ダイヤモンドS
2001/2/11 東京競馬場 G3 芝3200m

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レース展望
トシザブイ メジロランバート ホットシークレット
ユーセイトップラン イブキヤマノオー ゴーイングスズカ
コスモブレイザー シンボリビンテージ ダイワオーシュウ

 東京コースの名物長距離戦ダイヤモンドS。ハンデ戦でここ2年万馬券が出ましたが、 穴をあけたのはともに50キロと51キロの軽ハンデ馬でした。今年も 長距離適性があって、調子のいい軽ハンデ馬を見つ出せば、好配当をゲットできるかもしれません。 さて今年の出走馬を見渡すと3000mの万葉Sを勝ったトシザブイが55キロで出走 できのは有利だと思います。昨年の万葉Sでラスカルスズカの2着していることからも、 長距離適性は十分と言っていいでしょう。トシザブイは、昨年の覇者ユーセイトップラン と同じ音無厩舎なので、前走両方の馬に騎乗した河内騎手がどちらに騎乗してくるかも 興味があるところです。ユーセイトップランは、このところ結果を出せていませんが、 東京コースの長距離戦は走るので、調教での動きによっては注意が必要です。 あとは、徐々に調子を上げてきた菊花賞4着馬メジロランバート、昨年の ステイヤーズSを勝ったホットシークレット、前走で重賞戦を経験し2戦目で 真価が問われるイブキヤマノオーにもチャンスがありそうです。また、この レース得意の岡部騎手が騎乗するコスモブレイザーにも注意したいと思います。

 【ミニデータ】
2000年ダイヤモンドS1着 ユーセイトップラン2着 ジョーヤマト

調教診断

トシザブイ
 栗芝で強めに追われて、最後まで軽快な走りで好タイムを出しました。きびきびと した動きから前走のデキをがっちりキープしています。馬体に迫力が出てきたのも 好印象です。岡部騎手が騎乗することが決定したのも、プラスに働きそうです。
メジロランバート
 美坂で馬なりで好タイムをマークしました。だいぶ動きは良くなっていますが、 まだ唸るような勢いがないので絶好調まではいっていません。それでも、徐々に 良化しているのは間違いなく、前走より上のデキで出走できそうです。このメンバーなら、持ち前の 長距離適性で好勝負できるはずです。
イブキヤマノオー
 栗DWで一杯に追われ、力強い脚捌きでしっかり伸びました。馬体の張りもまずまず で好調をキープしています。ペリエ騎手の騎乗が確定したのも魅力です。
コスモブレイザー
 南Wで馬なりでまずまずの動きを見せました。これと言って強調できることは ありませんが、馬体のまとまりも良く、この馬なりにデキはいいようです。好調 江田騎手が騎乗すること、AJCC3着の実績からも注意が必要です。

相馬眼予想

 ケイエムチェイサーが逃げて、ホットシークレットが2番手を進む展開。2頭とも 無理な競い合いは避けるはずでスローペースになりそうです。今週から芝の状態が 絶好のAコースで前に行った馬が簡単に止まらない状況。当然、各ジョッキーもこれ を重々承知しており、逃げ馬には十分に注意を払うはずです。そのため、3コーナー 手前から先団に取りつき、各馬一団の競馬になりそうです。スローペースでも早めに ペースが上がれば、最後はスタミナ勝負で長距離適性のある馬が絶対的に有利です。 スタミナがあって長くいい脚を使える馬を上位に取りたいと思います。先行有利な 馬場ですが、頭数が10頭と少ないことで、差し馬でも馬場のいい内を走れるので、 逃げ・先行馬に大きなアドバンテージはないと思います。

 本命は、メジロランバートです。 調教の動きを見る限り、まだ絶好調ではないですが、ここ3走の中では最も状態が 良く見えます。元々叩き良化タイプで馬場のいい今回は持ち前の切れ味を存分に 発揮できそうです。道中は中団を流れに乗って進み、直線で一気に馬群を 割って抜け出し、そのまま粘り込んで1着でゴール。まだ格下の存在ですが、 今回は馬場、ペース、頭数とこの馬が力を出し切れる条件が揃いました。最近好調 の蛯名騎手がきっちりと結果を出してくれるでしょう。

 対抗は、イブキヤマノオーです。 長距離で堅実に走ってきた実績と相手なりに走るところは魅力で実績馬の状態が イマイチなこともあり2番手評価としました。頭数が少なく馬群を捌くこと を気にしなくていいので、じっくり後方で脚を溜め本来の競馬ができそうです。 状態もいいので、上位争いを期待していいでしょう。絶好調ペリエ騎手も魅力です。

 あとは、トシザブイです。 長距離得意で調子もいいことから本命も考えましたが、展開から脚の使いどころが 難しく勝ち切るまではどうかと判断し評価を下げました。それでも、展開以外は 条件が揃っており、岡部騎手にも魅力を感じるので3番手評価とします。

