クリスタルカップ
2001/3/11 中山競馬場 G3 芝1200m

| Home | 展望 | 調教 | 予想 | 結果 | 回顧 | 2001年結果 |


レース展望
マチカネイサリビ レスレクシオン ケイアイシャイアン
エイシンモントーク ナリタオンザターフ メイショウドウサン

= キャリアと実績重視 マチカネイサリビが中心 =

 登録馬が多く絞り切れませんが、今回と同じ中山1200mのきんせんか賞を 勝ったマチカネイサリビがキャリア&実績的に好勝負できそうです。京王杯3歳S でテイエムサウスポーと0.2秒差3着と差のない競馬をしており、力のあるとこ ろを見せています。馬体重は変わりませんが、だいぶ馬体がしっかりしてきた印象 でここにきて充実してきています。調教でいい動きを見せれば、迷わず狙いたいと 思います。あとは京都、小倉で連勝してきたレスレクシオンとダートで2連勝中の ケイアイシャイアンが気になるところです。特にケイアイシャイアンは、今の荒れ た馬場なら、芝でも問題ないでしょう。むしろ向きそうです。

 【ミニデータ】
 ・外国産馬が断然。過去10年で7頭が優勝し、現在5連勝中。
 ・1勝馬の連対なし。2勝馬でも1200mの連対実績がないと厳しい。

2000年クリスタルC1着 スイートオーキッド2着 キンシストーン

調教診断

= 人気はなくてもデキは1番 マチカネイサリビ絶好のデキ =

マチカネイサリビ
 南Wで馬なりで3頭併せの中、抜群の手応えで1馬身先着しました。馬体の 張りも良く、非常にいい状態に映ります。人気はないようですが、今のデキ なら好勝負必死でしょう。
ケイアイシャイアン
 美坂を馬なりでラスト12.1秒の切れ味を見せました。豪快な脚捌きで 登坂する姿は迫力がありました。パワー型なので、今の荒れ馬場は合いそう です。
シンボリスナイパー
 南Wで一杯に追われて、最後までしっかりと伸びました。併せた馬に先着 し、デキは確実にアップしています。馬体もきっちり仕上がっているので、 いい状態で出走できそうです。

相馬眼予想

 まず中山の馬場状態ですが、土曜日の競馬を見る限り、思っていたほど荒れて いない感じがしました。どうも弥生賞の不良馬場の印象が強く残っていたようで す。馬場は荒れてはいますが、スピードのある馬がスピードを生かせない馬場で はないと思います。また直線でも外から差してきた馬の伸び脚が目立っています。 そのあたりを意識して、少し週中の意識を変えて予想することにします。

 調教診断で挙げた3頭は、みな調子が良さそうですが、全て3番手以下に回し ます。特にケイアイシャイアンは、本命にするか悩んだほどですが、レースに行 っての切れ味がどうしてもイメージできないので、評価を下げました。 マチカネイサリビも前走でもっと差を広げられそうで広げられないあたり、重賞 では少し厳しい感じもするので、これも評価を下げました。今回はあえて自分の イメージに頼った予想にこだわってみます。

 本命は、レスレクシオンです。 前走ハイペースで逃げて最後まで粘り切ったレースぶりから、かなりの潜在的な スピードを感じます。牝馬ですが、馬体もしっかりしており、今の時期なら牡馬 に見劣りすることもないでしょう。坂路を駆け上がるときの豪快な脚捌きは、 非常に印象的でこの馬の奥の深さを感じます。道中は3,4番手に控えて、持ち 前のスピードで4コーナーで先頭に立つとそのまま押し切って1着でゴール。 芝、ダートを問わないスピードは、今の中山での好走条件に合致しています。

 対抗は、エイシンモントークです。 レスレクシオンには、2走前に敗れていますが、次走で差す競馬で勝つあたり、 かなりの素質を感じます。回転の速いピッチ走法で坂路を駆け上がる姿は、 印象的で今の中山の馬場に向きそうです。現時点での完成度が高いので、人気 はないですが、好勝負できると思います。

