共同通信杯
2001/2/04　東京競馬場　G3　芝1800m

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■ レース展望
■ ジャングルポケット ■ チアズブライトリー ■ スイートゥンビター
■ エイシンスペンサー ■ メイショウドウサン ■ プレジオ
■ メジロキルデア

　たんぱ杯３歳Ｓで２着したジャングルポケットが中心。久々のレースで アギネスタキオンとの差が０．４秒なら、評価を下げることもないでし ょう。器用なタイプでないので、東京コースの方が向くような気がします。 その他は横一線で前走の中京１８００ｍでの勝ち方に見どころがあった チアズブライトリー、２戦２勝のスイートゥンビター、馬体の柔らかさ からかなりの素質が伺えるエイシンスペンサー、朝日杯３歳Ｓ４着の メイショウドウサン、京成杯４着のプレジオあたりが有力です。 あとは、メジロドーベルの弟メジロキルデアも前走で一変の競馬を見せた だけにチャンスはありそうです。

　【ミニデータ】
２０００年共同通信杯１着　イーグルカフェ２着　ジーティーボス

■ 調教診断

■ ジャングルポケット
　栗坂で馬なりで最後まできっちり伸びました。終始軽快なフットワークで非常に 好印象。馬体が一気に垢抜けた感じで風格が出てきました。顔つきも走る馬特有の ものになってきています。このデキなら能力から言っても負けられないところでしょう。
■ スイートゥンビター
　美坂で馬なりで好タイムをマークしました。調教駆けするタイプですが、最後まで 軽快な脚捌きで伸びたところを評価したいと思います。馬体に幅がないのが少々気に なりますが、仕上がり具合はいいので好勝負できそうです。
■ メジロキルデア
　美坂で馬なりで併走馬を２馬身突き放して好調をアピールしました。中１週ですが、 積極的に調教しており、いいデキをキープしています。徐々に馬体が絞れて、少しずつ 切れ味が出てきてきました。相手は強くなりますが、デキの良さを生かせば、そう 見劣らないでしょう。
■ エイシンスペンサー
　栗ＣＷで強めに追って最後は併走馬に１馬身先着しました。柔らかい走りを見せましたが、 ラスト１３．２秒掛かったところが少々不満です。なお、今回からメンコと シャドーロールをつけるそうです。

■ 相馬眼予想

　共同通信杯は、春のＧ１レースに直結することが多いレースであのナリタブライアン、 エルコンドルパサーもこのレースを勝っています。昨年のイーグルカフェもこのレース を勝って調子に乗り、見事にＮＨＫマイルＣを制覇しました。この時期に強い勝ち方を する馬は能力もあるし、また馬自身が勝つことによって自信をつけることも大きいと 思います。さて今年のメンバーは、どんなレースを見せてくれるでしょうか。

　先週は雪で順延となりましたが、今週は良馬場で行われそうです。雪による馬場悪化 が心配されましたが、それもないようです。今週はＣコースで行われますが、馬場状態がいいこともあって、 逃げ・先行馬が有利なようです。土曜日の白富士Ｓでも逃げたエーピグリードが逃げて 楽勝しています。さて予想ですが、現時点での完成度と調子の良さを重視して予想してみました。 クラシックでも好走できそうなジャングルポケットには、アグネスタキオンと好勝負 するためにもここは楽勝してもらいたいところです。

　本命は、ジャングルポケットです。 久々をひと叩きされ確実に状態がアップしています。何より驚いたのが、その馬体 で一気に垢抜けて非常にいい感じです。このデキなら今までの重賞実績から 言っても負けることはないでしょう。道中は中団につけ、直線に向き他馬手応えを 確認しながら追い出す競馬で一気に突き抜けて１着でゴール。この馬の持ち味で ある息の長い末脚は間違いなく東京コース向きです。フジキセキと同じ馬主・ 調教師・騎手のコンビで、フジキセキが出走さえできなかったクラシック制覇に向け、 ここはいいレースを見せてくれるでしょう。

　対抗は、スイートゥンビターです。 調教で馬なりで好タイムをマークしたように、ここにきての状態の良さが目立ちます。 まだ馬体に幅はありませんが、現時点でも瞬発力は相当なものなので、ここでも通用 すると思います。掛かりそうなところもあるので、２番枠を引いたのもいい方に 向きそうです。

　あとは、チアズブライトリーです。 調教で併走馬に遅れたので大きくは評価しませんでしたが、動きからは調子落ちは 感じられません。サンデーサイレンス特有の馬体をしており、小さいながらも 追ってからの伸びは素晴らしいものがあります。乗れてる藤田騎手にも期待したいです。

