中山記念
2001/2/25　中山競馬場　G2　芝1800m

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■ レース展望
■ ダイタクリーヴァ ■ ジョウテンブレーヴ ■ アドマイヤカイザー
■ アメリカンボス ■ ダイワテキサス ■ エイシンプレストン
■ メイショウオウドウ ■ ダイワカーリアン ■ エーピーグリード

＝　今年はこの馬が無敗で進む！　ダイタクリーヴァに注目　＝

　次走の狙い馬に登録したダイタクリーヴァが登場。金杯以来になりますが、スプリングＳ を楽勝した舞台で好勝負必死でしょう。調子落ちさえなければ、当然本命で狙います。 あとは久々でも距離１８００ｍが合いそうなジョウテンブレーブと久々でも仕上がりさえ 良ければ力負けしないアドマイヤカイザーが気になります。特にジョウテンブレーヴは、 ペリエ騎手することになりそうなので、人気でも注意が必要でしょう。また、ＡＪＣＣ杯を勝って 調子に乗る昨年２着のアメリカンボス、８歳でも昨年優勝したダイワテキサス、 芝ならまだ見限れないエイシンプレストンあたりも気になるところです。

　【ミニデータ】
・ダイワテキサスが２年連続連対中。（９９年２着蛯名騎手、００年１着後藤騎手）
・過去１０年で前走４着以内が１８頭連対。
　残る２頭は、シスタートウショウとジェニュインでともにＧ１馬。前走重賞。

２０００年中山記念１着　ダイワテキサス２着　ダイワテキサス

■ 調教診断

＝　太め？それとも貫禄ついたか？　ダイタクリーヴァふっくら見えても動き良好　＝

■ ダイタクリーヴァ
　栗ＣＷで一杯に追われ、ラスト鋭く伸びて併走馬を１．６秒ぶっちきりました。 全体的に馬体がふっくらと見え馬が変わったような印象を受けましたが、動きは いいので問題ないと思います。貫禄がついたというのでしょうか、これだけ一気 に変わるのも珍しいことです。どんな結果になるか、非常に興味があります。
■ アメリカンボス
　南Ｗで直線強めに追われ、実にシャープな伸びを見せました。ＡＪＣＣ杯の ときよりも更に調子を上げています。馬体がスッキリして動きに切れが出てきた のが好印象です。このデキなら、力を出し切れるでしょう。
■ ジョウテンブレーヴ
　南Ｗで馬なりで最後まで軽快な脚捌きできっちり伸びました。久々の出走に なりますが、馬体は太め感もなく、きっちり仕上がっています。鞍上がペリエ騎手 だけに最低でも抑えは必要でしょう。
■ エイシンプレストン
　栗ＣＷで馬なりで好タイムを出し、ラストも１１．７秒と伸びました。調教で は毎回動いていますが、最近が結果が伴っているだけにどうでしょう。以前より 力強さがなくなっている感じもしますが、評価が難しいところです。

■ 相馬眼予想

　まず中山の馬場状態ですが、土曜日は小雨が降っていたので、良馬場でも 多少湿り気があり、タイムが掛かっていました。芝の状態はそれほど良くは なく、少し力がいる馬場になっているようです。日曜日は、雨が降りそうに ないので、馬場は回復しそうですが、そんなに早いタイムの決着にはならな そうです。こんな馬場状態では、パワーがある馬を重視したいところです。

　次に展開ですが、逃げ馬はダイワカーリアンとエーピーグリードの２頭。 両馬とも逃げて好成績を残していることから逃げたいところですが、 エーピーグリード陣営が金杯の教訓を生かして、少し無理をしてでもハナに 行くのではないかと思います。そうなれば、当然ダイワーリアンもついて行 くでしょうから、ペースは早くなりそうです。力のいる馬場でハイペースと なれば、最後は底力勝負になると思います。ダイタクリーヴァとアメリカン ボスにとっては願ってもない展開でしょう。また、好位・中団グループが早 めに仕掛けて前崩れになる可能性もあるので、後方一気の馬にも注意したい ところです。

