日経新春杯
2001/1/14 京都競馬場 G2 芝2400m

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レース展望
ヤマニンリスペクト ロサード サンエムエックス
シルヴァコクピット ステイゴールド マーベラスタイマー
ホワイトハピネス ユーセイトップラン ゴーイングスズカ

 ハンデ戦で難解な一戦ですが、鳴尾記念でダイタクリーヴァに迫ったヤマニンリスペクト がハンデ54キロでチャンスがありそうです。皐月賞5着のあと調子がイマイチの状態 が続きましたが、やっと復調してきたようです。馬体もやっと迫力が戻ってきました。 また、馬体ががっしりしてきて引き続き好調子をキープしているロサードも京都大賞典3着 の実績から好勝負できそうです。安藤勝騎手が騎乗するので、勝負気配も十分です。 あとは京都2400mのレコードホルダーのサンエムエックス、ひと叩きされた 効果が見込めるシルヴァコクピット、トップハンデもメンバー弱化でステイゴールド、 昨年の覇者マーベラスタイマーと伏兵も多数いるので、おもしろい一戦になりそうです。

 【ミニデータ】
2000年日経新春杯1着 マーベラスタイマー2着 メイショウドトウ

調教診断

ヤマニンリスペクト
 栗CWで馬なりで併入しラスト鋭く伸びました。少しモタれ気味でしたが、調子はいいようです。 馬体はまだ良くなる余地はありますが、だいぶしっかりしてきた印象です。末脚が生きる展開なら 必ず出番がやってくるでしょう。
ステイゴールド
 栗CWで一杯に追われて、6F77.3秒の好タイムをマークしました。使われながら調子を 上げるタイプで今回も元気がいいようです。馬体も細く見えてきたのはこの馬にはいい傾向で、 トップハンデでも注意は必要でしょう。
サンエムエックス
 栗DWで一杯に追われて、好タイムを出しラストもしっかり伸びました。相変わらず、好調子 をキープしています。このデキなら力は出し切れそうです。
ロサード
 栗CWで一杯に追われて、併走馬に1馬身遅れました。時計も出ており、最後の伸びも上々な ので、遅れは気にする必要はないでしょう。絶好調ではないですが、馬体の張りもあり、調子 落ちはありません。
シルヴァコクピット
 栗DWで一杯に追われて、まずまずの動きを見せました。前走時よりもだいぶ動きが鋭くなり、 調子は上向いています。馬体も絞れてきているので、試金石の一戦になりそうです。

相馬眼予想

 逃げ馬不在で誰が逃げるのは分からないところですが、先行力あるサンエムエックスが逃げること になりそうです。競い掛けてくる馬もいないので、サンエムエックスの大逃げはないはずで、 スローペースになると思います。3コーナー手前から一気にペースが上がって、最後は直線の切れ味 勝負の競馬になると思います。

 本命は、ヤマニンリスペクトです。 鳴尾記念でダイタクリーヴァに迫った末脚は迫力もあり復調を感じさせるものでした。 馬体がやっとしっかりしてきたのも好印象で今回は持ち前の末脚が爆発するとみました。 出走頭数も少ないの差し切れるはずです。道中は後方に控えて脚を溜め、3コーナー から徐々に進出する競馬。直線で外に出して、前を行く馬を一気に差し切って1着で ゴール。実績馬が斤量を背負っているので54キロは有利です。福永騎手がきっちり 差し切る騎乗をしてくれるでしょう。

 対抗は、ロサードです。 スローの上がり勝負ならこの馬の出番です。57キロは少々引っかかりますが、頭数が 少ないのは何よりでしょう。道中で一団の競馬なら、最後方からの競馬でも勝負になる と思います。豪腕安藤勝騎手に素直に期待したいと思います。

 あとは、ステイゴールドです。  トップハンデ58.5キロは不利ですが、調子がいいようなので3番手に評価しました。 このところ不利続きでまともな競馬をしていませんが、前との差もそんなにない内容から 力が衰えているわけではありません。そろそろ人気も落ちてくる頃なので注意は必要でしょう。 今回は馬体が細く見え、この馬の走るときの馬体になっている印象があります。

