確かです。NHKマイルC2着の実績 もあるので、大穴狙いで少々抑えたいところです。

相馬眼予想

 雪の影響で火曜日に実施されることになった今年の東京新聞杯。月曜日の10 Rの時点で芝コースは重馬場。レース当日も晴れそうなので、馬場は回復しそう ですが、コース脇に雪が残っているので少し湿った馬場状態かもしれません。 明日のレースを見てみないと見極めは難しいですが、ここでは少し力のいる馬場 と想定して予想することとします。

 確たる逃げ馬が不在ですが、サーストンフライトがスローペースで逃げること になりそうです。4コーナーまで各馬一団の状態で進み、直線での上がり勝負の 競馬になると思います。13頭と頭数も少ないので、内外の有利不利は少なく、 純粋な差し脚比べの競馬になりそうです。

 本命は、トッププロテクターです。 カウントダウンSのレースぶりと馬体の充実から、完全に本格化しているので、 ここでも引けを取ることはありません。調教でも動きも満足のいくもので、適距離 のここは持つ力を出し切ってくれることでしょう。土曜日の雪で東名高速を引き返す アクシデントあったということなので、当日の気配と馬体重には注意が必要である ことを付け加えておきます。道中は中団でじっくり脚を溜め、 直線で馬場の真ん中を一気に伸びて1着でゴール。55キロで出走できるのも 有利で、ここは初重賞制覇を期待します。

 対抗は、シンコウエドワードです。 調教での動きから復調気配が感じられ、馬体が絞れてきたのも好印象です。この デキなら、今までの詰めの甘さを無視して、最後まできっちり伸びてくれる姿を 期待してみたくなります。言わずと知れたNHKマイルC2着馬で東京コースの 適性も十分です。

 あとは、チェックメイトです。 昨年は後方2番手から怒涛の追い込みで2着でしたが、今年も持ち前の末脚で 好勝負に持ち込めそうです。ニューイヤーCから中1週の競馬となりますが、 調子落ちもなく好調をキープしています。

 また、58キロでも東京コースは走るスティンガー、 末脚勝負なら見どころあるマチカネホクシン 、復調気配があるザカリヤを抑えたいと思います。

     ◎トッププロテクター
     ○シンコウエドワード
     ▲チェックメイト
     △スティンガー
     注マチカネホクシン
     注ザカリヤ

レース結果
  2001年1回東京2日( 1月 30日) 11R  
  第51回 東京新聞杯(GIII) 
  サラ系4歳以上 1600m 芝・左  
  (混)[指] オープン 別定 
  本賞金: 4300、 1700、 1100、 650、 430万円 発走 15:35 
  天候:晴  芝:稍重  
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 着 予 枠 馬         馬名        性齢 重量      騎手   タイム   馬体重  人気
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   1 ▲ 4  4 (市)チェックメイト   牡 6 56.0kg  藤田伸二 1:34.2  464Kg   0  4
   2 ○ 1  1 (外)シンコウエドワード 牡 6 55.0kg  蛯名正義 1:34.4  464Kg  -2  1
   3 △ 6  8    スティンガー    牝 5 58.0kg  ペリエ  1:34.7  474Kg  +2  2
   4 注 6  9 (外)マチカネホクシン  牡 4 54.0kg  吉田豊  1:34.7  490Kg  -2  6
   5   3  3 (市)マイシーズン    牡 5 55.0kg  的場均  1:35.0  492Kg  -6  9
   6   7 11 (外)ミラクルタイム   牡 6 55.0kg  村田一誠 1:35.1  474Kg   0 12
   7 ◎ 4  5    トッププロテクター 牡 4 55.0kg  石崎隆之 1:35.2  470Kg  -6  5
   8   8 12 (外)ゼンノエルシド   牡 4 53.0kg  岡部幸雄 1:35.2  492Kg -10  3
   9   7 10    サーストンフライト 牡 6 55.0kg  小野次郎 1:35.3  440Kg  -6  8
  10 注 5  6 (外)ザカリヤ      牡 5 57.0kg  木幡初広 1:35.5  474Kg   0  7
  11   5  7    マニックサンデー  牝 4 52.0kg  横山典弘 1:36.6  490Kg  -4 10
  12   2  2    アドマイヤタッチ  牡 4 53.0kg  田中勝春 1:37.4  512Kg +14 13
  13   8 13    テンパイ      牡 8 56.0kg  後藤浩輝 1:39.0  490Kg -16 11
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  ハロンタイム  12.4 - 10.7 - 11.2 - 11.8 - 12.4 - 12.4 - 11.2 - 12.1  
  上り  4F 48.1 - 3F 35.7 
  3コーナー  13-2(1,12)(8,10)3(4,5,7)6,11-9  
  4コーナー  13(2,12)(1,8,10)3(4,7)(5,6)11-9  