　本命は、ダイタクリーヴァです。 調教で馬体がふっくらと見えましたが、動きはいいので力は出し切れると 思います。昨年のスプリングＳ（中山１８００ｍ）を勝った際も力のいる馬 場状態だったので、パワーアップした今年は更に切れる脚を見せてくれるで しょう。道中は中団を進み、４コーナーで外に出すと直線で一気に伸びて １着でゴール。ペースが早くなって底力勝負になるのは有利で、大きな不利 さえなければ、好勝負は間違いないでしょう。今年は無敗で突き進んで欲しい馬です。

　対抗は、アメリカンボスです。 只今絶好調と言わんばかりの動きを見せ、スッキリ絞れた馬体からも調子が いいのが分かります。１８００ｍは適距離で、荒れ馬場も苦にしないタイプ なので、ここは素直に２番手に評価します。阪急杯出走のダイタクヤマトで はなく、この馬に騎乗を決めた江田照騎手も相当に気合が入っているはずです。

　あとは、ジョウテンブレーヴです。 京阪杯を勝って以来、久々の出走になりますが、きっちり仕上がっているので 力を出せそうです。５６キロで出走できるのも有利で対抗まで考えましたが、 前々の競馬になりそうでペースを考慮して３番手評価としました。ペリエ騎手 が騎乗するので、ペースを判断して中団に抑えることも考えられますが、久々 だと掛かり気味に行くところがあるので、前々の競馬になると判断しました。

　また、久々も動きまずまずで持ち前の末脚を繰り出せそうな アドマイヤカイザー、 内々で流れに乗れれば鋭い末脚を発揮できそうな センターフレッシュを抑えたいと思います。

　　　　　◎ダイタクリーヴァ
　　　　　○アメリカンボス
　　　　　▲ジョウテンブレーヴ
　　　　　△アドマイヤカイザー
　　　　　注センターフレッシュ

■ レース結果
  2001年2回中山2日( 2月 25日) 11Ｒ  
  第75回 中山記念(ＧＩＩ) 
  サラ系４歳以上 1800ｍ 芝・右  
  (混)[指] オープン 別定 
  本賞金： 6400、 2600、 1600、 960、 640万円 発走 15:35 
  天候：晴　 芝：良　 
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　着 予 枠 馬       　　馬名        性齢 重量      騎手   タイム   馬体重  人気
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   1 ○ 2  2 (外)アメリカンボス　　 牡 6 58.0kg  江田照男 1:47.7  488Kg  +2  2
   2 ▲ 5  7 (抽)ジョウテンブレーヴ 牡 4 56.0kg  ペリエ　 1:47.9  488Kg  +4  3
   3 ◎ 7 10 (父)ダイタクリーヴァ　 牡 4 58.0kg  松永幹夫 1:48.7  504Kg  +6  1
   4 　 4  4  　 メイショウオウドウ 牡 6 57.0kg  飯田祐史 1:48.7  474Kg  +6  8
   5 　 6  9 (外)エイシンプレストン 牡 4 56.0kg  福永祐一 1:48.8  468Kg  +2  6
   6 注 1  1  　 センターフレッシュ 牡 6 57.0kg  大西直宏 1:49.0  456Kg  -6  9
   7 △ 3  3 (外)アドマイヤカイザー 牡 5 57.0kg  武豊　　 1:49.0  458Kg  +6  4
   8 　 5  6  　 ダイワテキサス　　 牡 8 59.0kg  蛯名正義 1:49.4  488Kg   0  5
   9 　 4  5  　 エーピーグリード　 牡 6 57.0kg  吉田豊　 1:49.5  500Kg  -4 10
  10 　 6  8 (外)ダイワカーリアン　 牡 8 58.0kg  北村宏司 1:50.7  524Kg  +4  7
  11 　 8 12  　 フューチャサンデー 牝 4 54.0kg  郷原洋司 1:50.9  438Kg  -4 13
  12 　 7 11  　 ユーワミラージュ　 牡 8 57.0kg  武藤善則 1:51.3  504Kg  +2 12
  13 　 8 13  　 リワードフォコン　 牡 4 56.0kg  田中勝春 1:51.6  478Kg  -4 11
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  ハロンタイム　 12.8 - 11.6 - 11.6 - 11.3 - 11.2 - 12.0 - 12.4 - 12.2 - 12.6  
  上り 　4F 49.2 - 3F 37.2 
  1コーナー　 (*5,8)(7,13)-(2,11)9(6,10)-(1,12)4-3  
  2コーナー　 (*5,8)7,13-2,11(6,9)10(1,12)-4,3  
  3コーナー　 (*5,8)7,13-2,10-(6,9)(1,11)(4,12)3  
  4コーナー　 5(7,8)2,10-(13,9)6,1(4,3)(11,12)  