 また、ひと叩きされ良化してきたシルヴァコクピット、 スローの展開で各馬の仕掛けが遅れて前残りになった場合のサンエムエックス を抑えたいと思います。

     ◎ヤマニンリスペクト
     ○ロサード
     ▲ステイゴールド
     △シルヴァコクピット
     注サンエムエックス

レース結果
  2001年1回京都6日( 1月 14日) 11R  
  第48回 日経新春杯(GII) 
  サラ系4歳以上 2400m 芝・右 外  
  (混)[指] オープン ハンデ 
  本賞金: 6400、 2600、 1600、 960、 640万円 発走 15:40 
  天候:晴  芝:良  
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 着 予 枠 馬         馬名        性齢 重量      騎手   タイム   馬体重  人気
 ------------------------------------------------------------------------------
   1 ▲ 1  1    ステイゴールド   牡 7 58.5kg  藤田伸二 2:25.8  436Kg  +6  5  
   2 注 6  6 (父)サンエムエックス  牡 5 55.0kg  松永幹夫 2:26.0  504Kg  +6  2  
   3 ◎ 7  9    ヤマニンリスペクト 牡 4 54.0kg  福永祐一 2:26.3  512Kg  +6  3  
   4   3  3 (父)ホワイトハピネス  牡 4 51.0kg  小原義之 2:26.4  448Kg  +2  7  
   5   5  5    イブキヤマノオー  牡 6 54.0kg  幸英明  2:26.5  486Kg  +2  8  
   6   8 11    ユーセイトップラン 牡 8 56.0kg  河内洋  2:26.6  484Kg  +2 11  
   7   7  8 (外)パラダイスヒルズ  牡 6 55.0kg  高橋亮  2:26.6  474Kg  +4 10  
   8   4  4    マーベラスタイマー 牡 7 57.0kg  デムーロ 2:26.7  518Kg  +6  6  
   9 ○ 2  2    ロサード      牡 5 57.0kg  安藤勝己 2:26.7  430Kg  +8  1  
  10   8 10 (父)メジロロンザン   牡 5 54.0kg  武幸四郎 2:26.8  486Kg -14  9  
  11 △ 6  7 (外)シルヴァコクピット 牡 4 56.0kg  四位洋文 2:27.2  498Kg  +2  4  
 ------------------------------------------------------------------------------
  ハロンタイム  12.4 - 11.3 - 11.8 - 13.1 - 13.2 - 12.6 - 12.4 - 12.4 - 12.0
                      - 11.7 - 10.8 - 12.1
  上り  4F 46.6 - 3F 34.6 
  1コーナー  6,10(1,4)(7,9,3)(2,8,11)5  
  2コーナー  6,10,1(7,4)(9,3)(2,8,11)5  
  3コーナー  6,10(1,4)(7,3)(9,11)(2,8)5  
  4コーナー  (*6,10)(1,4)3(7,9,11)(2,5,8)  

  <払戻金> 
  単勝 01 760円 5番人気  枠連   1- 6 1,390円  4番人気
  複勝 01 250円 5番人気  馬連  01-06 2,240円  7番人気
     06 160円 2番人気  ワイド 01-06   810円  8番人気
     09 220円 3番人気      01-09 1,130円 17番人気
                       06-09   540円  3番人気

レース回顧

 ステイゴールドが、いつものステイゴールドらしからぬレースぶりで見事に優勝。 最近のレースで不利が続いていたのを一気に晴らすかたちになりました。この馬 自身もこんなはずじゃないと今回は気合が入っていたのかもしれません。昨年の 目黒記念で本命にして当てたときには非常にうれしかったのですが、これだけ完璧に 勝たれてしまうとなぜか少し寂しい感じがするのは私だけでしょうか。では、回顧です。

 ▲ステイゴールドは、内々の3,4番手 を進み、直線に向くと粘るサンエムエックスをきっちりかわして1着でゴール。 これがあのステイゴールドかと思わすくらい、完璧な競馬でした。今までは スローの上がり勝負はどちらかと言うと苦手としていましたが、トップハンデでこの 競馬なら素晴らしいとしか言いようがありません。元々、使われながら調子を上げる タイプで、今回は馬体が細く見えていたのは、やはり調子のいい証拠でした。馬体重は なぜかプラス6キロでしたが。パドックでは、気合乗りも良く、 実に落ち着いて周回していました。今後はドバイの芝2400mに登録するそうなの で頑張ってもらいたいです。海外でどんな走りを見せるか、3年連続古馬G1に皆勤 したこの馬なら、どこに行っても持ち前のタフネスぶりでいい競馬を見せてくれる はずです。

 注サンエムエックスは、スタートして すぐに逃げる競馬。道中はスローペースで進み、ラスト4Fから一気にスパートし 、直線に向いても粘り強く伸びて2着を確保。早めにスパートして後続に脚を使わせ 、ラスト2Fが10.8秒を使えば後続との差が詰まらないのも当然でしょう。 松永幹騎手がこの馬の良さを引き出しています。かなり使い込まれていますが、 相変わらず調子はいいようです。父ビワハヤヒデの芯の強さをしっかりと受け継い でいます。今回も調教で好タイムを出し好調をアピールしていましたが、 調教と実戦が結びつくタイプなので覚えておきたいところです。ペース不問の粘り 強い走りは、今後の重賞戦線でも大きな武器になりそうです。

 ◎ヤマニンリスペクトは、中団を進み、 直線で伸びましたが、前を捕えるところまでは行かず3着敗退。前に行った馬に 34.6秒で上がられては、仕方がないという見方もありますが、3,4コーナー で上がって行く器用さがないのも、この馬の欠点でしょう。54キロだっただけに もう少し切れ味を見せてくれても欲しかったというのが正直なところです。勝った ステイゴールドとは、現時点では実力差がかなりあると考えざるをえません。それ でも、馬体はまだ良くなる余地を残しているので、もう一皮剥けることを期待した いと思います。距離はペースがある程度早くなる1800〜2000mが向くと思います。

 ○ロサードは、後方3番手を進み、 直線勝負の競馬に徹しましたが、いつもの伸び脚が見られずに9着敗退。展開が 向かないにしても、もう少し走ってもという感じがあります。そろそろ見えない 疲れが出てきているのかもしれません。この馬は、なぜか直線でゴチャついて 厳しいレースになったときの方が伸び脚がいいような感じがします。厳しい競馬 でないと馬がその気にならないというところがあるのかもしれません。今後は 得意の1800mのレースに出走してくれば、 狙い目はあると思いますが、体調の見極めがポイントになりそうです。

 △シルヴァコクピットは、中団を 進み、直線でムチ打って追い上げるも全く伸びずに11着大敗。プラス2キロで 絞れていませんでしたが、太め感もあまりなく、前走より良化していたことは 確実なだけにこの結果は重大です。距離が合わないのか、馬が骨折箇所をかばっ たのか、それとも能力が足りないのか現時点では分かりませんが、今後買いにく くなったのは確かです。陣営は天皇賞(春)を目指しているそうですが、この 結果で次に長距離を使うのは少々嫌な感じなはずです。次回は調教の採点を 厳しくつけて、それでも買い材料があれば狙ってみるという作戦でいこうと思います。


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