AJCC
2001/1/21 中山競馬場 G2 芝2200m

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レース展望
ダイワテキサス ロードプラチナム アメリカンボス
ゴーイングスズカ スエヒロコマンダー ダイワオーシュウ
ミッドナイトベット リワードフォコン エーピーグリード

 有馬記念で3着と好走したダイワテキサスがこのメンバーなら有力です。8歳にしてこの元気さは 特質もので、今回は蛯名騎手がロードプラチナムに騎乗することで、騎乗するのはスポット参戦 の武豊騎手。オールカマーを制したコンビの復活でまさに鬼に金棒になりそうです。有馬記念で激しい競馬を しただけに疲れが残っていないかがポイントになりそうです。あとは京都大賞典で4着の後、精彩 を欠いていますがが、ロードプラチナムが実績的に気になります。調教さえ良ければ、狙って面白 そうです。相変わらず調子が良さそうなアメリカンボス、荒れ馬場有利なゴーイングスズカ、 ブリンカーをつけるダイワオーシュウも展開次第で好走できる力を持っているだけに注意が必要です。

 【ミニデータ】
2000年AJCC1着 マチカネキンノホシ2着 ステイゴールド

調教診断

フサイチドラゴン
 南Wで馬なりで軽快な脚捌きを披露しました。中1週ですが、好調子をキープして いるようです。しっかりとした馬体が好印象で顔つきもいいものを持っています。 走法から荒れ馬場もこなせそうです。
アメリカンボス
 南Wで馬なりでラスト気合をつけられると12.4秒と切れ味を見せました。若干 太め感はありますが、馬体の張り、毛づやはいいので走れるデキと判断します。
ダイワテキサス
 南Wで一杯に追われてラストは13.8秒と時計がかかりました。この動きを見て 調子落ちと判断するのは早計です。元々稽古では動かないタイプで馬体の張りや脚捌 きから前走のデキをキープしていると思います。問題は馬場悪化と59キロの斤量です。
ロードプラチナム
 栗CWで一杯に追ってラストもしっかり伸びました。まだ絶好調時の動きではない ですが、徐々に良化してきています。距離短縮で前走のようなことはないでしょう。

相馬眼予想

 どの馬にも一長一短があり、なかなか絞り切れない感で荒れるムード満点。 さらに土曜の夜から日曜の朝にかけての雪で馬場が悪化しそうなので予想が 難しいです。雪で月曜日に順延になれば馬場は回復しそうですが、ひとまず 日曜日に開催されるとして予想することにします。(23時現在でかなりの 雪が降っており、開催される可能性はかなり低そうです)

 今回のポイントは何と言っても、重馬場をこなせるかということでしょう。 いくら調子が良くても、重が苦手では勝負にならないと思います。メンバー 最も重馬場が得意なのは、ゴーイングスズカですが、58キロが少々嫌な感 じがあります。あと重が得意なのは、アメリカンボス、ダイワオーシュウ、 スエヒロコマンダーあたりです。ダイワテキサスもこなせないことはないで すが、59キロと斤量を背負っているだけに他の馬より有利とはいえないで しょう。他では、フサイチドラゴンが走法から重馬場をこなせそうです。

 本命は、フサイチドラゴンです。 馬体の作り、顔つき、走法からかなりの素質を感じます。走法からも重馬場 をこなせそうなので、格下馬ですが思い切って狙ってみたいと思います。 道中は中団につけ、3コーナーから徐々に進出する競馬。4コーナーで先団 にとりつくと直線で前の馬と馬体を合わせて、最後は競り合いを制して1着 でゴール。父オペラハウスに母サンデーサイレンスの全姉と血統的にも今後 の活躍が見込めそうです。テン乗りの横山騎手にも期待したいです。

 対抗は、アメリカンボスです。 相変わらず、調教ではいい動きを見せておりデキはいいようです。多少太め 感があるので2番手評価としました。3,4コーナーでモタつく癖が気にな りますが、重馬場で各馬のスピードもそんなに上がらないのもいい方向に 働きそうです。

 あとは、ゴーイングスズカです。 荒れた重馬場なら、58キロは多少気がかりでも3番手評価しておきます。 昨年は3着好走し、今年は昨年より手薄なメンバー構成なら出番はあるでし ょう。