  ＜払戻金・給付金＞ 
  単勝 02 580円 2番人気  枠連　  2- 5 1,270円 6番人気
  複勝 02 140円 2番人気  馬連　 02-07 1,800円 7番人気
  　　 07 150円 3番人気  ワイド 02-07   450円 4番人気
  　　 10 100円 1番人気  　　　 02-10   210円 1番人気
  　　       　  　　　  　　　 07-10   230円 2番人気

■ レース回顧

　アメリカンボスが優勝し、昨年２着の雪辱を果しました。徐々に力をつけ、 ついにＧ２を連勝するところまできました。残すはＧ１制覇ですが、目標の 宝塚記念で頑張ってもらいましょう。江田照騎手もダイタクヤマトの騎乗を 断ってアメリカンボスに騎乗しただけにほっとしていると思います。 期待したダイタクリーヴァは、直線全く伸びずに３着敗退。重め残りだった のか、荒れ馬場を苦にしたのか、敗因を考えていましたが、結局、左前脚の 骨折が判明しました。レース中に骨折した可能性が高いというです。期待し ていた馬なので非常に残念ですが、大事に至らなくて本当に良かったです。 復帰を楽しみに待ちたいと思います。では、回顧です。

　○アメリカンボス は、５番手を進み、４コーナーで先団に取りつくと直線で鋭く伸びて１着で ゴール。直線での伸びは素晴らしく、ハイペースで先行してこれだけの脚を 使えた点を評価します。ラスト３Ｆのタイムは遅いですが、他馬をちぎった ところから減点する材料にはならないと思います。調教でも非常にいい動き を見せていたように、今はよほど調子がいいのでしょう。このデキをキープ していれば、次走も期待できそうです。春の目標は宝塚記念ということです が、今の充実ぶりなら十分好勝負できると思います。

　▲ジョウテンブレーヴ は、３番手を進み、直線で追い出すと鋭く伸びましたが、アメリカンボスと の競り合いに負けて２着まで。久々を感じさせない走りを見せましたが、 相手が絶好調だったので仕方がないところでしょうか。古馬になって馬体が しっかりしてきた印象でだいぶ良くなってきました。元々叩かれながら調子 を上げるタイプなので、次走はもっと鋭い脚を期待していいでしょう。

　◎ダイタクリーヴァ は、スタートひと息で後方からの競馬。４コーナーで５番手まで追い上げて 直線に向きましたが、いつもの伸びが見られずに３着敗退。勝ったアメリカ ンボスに１．０秒と離されたことから、かなり悲観される内容でしたが、後 になって左前脚の骨折が判明しました。レース中に骨折した可 能性が高いということです。パドックでは、全体的に少し太くに見えました が、結局、走れないデキではないと判断しました。輸送してプラス６キロな ら太めと判断できなくもないですが、こういう場合は調教の動きの方を重視 するようにしています。復帰は早くてマイルＣＳということなので、ゆっく り待ちたいと思います。なんとかＧ１を取らせたいし、能力的にもＧ１を取 れる馬だと思っています。

　△アドマイヤカイザー は、離れた最後方を進み、末脚勝負に賭けましたが、直線でも伸びきれずに ７着敗退。最後方からの競馬が作戦なのか、行きっぷりが悪かったのか分か りませんが、いつもの切れ味を出せなかったのは荒れ馬場のせいでしょう。 元々太る体質ではありませんが、久々でも太め感なく、トモの張りも十分に あったので仕上がりは良かったと思います。やはりパンパンの良馬場がベス トなので、次走は馬場を選んでの出走になりそうです。馬場と展開を考慮し て狙いたい馬です。

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