小倉大賞典
2001/2/04 小倉競馬場 G3 芝1800m

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レース展望
マイネルブラウ ナリタダイドウ タマモヒビキ
ミスズシャルダン トウショウアンドレ ロードプラチナム
ブリリアントロード ドラゴンライト オースミブライト

 いかにも荒れそうなメンバー構成で予想する前から難解なレース。AJCCで 2着したロードプラチナムが格上の感がありますが、小倉1800mは どうでしょうか。ここは格下でも調子がいい馬を狙ってみたくなります。 マイネルブラウナリタダイドウタマモヒビキの3頭 が前走勝って調子を上げており、狙い目がありそうです。中でもマイネルブラウは 馬体がしっかりして、だいぶ安定感ができてたところに好感が持てます。あとは、 相手なりに堅実に走るミスズシャルダン、中山金杯で脚を余して5着の トウショウアンドレ、前走15着で人気が落ちそうなブリリアントロード 、大外を捲くる競馬で一発がありそうなドラゴンライトが気になります。

 【ミニデータ】
2000年小倉大賞典1着 ジョービッグバン2着 ロードサクセサー

調教診断

ナリタダイドウ
 栗坂で一杯に追われて、重心の低い走りで最後までしっかり伸びました。前走勝った ときのデキをがっちりキープしています。ハンデも53キロで格下でも調子の良さを 生かして好走できそうです。
タマモヒビキ
 栗CWで強めに追われて、ラスト12.1秒の切れを見せました。終始軽快な脚捌き で2連勝の勢いをそのままキープしています。逃げ馬なので、あとは展開だけでしょう。
ミスズシャルダン
 栗DWで一杯に追って、最後までしぶとく伸びました。ひと叩きされてだいぶ動きに 素軽さが出てきた印象です。距離もこのくらいの方が向きそうです。
マイネルブラウ
 栗DWで一杯に追われて、まずまずの動きを見せました。ラストの伸びがひと息で したが、元々調教では動かないタイプなので、そんなに気にする必要はないでしょう。 ハンデ53キロなら一発を期待したいところです。

相馬眼予想

 朝から雨予報なので馬場が悪化しそうで、更に難解なレースになりました。 どれくらい馬場が悪化するのか分かりませんが、差し追い込み馬には苦しくなりそう です。小回りの小倉コースで馬場悪化すれば、普通に考えて軽ハンデの逃げ・先行馬 が有利です。レース展望で書いた格下でも調子がいい馬が揃ってハンデが軽く、また 逃げ・先行馬なので、そのまま狙ってみようと思います。

 本命は、ナリタダイドウです。 昨年の12月ごろから馬が変わってきた印象で重心の低い走りは好感が持てます。また、先行 して確実に伸びる末脚は、今回の条件に合っています。道中は5,6番手を進み、 4コーナーで先団に取りつくと直線で一気に伸びて1着でゴール。重馬場の経験は ありませんが、走法からこなせるとみます。53キロの軽ハンデと調子の良さを生かして 好勝負してくれるでしょう。

 対抗は、タマモヒビキです。 単騎逃げが臨めそうな展開は有利で、調教の動きから2連勝の勢いをキープしている ので迷わず狙います。前走で京都牝馬Sを勝ったグレイスナムラを完封しており、 流れ的にもこの馬が好走しても不思議でありません。札幌のHTB賞でフサイチソニックを 苦しめた実績からも、底力を評価したいところです。

 あとは、ミスズシャルダンです。 休み明けの万葉Sで3着でしたが、このひと叩きで状態は確実にアップしています。 テンにずぶい馬でもないので、距離の千八も十分に対応できると思います。 3度目に騎乗になるデムーロ騎手が今度はこの馬の良さを引き出してくれるでしょう。

