フィリーズレビュー
2001/3/11　阪神競馬場　G2　芝1400m

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■ レース展望
■ ニシノマイヒメ ■ シェリルウーマン ■ ハッピーバス
■ フィールドサンデー ■ リキセレナード ■ オイスターチケット

＝　ニシノフラワーの妹　ニシノヤマヒメ出走できれば狙い目十分　＝

　今年からフィリーズレビューにレース名が変更なりましたが、桜花賞トライアル という位置付けは同じでここで３着以内に入れば、桜花賞の優先出走権が与えられます。 １勝馬はここで３着以内に入らないと桜花賞に出走することは難しくなるため、 全力投球してきます。データ的には１勝馬は狙いづらいですが、今年は魅力的な馬が ２頭いるので、敢えて狙ってみたいと思っています。その１勝馬とは、 ニシノフラワーの妹ニシノマイヒメとメジロライアン産駒のシェリルウーマンの２頭です。 まずニシノマイヒメですが、２戦目の新馬戦で１．４秒差をつける勝ちっぷりが気に入り ました。牝馬のクラシック戦線では、後続を離して勝つということが重要なことは、 過去の馬たちが証明しています。まだ、少し馬体はピリッとしないところはありますが、 間違いなく能力は高いので、調子落ちがなければ、狙っておもしろいと思います。 次にシェリルウーマンですが、こちらも新馬戦で後続に１．３秒差をつけて勝ち、何より ラスト３Ｆ３４．８秒を出したあたり、タダモノではありません。２戦目、３戦目と 勝ち切れないレースが続いていますが、悲観する内容でもなく、評価を落とす必要はないでしょう。 馬体も目立つ馬でこれだけの脚を使える馬ですから、当然陣営もクラシックを狙っており、ここは全力 投球してきそうです。 あとは、クイーンＣで内からしぶとく伸びて２着したハッピーバス、 前走イレ込んで伸び切れなかったフィールドサンデー 、後方からの競馬で 復調気配を見せたリキセレナード、久々も１４００ｍならスピードは侮れない オイスターチケットあたりが気になります。

　【ミニデータ】
　・過去１０年で１番人気８連対、２番人気２連対。１番人気を信頼。
　・前走大敗馬の連対なし。過去１０年で１２頭が前走１着、残る８頭も５着以内。

２０００年４歳牝馬特別１着　サイコーキララ２着　シルクプリマドンナ

■ 調教診断

＝　今年も４歳牝馬は山内厩舎？　フィールドサンデー充実著しい　＝

■ フィールドサンデー
　栗坂で一杯に追われて、最後まで鋭く伸びました。追ってからの反応も良く、 前走より更に良化した印象です。馬体もふっくらして見え、いい感じに仕上が っています。このデキなら狙わないわけにはいかないでしょう。
■ ハッピーバス
　南Ｗで馬なりで古馬タイキチェイサーと併入しました。直線に向いての手応 えも良く、また脚捌きも軽やかでいかにも調子が良さそうです。力を出せる デキと思っていいでしょう。

■ 相馬眼予想

　週初めに本命にしようと考えていたニシノマイヒメが見事に抽選をくぐり 抜け出走してきました。調教の動きもまずまずでいい感じに仕上がっていま すが、まだ馬体に幼さが残り、いまひとつ訴えるものが感じられないので、 ２番手評価としました。この時期の牝馬のレースは現時点での完成度と 調子を重視するという基本スタンスで勝負することにします。

　本命は、フィールドサンデーです。 調教の動き、馬体の張りから只今絶好調です。前走はデムーロ騎手の聞き間違えで 後方からの競馬になり、持ち味を出せませんでしたが、今回はそんなことはない でしょう。道中は４，５番手を進み、４コーナーで先団に取りつくと直線で 相手を競り落として１着でゴール。１番枠を引き、コースロスなく進めるのも 有利で今回は好勝負できそうです。母はエリザベス女王杯２着、その後函館記念 を勝ったブライトサンデーで血統的にも魅力があります。

　対抗は、ニシノマイヒメです。 ２戦１勝で芝コースの経験もなく、いかにも狙いづらい感じはありますが、 前走のぶっちぎり勝ちを評価したいと思います。柔らかみのある走りから、 かなりの素質を感じるし、ニシノフラワーの妹というのもうなづけます。 まだ馬体はピリッとしないところがあるので、２番手評価にしましたが、 現時点でもこのメンバーならかなりやれると思います。

　あとは、ハッピーバスです。 クイーンＣで先行馬総崩れの中、ただ１頭粘って２着しました。今回も 好調子をキープしており、力は出せそうです。堅実な走りは買えますが、 現時点では切れる脚がないので、３番手評価としました。

　また、久々でも仕上がり良好でスピードは見劣らない オイスターチケット、 前走復調気配を見せ、距離は今回の１４００ｍが向きそうな リキセレナードを抑えたいと思います。