 あとは、マチカネイサリビです。 調教で抑えきれないほどの気合を見せ、馬体の張りも良く、調子は非常にいい ようです。重賞では苦しい感じがするので、評価を下げましたが、今のデキの 良さを考慮して3番手評価としておきます。

 また、パワー型末脚に魅力があるケイアイシャイアン、 仕上がり良好で今度は流れに乗れそうな シンボリスナイパーを抑えたいと思います。

     ◎レスレクシオン
     ○エイシンモントーク
     ▲マチカネイサリビ
     △ケイアイシャイアン
     注シンボリスナイパー

レース結果
  2001年2回中山6日( 3月 11日) 11R  
  第15回 夕刊フジ賞クリスタルカップ(GIII) 
  サラ系3歳 1200m 芝・右 外  
  (混)(指) オープン 別定 
  本賞金: 4000、 1600、 1000、 600、 400万円 発走 15:35 
  天候:晴  芝:良  
 ------------------------------------------------------------------------------
 着 予 枠 馬         馬名        性齢 重量      騎手   タイム   馬体重  人気
 ------------------------------------------------------------------------------
   1   8 15 (父)カチドキリュウ   牡 3 55.0kg  後藤浩輝 1:10.3  458Kg  -6 13
   2 注 7 12 (父)シンボリスナイパー 牡 3 55.0kg  勝浦正樹 1:10.4  458Kg  +8  9
   3   6 11 (外)グラスエイコウオー 牡 3 55.0kg  村田一誠 1:10.5  474Kg  +2  5
   4   8 14    マイネルレガリア  牡 3 55.0kg  宗像徹  1:10.5  466Kg   0 15
   5   4  6 (外)スティーマー    牡 3 55.0kg  郷原洋司 1:10.7  476Kg   0  7
   6 ▲ 3  5 (外)マチカネイサリビ  牡 3 55.0kg  北村宏司 1:10.9  446Kg   0  4
   7   5  9 (父)メイショウドウサン 牡 3 55.0kg  安田康彦 1:10.9  456Kg -12  2
   8   7 13 (地)リトルソルジャー  牝 3 53.0kg  柴田善臣 1:11.1  438Kg  +4 10
   9   1  1    ナリタオンザターフ 牡 3 55.0kg  蛯名正義 1:11.4  492Kg  +6  6
  10 ○ 3  4 (外)エイシンモントーク 牡 3 55.0kg  吉田豊  1:11.4  454Kg  -4  8
  11 ◎ 4  7 (外)レスレクシオン   牝 3 53.0kg  松永幹夫 1:11.5  450Kg -12  3
  12 △ 5  8 (外)ケイアイシャイアン 牡 3 55.0kg  横山典弘 1:11.6  534Kg  +4  1
  13   6 10 (市)カシノマイト    牡 3 55.0kg  木幡初広 1:11.7  442Kg  -6 12
  14   2  3 [地]ハシルカリスマ   牡 3 55.0kg  石崎隆之 1:12.6  470Kg  -4 14
  15   2  2 (市)コウエイマーベラス 牝 3 53.0kg  田中勝春 1:13.0  446Kg -10 11
 ------------------------------------------------------------------------------
  ハロンタイム  12.0 - 10.5 - 11.0 - 11.7 - 12.4 - 12.7  
  上り  4F 47.8 - 3F 36.8 
  3コーナー  (*2,11,13)-(10,8,9)(6,7,14)(4,12,15)(1,5)-3  
  4コーナー  (2,*11,13)-(6,10,8,9)(4,5,14,15)(1,12)7=3  