 また、重馬場、59キロは不利でも調子落ちは見られない ダイワテキサス、 中山2200mは得意中の得意にしている ダイワオーシュウを抑えたいと思います。

     ◎フサイチドラゴン
     ○アメリカンボス
     ▲ゴーイングスズカ
     △ダイワテキサス
     注ダイワオーシュウ

レース結果
  2001年1回中山8日( 1月 21日) 11R  
  第42回 アメリカジョッキークラブカップ(GII) 
  サラ系4歳以上 2200m 芝・右 外  
  (混)[指] オープン 別定 
  本賞金: 6400、 2600、 1600、 960、 640万円 発走 15:30 
  天候:晴  芝:良  
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 着 予 枠 馬         馬名        性齢 重量      騎手   タイム   馬体重  人気
 ------------------------------------------------------------------------------
   1 ○ 7 10 (外)アメリカンボス   牡 6 57.0kg  江田照男 2:13.8  486Kg  +2  2  
   2   4  5    ロードプラチナム  牡 5 57.0kg  蛯名正義 2:14.2  470Kg  +6  3  
   3   3  3 (市)コスモブレイザー  牡 6 57.0kg  岡部幸雄 2:14.6  442Kg   0  9  
   4   1  1    スエヒロコマンダー 牡 6 57.0kg  中舘英二 2:14.7  448Kg  -6  4  
   5 ▲ 4  4 (父)ゴーイングスズカ  牡 8 58.0kg  芹沢純一 2:14.8  464Kg   0  6  
   6 注 8 12    ダイワオーシュウ  牡 7 57.0kg  柴田善臣 2:14.9  458Kg   0  7  
   7 ◎ 6  9 (市)フサイチドラゴン  牡 5 57.0kg  横山典弘 2:15.1  478Kg  -2  5  
   8 △ 5  6    ダイワテキサス   牡 8 59.0kg  武豊   2:15.3  488Kg  +4  1  
   9   5  7 (外)ミッドナイトベット 牡 7 59.0kg  田中勝春 2:15.6  442Kg  +2 10  
  10   2  2    リワードフォコン  牡 4 56.0kg  後藤浩輝 2:15.7  482Kg  -6  8  
  11   8 13    ジーティーボス   牡 4 56.0kg  吉永護  2:16.5  562Kg  -2 11  
  12   7 11 (外)ショウナンハピネス 牝 6 55.0kg  ハリソン 2:16.8  484Kg   0 12  
  13   6  8 (外)マリアジュダムール 牡 7 57.0kg  小林淳一 2:18.0  474Kg  +6 13  
 ------------------------------------------------------------------------------
  ハロンタイム  12.4 - 11.1 - 12.3 - 12.1 - 12.5 - 12.0 - 12.2 - 12.3
                - 12.1 - 12.3 - 12.5  
  上り  4F 49.2 - 3F 36.9 
  1コーナー  13-11-1,4-10(3,12)-(5,6)2(8,7)9  
  2コーナー  13,11(1,4)-10(3,12)-(5,6)(2,8)(7,9)  
  3コーナー  (*13,11)(1,4)10(3,12,5)6(2,7)(8,9)  
  4コーナー  (*11,4)(13,10)(1,3,5)(2,12)6(7,9)8  

  <払戻金> 
  単勝 10 460円 2番人気  枠連   4- 7   670円  2番人気
  複勝 10 170円 2番人気  馬連  05-10 1,150円  4番人気
     05 190円 3番人気  ワイド 05-10   510円  5番人気
     03 800円 9番人気      03-10 1,940円 23番人気
                       03-05 2,170円 28番人気

レース回顧

 アメリカンボスがアメリカ大統領就任日に合わせるようにきっちり優勝しました。 冗談が冗談でなくなった瞬間を久々に味わいましたが、なんとまぁぴったりの タイミングでした。それにしても、アメリカンボスの直線での伸び脚は、他馬が止 まって見えるほどで、ここにきての充実ぶりは目を見張るものがあります。予想の 方は、重馬場を考えていたので、2着のロードプラチナムを切って、あっさり敗退。 あれほど雪が降っていたのに、まさか良馬場(馬場は荒れていたが)とは、なんと もやりきれない感じです。前日予想の難しさをあらためて痛感しました。では、回顧です。

 ○アメリカンボスは、5番手を進み、 4コーナーから仕掛けられると直線で凄い伸びを見せて1着でゴール。これが アメリカンボスかと思わせるほどの内容で正直びっくりさせられました。徐々に 距離を伸ばして、この馬の成長を促してきた陣営としても満足のいく結果でしょう。 馬場が荒れて、力のいる状態であったこともパワー型のこの馬に有利に働いたよう です。パドックでは、脚が伸びて体高が高くなった感じがあり、プラス2キロでも スッキリと見えました。調教と実戦が結びつくタイプなので、今後も調教での動き を重視して狙っていきたいと思います。

 ロードプラチナムは、中団よりやや後ろ を進み、3,4コーナーから外目を進出すると直線でしぶとく伸びて2着を確保。 3,4コーナーで手応えが悪く、かなり追い加減で強引に進出しましたが、直線で もしぶとく伸びました。他馬が馬場を気にして追い込み切れないという状況でしたが、 この馬の底力が他馬より勝っていたということでしょう。パドックでは、冬場にし ては、毛づやも良く、踏み込みも深めでいい状態に映りました。徐々に良化している ようです。この結果で今後は2000m前後のレースを使ってくるはずですが、更に 調子を上げてくるようなら、狙ってみたいと思います。今回2着と好走しましたが、 どちらかというとパンパンの良馬場の方がいいタイプたと思っています。

 ◎フサイチドラゴンは、最後方を進み、 直線で馬群に包まれて抜け出すのに苦労して7着敗退。荒れ馬場は得意ですが、 最後方からの競馬では、この着順が精一杯でしょう。馬体はいいものがあるので、 今後も条件が揃えば、好走できると思います。自己条件なら、あっさり勝てるでしょう。

 △ダイワテキサスは、後方5,6番手 を進み、3,4コーナーからスパートしましたが、直線で全く伸びずに8着敗退。 4コーナーでも手応えが悪く、武豊騎手が懸命に仕掛けていたのが印象的です。 馬体の張り、踏み込みから調子落ちではないはずなので、59キロと荒れ馬場が敗因 だと思います。昨年からの激しいレースと今回荒れ馬場を走ったことで、そろそろ 疲れが心配になります。次走はレースの条件より、まずはこの馬自身の体調を見極 める方が重要になりそうです。


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