アーリントンC
2001/2/24 阪神競馬場 G3 芝1600m

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レース展望
ダンツフレーム ユノピエロ メイショウドウサン
マイネルジャパン エイシンスペンサー ミヤビリージェント
ロイヤルキャンサー

= 実力が違う! ダンツフレームで断然 =

 ダンツフレームが中1週で出走するのには驚きましたが、出てくる からには、この馬を中心に考えます。きさらぎ賞での競馬を見る限り、かなり の能力を持っています。このメンバーなら楽勝まで期待したいと思います。  2番手は横一戦ですが、前走逃げて勝ったユノピエロはどうでしょうか。 今週から阪神コースで前2週はCコースなので、逃げ・先行が有利になりそうです。 あとは、朝日杯3歳S4着が光るメジロライアン産駒のメイショウドウサン、 唯一の重賞馬マイネルジャパン、素質はあるが結果が出ない エイシンスペンサーあたりにチャンスがありそうです。

 【ミニデータ】
 ・エイシン軍団が2年連続優勝。エイシンスペンサーで3連覇なるか。
  (99年エイシンキャメロン、00年エイシンプレストン)
 ・外国産馬が6連勝中。今年はエイシンスペンサー、トシザボス、ユノピエロが出走。
 ・逃げ・先行馬が断線有利。過去10年で逃げ・先行馬が18頭連対。

2000年アーリントンC1着 エイシンプレストン2着 パープルエビス

調教診断

= ダンツフレーム絶好のデキ 2番手は混戦模様 =

ダンツフレーム
 栗DWで直線強めに追って、ラスト11.0秒と切れました。全体時計は遅いもの のラストの切れは抜群で調子はいいようです。中1週ですが、疲れどころか更に鋭さ が増した感じで元気一杯です。このデキなら期待に応えてくれるでしょう。
メイショウドウサン
 栗DWで強めに追って、最後までしっかり伸びました。タイムも上々でこの馬なり に好調をキープしています。朝日杯3歳Sのときと遜色ないデキと判断します。
エイシンスペンサー
 栗CWで一杯に追われて、かかるところも見せずにまずまずの動きを見せました。 前走はかかって力を出せませんでしたが、今のところ落ち着いているので、今回は どうでしょうか。馬体と柔らかい走りは相変わらずいいので、折り合いさえつけば 好勝負できそうです。

相馬眼予想

 土曜日の未明から雨が降りはじめるそうで馬場状態が気になりますが、 10〜20ミリ程度の雨なら大幅に悪化することもないでしょう。今週から 阪神でコースは最も外側のCコース。展望にも書きましたが、逃げ・先行馬が 有利なので、注意したいところです。逃げ粘りがあるのか、ポイントは ダンツフレームの武豊騎手の出方にかかっていると思います。

 逃げるのはデムーロ騎手のコウエイマーベラスで2番手はユノピエロの展開。 先行馬も多々いるので、スローになることはなさそうで平均以上のペースになる と思います。どんなペースでも能力断然のダンツフレームが有力とみましたが、 問題は2着です。馬場が少しでも悪くなれば、武豊騎手も安全策で早めに 先頭に立つので、逃げと2,3番手を行く馬は少し苦しくなりそう。好位につけ た馬が最後に差し脚を生かす姿が目に浮かびます。

 本命は、ダンツフレームです。 きさらぎ賞のレースぶりからかなりの能力を感じます。このメンバーなら、勝って もらわないと困ります。道中は4,5番手を進み、直線で余裕を持って追い出すと 一気に伸びて1着でゴール。興味があるのは、その勝ち方でここは楽に離して 勝ってもらいたいところです。インパクトのあるレースを期待します。

 対抗は、メイショウドウサンです。 共同通信杯は絞り切れずに10着と敗退しましたが、今回はきっちりと乗り込んで 仕上がりはいいようです。朝日3歳Sでは追い込んで4着したことから差し馬の 印象が強いですが、好位差しもできるので、今回はその戦法でくるはずです。 このメンバーなら2着は確保したいところです。

 あとは、トシザボスです。 前走ダ1400mの好タイム勝ちと一転して控える競馬で勝った ところを評価したいと思います。調教駆けするタイプでこの時期に好タイムを ガンガン出しているのも心強い限りです。初芝になりますが、走法からこなせる と思います。雨で馬場が悪化すれば、更にチャンスは広がりそうです。

 また、多少良化気配があり、スミヨン騎手で折り合いがつきそうな エイシンスペンサー、 コースロスのない内々の2番手を進むのは有利な ユノピエロ、 1600mを2勝している実績は侮れない ラガーサンライトを抑えたいと思います。