 また、馬体がしっかりして安定感が出てきたマイネルブラウ、 トップハンデも平坦コース向くブリリアントロード を抑えたいと思います。

     ◎ナリタダイドウ
     ○タマモヒビキ
     ▲ミスズシャルダン
     △マイネルブラウ
     注ブリリアントロード

レース結果
  2001年1回小倉4日( 2月 4日) 11R  
  第35回 小倉大賞典(GIII) 
  サラ系4歳以上 1800m 芝・右  
  オープン ハンデ 
  本賞金: 4300、 1700、 1100、 650、 430万円 発走 15:30 
  天候:雨  芝:稍重  
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 着 予 枠 馬         馬名        性齢 重量      騎手   タイム   馬体重  人気
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   1 ▲ 3  6    ミスズシャルダン  牡 6 56.0kg  デムーロ 1:49.5  466Kg   0  2
   2 △ 6 11 (父)マイネルブラウ   牡 4 53.0kg  秋山真一 1:49.5  470Kg  +2  7
   3   2  3    ロードプラチナム  牡 5 56.5kg  武豊   1:50.1  464Kg  -6  1
   4   5 10    センターフレッシュ 牡 6 55.0kg  大西直宏 1:50.1  462Kg   0  9
   5 ◎ 6 12 (父)ナリタダイドウ   牡 4 53.0kg  スミヨン 1:50.2  456Kg   0  3
   6   4  7    ロードクロノス   牡 6 54.0kg  岡部幸雄 1:50.2  486Kg +20  8
   7 注 2  4    ブリリアントロード 牡 6 56.5kg  山田和広 1:50.4  452Kg  -8 10
   8   1  1    ドラゴンライト   牡 7 55.0kg  橋本美純 1:50.6  478Kg  -4 15
   9 ○ 3  5    タマモヒビキ    牡 5 54.0kg  小原義之 1:50.9  514Kg  +2  4
  10   8 15 (父)カネトシガバナー  牡 6 55.0kg  松田大作 1:51.0  500Kg  +6 16
  11   4  8 (父)トウショウアンドレ 牡 5 55.0kg  高橋亮  1:51.2  508Kg  +8  6
  12   7 13    ビッグサンデー   牡 7 56.0kg  宝来城多 1:51.3  476Kg  -4 13
  13   7 14    スエヒロコマンダー 牡 6 57.0kg  中舘英二 1:51.3  440Kg  -8  5
  14   1  2    オースミブライト  牡 5 55.0kg  村本善之 1:51.4  458Kg  +8 11
  15   8 16 (父)スペリオアザーズ  牡 4 51.0kg  橋本広喜 1:52.1  466Kg   0 14
  16   5  9    マルカミラー    牡 4 52.0kg  芹沢純一 1:52.4  434Kg  +2 12
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  ハロンタイム  12.1 - 11.3 - 11.8 - 11.8 - 11.8 - 12.5 - 12.6 - 12.7 - 12.9  
  上り  4F 50.7 - 3F 38.2 
  1コーナー  16(6,13)9,14(8,15)(5,7,11)(1,2)12,10,4,3  
  2コーナー  16,6,13-(9,14)-(8,15)(5,7,11)-2,1(12,10,4)-3  
  3コーナー  16,6-(9,13,14)(15,7,11,2)(8,5,10,4)12(1,3)  
  4コーナー  (*16,6)-(13,11)(9,15,7,14,5,2,4)(8,12,10,3)1  

  <払戻金・給付金> 
  単勝 06 450円 2番人気  枠連   3- 6   710円 2番人気
  複勝 06 150円 2番人気  馬連  06-11 2,070円 8番人気
     11 300円 7番人気  ワイド 06-11   750円 3番人気
     03 130円 1番人気      03-06   320円 1番人気
                       03-11   810円 7番人気

レース回顧

 デムーロ騎手のミスズシャルダンが2番手から早めに抜け出して初重賞制覇。積極的な 競馬でこの馬の持ち味を引き出したデムーロ騎手の見事な騎乗でした。残念なのは、 レース後にミスズシャルダンの右前けいじん帯不全断裂が判明したこと。一命は取り留めた ようですが、競走能力は奪われてしましました。せっかく重賞を制覇してこれからという ときに本当に残念です。トニービンの後継として種牡馬になって欲しいと思います。 では、回顧です。

 ▲ミスズシャルダン は、2番手を進み、直線早めに抜け出すとマイネルブラウの追撃を凌ぎきって1着でゴール。 やや重の馬場とこの馬のスタミナを見越して、積極的な競馬をしたデムーロ騎手の作戦が 見事に決まりました。シャルダン自身もリズムのいい走りをしていたので、調子が良かった ようです。残念なことにレース後に右前けいじん帯不全断裂が判明し、競走能力が奪われてしまいました。 なんとか一命は取り留めたようなので、今後はトニービンの後継種牡馬として活躍してもらい たいものです。

 △マイネルブラウ は、中団を進み、3コーナーから徐々に進出し、直線でミスズシャルダンに襲い掛かり ましたが、捕えきれずに惜しい2着。やや重で切れ味が少し鈍った感じがあるので、良馬場 だったらと思わせる走りでした。ここにきて重賞でも通用する力を備えてきたので、 次走も期待できそうです。使い込んでいるので、体調をどう維持していくかが今後の課題 でしょう。調子が良くて、G3重賞で通用するレベルの馬とみています。

 ロードプラチナム は、道中の行きっぷりが悪く最後方を進みましたが、直線で一気に伸びて3着まで追い上げ ました。長いところばかりを使っていたので、馬がペースに戸惑ったようです。それでも、 3着に追い上げるのですから、力があるところを見せたと思います。重賞でも好走していま すが、もう少し馬体がしっかりしてくればもっと走れると思いますが、最近馬体の成長が ないのが気がかりです。使われるにつれて底を見せてきたので、今後どれくらい成長できる かということが課題です。成長がなければ、重賞制覇は難しいかもしれません。



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