 また、徐々に良化し距離適性も十分にある コスモブレイザー、 南部特別の競馬が印象的な ホットシークレットを抑えたいと思います。

     ◎メジロランバート
     ○イブキヤマノオー
     ▲トシザブイ
     △コスモブレイザー
     注ホットシークレット

レース結果
  2001年1回東京6日( 2月 11日) 11R  
  第51回 ダイヤモンドステークス(GIII) 
  サラ系4歳以上 3200m 芝・左  
  (混)[指] オープン ハンデ 
  本賞金: 4300、 1700、 1100、 650、 430万円 発走 15:35 
  天候:晴  芝:良  
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 着 予 枠 馬         馬名        性齢 重量      騎手   タイム   馬体重  人気
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   1 ○ 5  5    イブキヤマノオー  牡 6 54.0kg  ペリエ  3:18.0  482Kg  -4  3
   2 ◎ 7  8 (父)メジロランバート  牡 6 55.0kg  蛯名正義 3:18.4  460Kg  -2  4
   3 ▲ 2  2    トシザブイ     牡 5 55.0kg  岡部幸雄 3:18.6  484Kg  -6  1
   4 △ 6  6 (市)コスモブレイザー  牡 6 55.0kg  江田照男 3:18.6  438Kg  -4  6
   5   1  1    ダイワオーシュウ  牡 7 56.0kg  北村宏司 3:18.8  452Kg  -6  7
   6 注 8 10 (抽)ホットシークレット せ 5 57.0kg  柴田善臣 3:19.2  462Kg  +2  2
   7   8  9    ユーセイトップラン 牡 8 56.0kg  後藤浩輝 3:19.2  486Kg  +2  5
   8   7  7 (父)ゴーイングスズカ  牡 8 58.0kg  田中勝春 3:19.4  462Kg  -2  8
   9   4  4    トップラダー    牡 7 50.0kg  吉田豊  3:20.3  466Kg  +4 10
  10   3  3 (父)ケイエムチェーサー 牡 5 52.0kg  小野次郎 3:21.6  490Kg   0  9
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  ハロンタイム  13.0 - 11.6 - 12.6 - 12.3 - 12.5
         - 12.3 - 13.8 - 12.7 - 13.0 - 12.5
         - 12.4 - 11.9 - 11.6 - 11.7 - 11.8 - 12.3  
  上り  4F 47.4 - 3F 35.8  
  1コーナー  3(8,10)(5,1)-(6,7)=2-9,4  
  2コーナー  10,3,8(5,1)(6,7)=2-9-4  
  3コーナー(2周目)  10,3(5,8)(6,1)7-2-9-4  
  4コーナー(2周目)  (*10,8)(5,6,1)(3,7)2-9-4  

  <払戻金・給付金> 
  単勝 05 440円 3番人気  枠連   5- 7 970円 6番人気
  複勝 05 140円 1番人気  馬連  05-08 990円 4番人気
     08 160円 4番人気  ワイド 05-08 400円 4番人気
     02 140円 2番人気      02-05 300円 1番人気
                       02-08 350円 2番人気

レース回顧

 イブキヤマノオーが直線で楽に抜け出して重賞初制覇。長距離で実績を 上げてきただけあって、さすがにスタミナが豊富なところを見せました。 あとは何と言ってもペリエ騎手。 これで3週連続重賞連対で来週のフェブラリーSでも昨年の覇者ウイングアローに 騎乗するだけに注意が必要です。騎乗技術もさることながら、なぜか外国人騎手 が乗ると馬が走るような気がするのは私だけでしょうか。馬にとっても、外国人 の独特の雰囲気(言葉を含めた)で走らなければならないと思うものがあるの でしょうか。その謎は解けないかもしれませんが、追い方や抑え方が日本人 騎手とは違うのは確かです。そのあたりに馬が走る秘密が隠されているのかも しれません。今後も注意深く外国人騎手の騎乗方法を見てみたいと思います。では、回顧です。

 ○イブキヤマノオー は、内々の4,5番手で流れに乗り、直線に向いて追い出すときっちり伸びて 1着でゴール。直線に向いたときの手応えと追い出してからの反応の良さから 長距離適性がかなり高いと思います。パドックでは、外側を足早に周回し、 馬体の張りも良く、デキの良さが目立っていました。今後は、天皇賞を目指す ことになりますが、今回はメンバーも弱かったので、一線級とやるとどうでしょう。 ただし、乱ペースでスタミナ勝負の競馬になれば好走できるかもしれません。 今後の更なる上積みを期待したいところです。

 ◎メジロランバート は、2,3番手を進み、直線でしぶとく伸びて2着を確保。さすがに長距離は 得意にしているだけあって良く走っています。道中で馬を前に置いてもう少し 脚を溜められれば切れ味も違ってきたと思いますが、外枠だけに仕方ないで しょう。前脚の捌きがぎこちないところはありますが、叩き4戦目でだいぶ復調 してきています。調教で前傾姿勢で首を使った走りが見られれば、完調と判断 したいと思います。

 ▲トシザブイ は、後方3番手を進み、3コーナー手前から早めにスパートし直線も良く伸び ましたが3着が精一杯。位置取りが後ろ過ぎた感じがありますが、このメンバー で勝てないようでは、重賞レースでは苦しいかもしれません。岡部騎手を持って してもこの競馬ということを記憶しておきたいです。

 △コスモブレイザー は、中団を進み、直線に向きしぶとく伸びて4着。馬体は小さいですが、徐々 に良化してきており、重賞でも好走できるところまできています。馬場荒れを 苦にしないタイプなので、馬場が荒れたハンデ戦で狙い目がありそうです。


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