　　　　　◎フィールドサンデー
　　　　　○ニシノマイヒメ
　　　　　▲ハッピーバス
　　　　　△オイスターチケット
　　　　　注リキセレナード

■ レース結果
  2001年1回阪神6日( 3月 11日) 11Ｒ  
  第35回 報知杯フィリーズレビュー(ＧＩＩ) 
  サラ系３歳 1400ｍ 芝・右  
  牝(指) オープン 定量 
  本賞金： 5200、 2100、 1300、 780、 520万円 発走 15:45 
  天候：晴　 芝：良　 
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　着 予 枠 馬       　　馬名        性齢 重量      騎手   タイム   馬体重  人気
 ------------------------------------------------------------------------------
   1 　 5  9  　 ローズバド　　　　 牝 3 54.0kg  小牧太　 1:21.7  416Kg  -2  6
   2 ▲ 8 15  　 ハッピーパス　　　 牝 3 54.0kg  岡部幸雄 1:21.9  444Kg  -4  1
   3 　 8 14 (市)テンザンデザート　 牝 3 54.0kg  小池隆生 1:22.3  444Kg  +2  5
   4 注 2  3 (市)リキセレナード　　 牝 3 54.0kg  福永祐一 1:22.4  448Kg  +8  4
   5 　 2  2  　 マチカネカッサイ　 牝 3 54.0kg  河内洋　 1:22.9  444Kg  +8 12
   6 ◎ 1  1 (市)フィールドサンデー 牝 3 54.0kg  藤田伸二 1:23.0  470Kg  +2  2
   7 　 3  4  　 マイニングレディ　 牝 3 54.0kg  熊沢重文 1:23.2  466Kg  +2 11
   8 ○ 7 12  　 ニシノマイヒメ　　 牝 3 54.0kg  武幸四郎 1:23.2  460Kg  -4  3
   9 　 4  6 (父)マックスマリ　　　 牝 3 54.0kg  渡辺薫彦 1:23.3  396Kg   0 14
  10 　 6 11  　 カシノハミング　　 牝 3 54.0kg  須貝尚介 1:23.3  434Kg  +4  7
  11 　 4  7  　 マルタカリボン　　 牝 3 54.0kg  幸英明　 1:23.4  448Kg  -2 13
  12 　 3  5 (父)ビッグシンガー　　 牝 3 54.0kg  村本善之 1:24.0  458Kg   0 10
  13 　 7 13 (父)タシロスプリング　 牝 3 54.0kg  池添謙一 1:25.7  480Kg   0  8
  14 △ 6 10 (父)オイスターチケット 牝 3 54.0kg  四位洋文 1:25.8  460Kg +16  9
  取消  5  8  　 ジョーアラモード　 牝 3 54.0kg  太宰啓介
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  ハロンタイム　 12.1 - 10.6 - 10.9 - 11.3 - 12.3 - 12.3 - 12.2  
  上り 　4F 48.1 - 3F 36.8 
  3コーナー　 14(10,11)-(5,13)(4,15)(3,7)12(6,1)-(2,9)  
  4コーナー　 14(10,11)(5,13,15)(4,3)(1,12)(6,7)9,2  

  ＜払戻金＞ 
  単勝 09 1,550円 6番人気  枠連　  5- 8 1,670円  8番人気
  複勝 09   330円 7番人気  馬連　 09-15 1,740円  7番人気
  　　 15   120円 1番人気  ワイド 09-15   690円  7番人気
  　　 14   240円 4番人気  　　　 09-14 2,010円 27番人気
  　　         　  　　　  　　　 14-15   600円  4番人気

■ レース回顧

　ロゼカラーの娘ローズバドが最後方からの追い込みを決め、クラシック に名乗りを上げました。それにしてもすごい末脚で母の切れ味を存分に受 継いでいるようです。快心の騎乗で勝利に導いた小牧太騎手の派手なガッツポーズも非常に 印象的でした。桜花賞もこのコンビで出走することが既に決まったようです。 ２着はシンコウラブリイの弟ハッピーバスが入り、馬連１７倍の中穴決着。 またしてもサンデーサイレンス産駒の１，２着でトライアル レースは本当に独占状態です。まだトライアルは続くので、サンデーサイレンス 産駒には十分に注意したいところです。では、回顧です。

　ローズバド は、道中は最後方で脚を溜め、直線に向くと大外を一気に伸びて１着でゴール。 ハイペースではまった感じはありますが、直線での切れ味は素晴らしいもので した。まだ馬体は小さく細身に映りますが、いかにもサンデーサイレンス産駒 らしい馬です。現時点でこの切れ味ですから、もっと馬体がパンとすれば、末 恐ろしい馬になるかもしれません。次走は桜花賞になりますが、今回のように ハイペースで前が止まるようならチャンスはあるでしょう。ただし、現時点で は、テイエムオーシャン、ダイワルージュと比較すると完成度とスケールで見 劣る感じがします。

　ハッピーパス は、中団を進み、直線で外から差してきましたが、伸び脚ひと息で２着まで。 完璧な競馬をしても勝ち切れないのは、切れる脚がないからでしょう。岡部騎手 はそれを意識して中団からの競馬をしましたが、それでもこの程度の切れ味だった ことは覚えておく必要がありそうです。馬体はまだ若いところが多分に残っているので、 まだ成長しそうですが、現時点での切れ味では、今後のＧ１戦線は苦しいかも しれません。次走は桜花賞になりますが、岡部騎手がどういう作戦でこの馬の 弱点を補って長所を引き出すか、そのあたりも見どころになりそうです。

　フィールドサンデー は、スタートが合わずに出遅れて後方からの競馬。道中徐々に進出し、直線 入り口では中団まで追い上げましたが、その後の伸び脚はひと息で６着敗退。 ゲートが開くタイミングが１秒くらいズレたのが、藤田騎手にとっては誤算 でしょう。なぜズレたかは分かりませんが、出遅れて道中で脚を使っては、この 着順も仕方がないでしょう。が全てです。パドックでは馬体をふっくら見せ、調子が良さそうだっただけ に非常に残念な結果です。桜花賞には出走できるか分かりませんが、好調子 をキープできれば、好走するだけに力はあると思います。

　ニシノマイヒメ は、後方を進み、直線に向いても鋭い伸び脚は見られずに８着敗退。芝での スピードに戸惑った感じで道中追走するのが精一杯でした。もっと走れると 期待しましたが、まだ能力が備わっていなかったようです。次走は自己条件 でのレースになりそうです。

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