     ◎ダンツフレーム
     ○メイショウドウサン
     ▲トシザボス
     △エイシンスペンサー
     注ユノピエロ
     注ラガーサンライト

レース結果
  2001年1回阪神1日( 2月 24日) 11R  
  第10回 アーリントンカップ(GIII) 
  サラ系3歳 1600m 芝・右  
  (混)(特指) オープン 別定 
  本賞金: 4000、 1600、 1000、 600、 400万円 発走 15:45 
  天候:曇  芝:稍重  
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 着 予 枠 馬         馬名        性齢 重量      騎手   タイム   馬体重  人気
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   1 ◎ 8 13 (市)ダンツフレーム   牡 3 56.0kg  武豊   1:35.9  482Kg  -2  1
   2   5  7    キタサンチャンネル 牡 3 55.0kg  高橋亮  1:35.9  472Kg  -6  9
   3   5  8    リキアイタイカン  牡 3 55.0kg  武幸四郎 1:36.1  466Kg -14 12
   4 注 3  4 (外)ユノピエロ     牡 3 55.0kg  河内洋  1:36.3  460Kg  -6  4
   5 ○ 6  9 (父)メイショウドウサン 牡 3 55.0kg  安田康彦 1:36.4  468Kg  -2  2
   6 △ 7 11 (外)エイシンスペンサー 牡 3 55.0kg  スミヨン 1:36.4  470Kg  -4  3
   7   2  2 (父)シンボリスナイパー 牡 3 55.0kg  福永祐一 1:36.5  450Kg  -4  7
   8 注 1  1 (市)ラガーサンライト  牡 3 55.0kg  池添謙一 1:36.7  444Kg  -6  5
   9   3  3 (市)マイネルジャパン  牡 3 56.0kg  安藤勝己 1:36.7  492Kg  -1 11
  10   7 12 (市)コウエイマーベラス 牝 3 53.0kg  デムーロ 1:36.9  456Kg  -2 10
  11   4  5 (市)ミヤビリージェント 牡 3 55.0kg  藤田伸二 1:37.2  448Kg  -4  8
  12 ▲ 6 10 (外)トシザボス     牡 3 55.0kg  四位洋文 1:37.6  498Kg -12  6
  13   4  6 (父)タケイチイチホース 牝 3 53.0kg  佐藤哲三 1:37.7  452Kg  +2 13
  14   8 14 (抽)トウジンルノワール 牡 3 55.0kg  渡辺薫彦 1:38.0  432Kg  -2 14
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  ハロンタイム  12.8 - 11.6 - 12.0 - 12.2 - 12.0 - 11.5 - 11.8 - 12.0  
  上り  4F 47.3 - 3F 35.3 
  2コーナー  (*7,8)(4,12)(3,10)(1,11)(2,5,13)(9,14)6  
  3コーナー  7(8,12)(4,3)(1,10)11(2,13)(9,5,14)6  
  4コーナー  (*7,8,12)(4,1,3)(10,13)(2,11,14)(9,5,6)  

  <払戻金> 
  単勝 13   120円  1番人気  枠連   5- 8  1,390円  5番人気
  複勝 13   110円  1番人気  馬連  07-13  1,900円  8番人気
     07   610円  9番人気  ワイド 07-13    940円  8番人気
     08 1,050円 13番人気      08-13  1,840円 21番人気
                          07-08 10,740円 68番人気

レース回顧

 断然人気のダンツフレームが逃げたキタサンチャンネルをぎりぎり捕えて見事に重賞制覇。 本当にヒヤヒヤさせられたが、スローペースで大外を回ったコースロスを考えれ ば、この差だけで評価は下げれません。むしろ、ぎりぎりにでも勝ったことを評価し たいと思います。アグネスタキオン、ジャングルポケット、アグネスゴールド、 そしてダンツフレームと今年のクラシックはいいメンバーが揃いそうです。 では、回顧です。

 ◎ダンツフレーム は、後方を進み、3コーナーからスパートすると直線で凄い伸びを見せ、ハナ差 かわして1着でゴール。直線で手応えが悪く見えましたが、それでも差してく るあたり、タダモノではありません。スローな流れとやや重の馬場で前残りの 苦しい競馬だっただけにハナ差でも勝てたことを評価したいと思います。 パドックでは落ち着いて周回し、馬体も少し締まってきた印象でいい感じに見え ました。完全に仕上げ切っていないので、まだ上積みが期待できると思います。 次走は皐月賞で相手は格段に強くなりますが、この馬も十分に勝負になると思い ます。好位からの競馬もできるので、展開の利が見込めるかもしれません。

 キタサンチャンネル は、ゆったりとしたペースで逃げ、直線に向いて後続を突き放したが、最後は 差されて惜しい2着。展開が向いた感じもありますが、直線での伸びは見どころ がありました。ダートで2勝していますが、芝でも問題ないようです。きりりとした 馬体からも芝でもやれそうです。今回の2着で能力があることを証明しましたが、 まだ馬が若いので今後の成長に期待したいところです。

 ○メイショウドウサン は、後方2,3番手を進み、直線大外を追い込みも5着まで。4コーナーの終わ りで外に斜行したロスが大きく追い込み切れませんでした。馬体の完成度は高い ので、まだまだ活躍できると思いますが、一線級とはどうでしょうか。ペースが 早い方が折り合いがつき末脚が生かせそうなので、次走はペースを重視して狙い たいと思います。

 △エイシンスペンサー は、中団を進み、直線に向いて追い出しましたが伸びがイマイチで6着敗退。 道中で口を割っていたように折り合いがつかなかったのが全てでしょう。調教で は折り合いがついていただけに非常に難しい馬という印象です。陣営が次に どんなレースを使ってくるか、調教でどんな工夫をしてくるか注目したいと 思います。


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