  <払戻金> 
  単勝 04 550円 4番人気  枠連   1- 4 380円 1番人気
  複勝 04 150円 2番人気  馬連  01-04 580円 1番人気
     01 120円 1番人気  ワイド 01-04 270円 1番人気
     08 180円 4番人気      04-08 570円 7番人気
                       01-08 440円 3番人気

レース回顧

 チェックメイトがニューイヤーSに続きマイル2連勝で重賞制覇。昨年はダイワカーリンアンを 捕まえきれずに2着でしたが、今年は見事に前を差し切って快勝しました。このところ、安定感が出て きて持っている力を出し切れるようになってきています。惜しかったのは、シンコウエドワードで 1番枠で早めに行かなければならなかった分、伸び切れませんでした。雪で順延にならなければ、外枠だ っただけに陣営も悔やまれるところでしょう。この2頭が混沌とした今年のマイル路線を引っ張って いけるかは少々疑問が残りますが、ぜひとも好調をキープしたまま安田記念に望んでもらいたいものです。 では、回顧です。

 ▲チェックメイト は、中団よりやや後ろを進み、直線で追い出すと一気に伸びて1着でゴール。やや重で力のいる 馬場をものともせずに伸びた点を評価したいと思います。元々、力のある馬ですが、このところ 安定感が出て、力を出し切れるようになってきています。パドックで落ち着いて周回しているよ うに精神面の成長がこの安定感に繋がっているようです。東京1600mはこの馬の末脚を生か すには絶好の舞台なので、本番の安田記念でも捨て身の追い込みに徹すれば、一発があるかも しれません。

 ○シンコウエドワード は、3,4番手を進み、直線で早めに抜け出しましたが、最後まで粘り切れずに2着まで。 内枠で包まれるのを嫌って早めの競馬になった分、伸び切れませんでしたが、良く走って います。一時期に不振をようやく脱した印象で今後の重賞戦線で活躍が期待できそうです。 馬体も徐々に良化してきています。もう少し切れ味が出れば、もっと自信を持って推奨でき る馬です。

 △スティンガー は、中団を進み、直線でしぶとく伸びましたが、いつもの切れ味は発揮できずに3着敗退。 予想した通り、58キロで最後の切れが鈍ったようです。やや重の馬場で更に斤量が響いた のでしょう。久々とこの斤量でこれだけ走れるのですから、評価を下げようとは思いません。 本番の安田記念では、斤量が今回とは逆転するので、チャンスはあるでしょう。昨年の 京王杯SCで見せた末脚を安田記念で出せれば、結果はついてくると思います。そのため には、安田記念でピークになっていることが大前提になります。

 ◎トッププロテクター は、後方を進み、直線に向いてもいつもの伸びを見せずに7着敗退。マイナス6キロと 馬体が減っていたこと(雪で引き返した影響か?)と予想より力のいる馬場で切れ味を 出せなかったことが敗因です。調教の時点では、調子は良かったのですが、当日は馬体の 張りもイマイチで少し調子が落ちていたようです。この一戦で終る馬ではないので、 次走は万全の体調で出走してもらいたいものです。良馬場で切れ味を生かすタイプという ことを付け加えておきます。まだまだ見限れない馬。


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