　また、強めの調教で徐々に調子を上げてきたメジロドーベルの弟 メジロキルデア、 ペリエ騎手が騎乗で馬がその気にになりそうな プレジオを抑えたいと思います。

　　　　　◎ジャングルポケット
　　　　　○スイートゥンビター
　　　　　▲チアズブライトリー
　　　　　△メジロキルデア
　　　　　注プレジオ

■ レース結果
  2001年1回東京4日( 2月 4日) 11Ｒ  
  第35回 共同通信杯(ＧＩＩＩ) 
  サラ系３歳 1800ｍ 芝・左  
  (混)(特指) オープン 別定 
  本賞金： 4200、 1700、 1100、 630、 420万円 発走 15:35 
  天候：曇　 芝：良　 
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　着 予 枠 馬       　　馬名        性齢 重量      騎手   タイム   馬体重  人気
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   1 ◎ 6  8  　 ジャングルポケット 牡 3 56.0kg  角田晃一 1:47.9  474Kg  +8  1
   2 注 8 12 (外)プレジオ　　　　　 牡 3 55.0kg  ペリエ　 1:48.2  418Kg -14  3
   3 ○ 2  2 (外)スイートゥンビター 牡 3 55.0kg  後藤浩輝 1:48.4  478Kg -12  2
   4 　 7  9 [地]シングンオペラ　　 牡 3 55.0kg  張田京　 1:48.4  438Kg -12  9
   5 　 3  3 (市)ダンシングカラー　 牡 3 55.0kg  松永幹夫 1:48.5  486Kg  +2  8
   6 △ 5  5 (父)メジロキルデア　　 牡 3 55.0kg  吉田豊　 1:48.5  524Kg  -2 10
   7 　 8 11  　 カシマサキモリ　　 牡 3 55.0kg  田中勝春 1:48.7  524Kg  +4 12
   8 　 6  7 (外)エイシンスペンサー 牡 3 55.0kg  四位洋文 1:48.8  474Kg  -2  4
   9 ▲ 7 10  　 チアズブライトリー 牡 3 55.0kg  藤田伸二 1:48.8  450Kg +12  5
  10 　 4  4 (父)メイショウドウサン 牡 3 55.0kg  安田康彦 1:49.0  470Kg +12  6
  11 　 1  1  　 ゴッドオブチャンス 牡 3 55.0kg  柴田善臣 1:49.8  526Kg  -2  7
  12 　 5  6  　 カチケンザン　　　 牡 3 55.0kg  村田一誠 1:50.2  500Kg -14 11
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  ハロンタイム　 12.8 - 10.9 - 11.6 - 12.5 - 12.5 - 12.5 - 12.2 - 11.2 - 11.7  
  上り 　4F 47.6 - 3F 35.1 
  2コーナー　 (*6,7)(1,2)(4,8)(3,5,10,12)-(9,11)  
  3コーナー　 7(6,1,2)(4,12,8)(5,10)(3,11)9  
  4コーナー　 7(4,6,1,2,8)(5,12,11)(9,10)3  

  ＜払戻金・給付金＞ 
  単勝 08 140円 1番人気  枠連　  6- 8 550円 3番人気
  複勝 08 100円 1番人気  馬連　 08-12 610円 2番人気
  　　 12 170円 2番人気  ワイド 08-12 290円 2番人気
  　　 02 180円 3番人気  　　　 02-08 280円 1番人気
  　　       　  　　　  　　　 02-12 580円 6番人気

■ レース回顧

　１．４倍と断然の１番人気に応えてジャングルポケットが快勝。驚いたのは、その レースぶりで、坂下での絶好の手応え、追い出してからの反応の良さ、一気に加速できる瞬発力 とどれを取っても素晴らしいとしか言いようがありません。直線で横を向いてヨレた ことが不安とマスコミに取り立たされているようですが、逆にヨレたところに鳥肌が 立ったし、相当な素質を感じてしまうのは私だけでしょうか。このレースぶりを見ると アグネスタキオンと十分に勝負できる馬だと思います。クラシックが面白くなってきました。 では、回顧です。

　◎ジャングルポケット は、中団を進み、直線に向くと抜群の手応えを見せ、直線半ばで余裕を持って追い出す と一気に抜け出して１着でゴール。抜け出してから、顔を横に向けて少しヨレましたが、 そのヨレた姿にも素質の片鱗を見たような気がします。追い出してからの反応の素晴ら しさ、一気に突く抜ける切れ味といい、かなりの高評価を与えたい馬です。この時期に これほどインパクトにある勝ち方をする馬はなかなかいないと思います。馬体も暮れの たんぱ賞から更に成長した印象で、トモの張り、首さしはホレボレするほどです。この 一戦でこの馬に対する評価を更に上げたいと思います。東京の長い直線が合うタイプな ので、ダービーではいい競馬ができるのではないでしょうか。たんぱ賞で負けたアグネスタキオン もかなりの器ですが、この馬も現時点では引けを取らないと思います。この後は、ぶっ つけで皐月賞に進むということですが、どんな競馬を見せるか楽しみです。追いかけた い馬です。

　注プレジオ は、後方を進み、直線で馬群を割って伸びましたが、ジャングルポケットの影は踏めず に２着まで。マイナス１４キロでいかにも細くなった印象で心配しましたが、直線良く 伸びています。現時点では、後方から切れ味を生かす競馬の方がいいようです。もう少 しが大きくなって欲しいですが、こういうタイプの馬なのかもしれません。現時点では 、一線級とはかなりの力差があるので、どこまで差を縮められるか、今後の成長に 期待します。

　△メジロキルデアは、中団の後ろを進み、 直線に向きましたが、じりじりとした伸びしか見せずに６着敗退。今の時点では、重賞 では苦しそうですが、メジロドーベルの弟という血統から、今後大化けがあるかもし れません。馬の成長を止めないように大事にレースを使っていけば、重賞でも好勝負で きる馬になれる可能性はあると思います。

　▲チアズブライトリー は、後方を進み、直線でも全く伸びずに９着敗退。プラス１２キロと入れ込みが影響し たのかいつもの伸びが全く見られませんでした。サンデーサイレンス産駒特有の馬体 は、パドックでも非常に目立ち、相当な切れ味を秘めていそうです。今回は力を出せ ませんでしたが、調子が上がれば、重賞でも好勝負できる馬だと思います。

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