  <払戻金> 
  単勝 15 9,110円 13番人気  枠連   7- 8 13,530円 28番人気
  複勝 15 2,640円 14番人気  馬連  12-15 72,150円 78番人気
     12   470円  5番人気  ワイド 12-15 14,950円 85番人気
     11   480円  6番人気      11-15 14,680円 83番人気
                          11-12  2,650円 36番人気

レース回顧

 13番人気のカチドキリュウが直線一気で勝ち、2着には9番人気のシンボリ スナイパーが入り、馬連720倍の大波乱。外国産馬が5連勝中でしたが、外国 産馬にこだわった人たちをあざ笑うかのように内国産馬2頭で決着しました。 終ったあとにこんなことを言ってもなんですが、オープン実績があったのは、 カチドキリュウ(シクラメンS1着)、シンボリスナイパー(クロッカスS2着)、 リトルソルジャー(クロッカスS1着)の3頭でした。2月のクイーンCでも 唯一の重賞連対馬サクセスストレイン(11番人気)が優勝したことからも、 断然の実績馬がいないレースでは、実績というのは非常に大事であることを痛感 しました。G1馬の弟が好走するのも今年のトレンドですが、このこともしかと 記憶して今後に役立てていこうと思います。また、前日の中山牝馬Sで外枠 の馬ばかりが上位にきていたのは、分かっていましたが、さすがに休み明けの カチドキリュウは狙えませんでした。こういう小さなことにこだわって予想する のも大きなことをつかむためには必要なことなのだと改めて考えさせられました。 では、回顧です。

 カチドキリュウ は、後方を進み、直線大外を一気に伸びて1着でゴール。スタート後の3Fが 33.5秒とこの馬場にしてはかなり早かったので、展開がはまった感じは ありますが、それにしても素晴らしい差し脚でした。後藤騎手も1度騎乗した ときにこの馬の差し脚を見抜いていたので、前走のシクラメンSで安藤勝騎手 が後方一気で勝ったときに悔しい思いをしたそうです。そのため、今回は他の 騎乗馬を断ってまでこの馬に騎乗したということらしいです。この勝利で NHKマイルを目指すことになりそうですが、まだ信用できないというのが 正直なところです。もう少し様子を見たい馬。

 注シンボリスナイパー は、後方を進み、直線で追い出すと鋭く伸びて2着を確保。プラス8キロで したが重め感もなく、仕上がりは良く見えました。父がサクラバクシンオー なので短距離でと思われますが、折り合えるタイプなので距離が伸びても問題 ないと思います。好走しても人気にならないタイプなので今後もおいしい 配当を演出してくれるでしょう。

 ▲マチカネイサリビ は、出遅れた時点で勝負あった印象で6着敗退。出遅れ癖が解消しないと重賞 では苦しいかもしれません。それでも、堅実な差し脚があるので、オープン 特別なら十分に勝負になる馬です。

 ◎レスレクシオン は、3コーナーで行きっぷりが悪くなり、4コーナーでは後方といいところ なく11着敗退。道中つまずいたのが全てと松永幹騎手がコメントしています が、12キロの馬体減で調子がイマイチになっていたことも敗因の1つだと 思います。初めての関東への輸送で馬が気を使ったのかもしれません。 オープンで通用するスピードを持っているので、馬体が回復すれば、すぐに でも好勝負できそうです。調教をびっしりやって出走してくるようなら、 迷わず狙いたいと思います。

 △ケイアイシャイアン は、中団を進み、直線に向いて追い出しましたが、全く伸びずに12着敗退。 1番人気でこの走りでは納得できない人も多いかと思いますが、結局はマスコミに よって作り出された人気だったということです。パワー型のダート馬が、芝 で通用するケースは稀なので、終ってみればやっぱりという感じを持った 人も結構いるのではないでしょうか。馬格もあり、乾いた力のいるダートで 力を発揮するタイプとみましたが、陣営がどこを使ってくるかも含めて判断 しようと思います。


| Home | 展望 | 調教 | 予想 | 結果 | 回顧 | 2001年結果 |